実装したAI業務ワークフロー15選|部署横断・1人運用の自動化フロー集
業務自動化作業を1人で回していると、ある時点で「1部署だけ自動化しても全体の処理時間は思ったほど減らない」という壁にぶつかることがあります。私の場合は、営業の見積もり生成だけを高速化しても、その前段のリード分類と後段の提案文作成が手作業のままだと、結局1案件あたりのリードタイムはそれほど縮みませんでした。
このnoteでは、業務自動化作業として私が部署横断で実装してきたAIワークフローを15本、入力→処理→出力のフロー図と使用ツール、そして「私の場合の」効果数字とセットで開示します。営業・マーケ・経理・人事・開発・リサーチの6領域を、ジャンル分布として営業3/マーケ3/経理3/人事2/開発2/リサーチ2の計15本でまとめています。
第1章 なぜ「部署横断」で考えるのか
業務自動化作業を始めたばかりの頃、私は1部署単発で改善を積み上げていました。経理の領収書OCRから入って、次にマーケのレポート要約、次に営業の見積もり生成、という順番です。1本ずつは確かに時短になっていて、自分の手元では「これは効いている」という実感がありました。
ただ、半年ほど続けて気づいたのは、「自動化したフローの出力が、別部署の手作業の入力になっている」という現実です。たとえば営業の見積もり生成をAI化しても、その金額情報が経理の予実差分に手動コピペで流れていれば、会社全体の処理時間としては営業部分が短くなっただけで止まります。
私の場合は、ここでようやく「フロー単位ではなく、部署をまたぐデータの受け渡し単位で設計する」という考え方に切り替わりました。具体的には、各ワークフローの出力フォーマットを、次工程の入力としてそのまま使える形(CSV/JSON/Markdownのいずれか)に揃える、という単純なルールを置いたのです。
このルールを置いてから、ワークフロー同士が連鎖し始めました。営業のWF03(提案文作成)の出力が、マーケのWF04(コンテンツ生成)の一次ソースになり、その結果がWF06(レポート要約)の入力に流れる、という具合です。
この第1章で伝えたいのは、「部署横断で考えると、1本あたりの効果は小さくても、連鎖したときの効果が桁で変わる場合がある」ということです。あくまで私の場合の体感ですが、単発で30分削減のワークフローが3本連鎖すると、案件1本あたりで90分削減ではなく、副次的な「待ち時間がなくなる効果」も乗って2時間以上削減できることが珍しくありませんでした。
15選のジャンル分布は次の通りです。
営業: 3本(リード分類/見積もり生成/提案文作成)
マーケ: 3本(コンテンツ生成/SNS下書き/レポート要約)
経理: 3本(領収書OCR/仕訳補助/予実差分)
人事: 2本(求人文生成/面接質問生成)
開発: 2本(PR要約/コードレビュー観点)
リサーチ: 2本(要点抽出/競合比較)
各ワークフローは以下のフォーマットで記述します。
入力→処理→出力(文字ベースのフロー図)
使用ツール(汎用LLM/OCR/スプレッドシート/スクリプトなど)
効果の数字(私の場合の時間/件数)
数字はすべて「私の場合は〜」の中立軸で書きます。環境・業種・社内ルールによって振れ幅が大きいので、断定的には書けません。あくまで「この設計で、この程度の数字が出た一例」として読んでいただければ幸いです。
ここから先の有料部では、15本のワークフローを入出力レベルで開示します。各フローはコピーして自分の環境に貼り付ければそのまま動かせる粒度で書いています。
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