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沈黙が語ること 〜ソーシャルワーカーの対人支援における“静かな対話“

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本題はここから!!

ソーシャルワーカーとして面接をしていると、ふとした瞬間に訪れる“沈黙”

話が止まった、質問が届いていない、失敗したかもしれない……そんな不安を感じたことはありませんか?

そんな不安に襲われた経験が、私にも何度もあります。

実はその沈黙には、大きな意味があります。

私の実体験を交えながら「沈黙」の持つ意味を紐解き、沈黙を恐れず、むしろチャンスと捉える視点をお伝えします。

そして、それをどう捉え、活かすかが専門職としての力量につながります。

この視点•対応はソーシャルワーカーや対人支援職(心理職、看護師、保健師など)に限らず、人と接する仕事をされている人全員に読んでいただきたい内容です!!

1. なぜ沈黙が怖いと感じるのか?

相談援助職として働きはじめたばかりの頃、沈黙は「失敗」としか思えませんでした。
とにかく面接を“盛り上げなければ”“流れを作らなければ”と焦っていた私は、相手が黙るとすぐに言葉を重ねてしまっていました。

ある日、60代の男性患者との面接で、彼がふと視線を落とし黙った瞬間がありました。私はその間を埋めようと、次々に質問を続けてしまいました。

後日、病棟の看護師から「○○さん、ノッピーとの話の後、すごく疲れた表情をしていたよ」と聞きました。

沈黙に耐えられなかったのは、相手ではなく、私自身だったのです。

今振り返ると患者さんには申し訳ないことをしました。

2. 沈黙が起きる3つの理由

実践を積むうちに、沈黙には様々な意味があることに気づいてきました。

① 言葉を探している
ある女性の患者さんが、家庭内の虐待を打ち明けたときのこと。
話しながら何度も沈黙が訪れましたが、それは「どう言えばいいか」「どこまで話していいか」を探る時間だったのだと後から理解しました。
ソーシャルワーカーを信頼してもいいのかを考える時間が必要です。

② 感情を整理している
若い男性が、患者さん(母親)の病状について話しているとき、突然黙って涙をこぼしました。
沈黙の間、今まで歩んできたこと、自分の気持ちをまとめる。
その沈黙は、言葉よりも多くのことを伝えてくれました。

③ 話の意味を咀嚼している
「障害年金の可能性があるかもしれません」と伝えた場面で、数十秒沈黙した患者さんがいました。
それは単なる“返事待ち”ではなく、「自分が障害者と認められる」という現実を、内面で受け止めようとする時間だったのです。
今まで普通に生活していた、少しずつ不自由なことが出てきたと理解していても受け入れには時間がかかります。

3. 沈黙は“対話”の一部

沈黙は、言葉がなくても“対話”が続いている時間です。
ある末期がんの女性がいました。ご本人は、病気について話すことに抵抗を感じていました。
面接の途中、何度も沈黙がありましたが、そのたびに私は無理に言葉を促さず、ただ彼女の隣に座っていました。
そしてある日、静かな間のあとに「…もう準備はできてると思う」と、ぽつりと話してくれたのです。
沈黙の中で、関係性が育まれていたと実感した瞬間でした。

4. ソーシャルワーカーとしての対応

沈黙に対してどう向き合うか。私が心がけているのは、次の3つです。

①焦らず待つ
沈黙を「何かが動いている時間」と捉えると、自然と焦りはなくなります。
意味のある沈黙を破ってしまうと関係性の構築は難しくなります。

②観察する
相手の表情、手の動き、呼吸の変化。沈黙中だからこそ見えるものがあります。
言葉でのコミュニケーションがない分、他のコミュニケーションを試みる。

③必要なら“支える”言葉を
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
「無理に話さなくてもかまいません」
この一言が、沈黙を肯定するメッセージになります。
ソーシャルワーカーが沈黙を受け入れることで患者さんに「沈黙してもいい」ことを伝える。

5. 忘れられない“沈黙”の面接

数年前50代の女性がソーシャルワーカー の部屋に相談に訪れました。
深刻な家庭問題を抱え、「話すのもつらい」と言っていました。

面接が始まって20分以上、彼女はほとんど口を開きませんでした。
私はメモを取るふりをしながら、ただ黙って待ちました。

やがて彼女は、「……黙ってても怒らないんですね」と笑いました。

その言葉が、面接の“開かれた瞬間”でした。
「無理してお話をしなくても大丈夫」
「伝えたいと思った時にお話してほしい」

沈黙を許す場こそが、「安心していられる場所」になるのです。

その後少しずつですが自身の家庭環境の話をしていただけました。
プライバシーがあるため詳しく書けませんが、確かに誰にでも話せる内容ではなかったです

6. 沈黙を恐れず、受け入れるために

沈黙は、怖くて当然です。

できれば沈黙の時間は短くしたいです…

それでも私は、「あの沈黙があったからこそ、あの言葉が出てきた」と思える瞬間を何度も経験してきました。

沈黙に耐える力は、経験で育ちます。
けれど、最初から完璧である必要はありません。
ただ、沈黙に“耳をすます”姿勢があれば、それで十分です。

沈黙は、「支援者として失敗したサイン」ではありません。

むしろ、支援が“本当の意味で始まる合図”かもしれません!!

ソーシャルワーカーとしての感性を磨くうえで、「沈黙をどう扱うか」は一生のテーマです。

ぜひ現場でも沈黙の持つ力を信じてみてください。

この後の有料部分では、実際にどうしていくかを書いていきます。

⭐︎沈黙を扱うソーシャルワーカーに必要な力

沈黙をどう扱うか ?

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