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色々細かいことが気になるのは心が疲れているから

「あれ?なんでこんなことが気になるんだろう」

「普段ならスルーできるのに、今日は妙にイライラする…」

そんな風に、自分の中で“いつもと違う自分”に気づくことってありませんか?

私は老人ホームで介護士として働いています。日々、入居者様の生活に寄り添い、食事や排せつ、入浴、移動の介助などを行う中で、職場のスタッフや家族様との連携も欠かせません。

時には、ほんの些細な一言や、備品の置き場所、誰かの動き方にまで心がざわついてしまうことがあります。

例えば、タオルの畳み方が自分のやり方と違っただけでモヤモヤしたり、申し送りの内容が少し曖昧に感じるだけで妙に引っかかってしまったり。

「そんなこと、どうでもいいじゃない」と頭では思っても、気持ちがついてこない。

そういう時、自分の心の余裕のなさに気づいて、ふと立ち止まることがあります。
 

気になるのは、心が元気じゃないサイン

人は、元気なときには「ま、いっか」で流せることがたくさんあります。

少々のズレやミスにも寛容でいられるし、誰かの言葉にも「きっと悪気はない」と受け流すことができる。でも、心が疲れていると、それができなくなるんです。

まるで心の中に、神経質なセンサーが増設されたかのように、小さなことまで過敏に反応してしまう。

それは決して「性格が悪い」とか「心が狭い」わけじゃありません。

むしろ、そういう反応が出るということは、「もうちょっと休んで」という心からのサインなのだと思います。

私たち介護士は、感情のエネルギーを日々たくさん使っています。

相手の気持ちを察する、寄り添う、言葉を選ぶ、表情を読み取る…どれも「ただやる」だけではなく、心の力を必要とします。

それに加えて、シフト制による生活リズムの乱れ、身体的な疲労、緊張感の連続。気づかないうちに、心のバッテリーは削られているんですよね。
 

「疲れている自分」を責めないで

細かいことが気になるとき、つい「こんなことでイライラするなんて、自分はダメだな」「こんなに心が狭いなんて情けない」と、自分を責めてしまいがち。でも、そんなときこそ、自分に優しくしてあげてほしいなと思います。

私自身、仕事中に「またそんな細かいこと気にして…」と自分を責めてしまいそうになることがあります。でも、ある日ふと思ったんです。

そんな自分も、決して悪いわけじゃない。むしろ、それだけ頑張ってきた証拠なのかもしれない、と。

疲れているときに優しくなれないのは、当たり前です。

心に余白がなくなれば、自然とトゲも出てきます。だからこそ、そういう自分を否定するのではなく、「ああ、今、自分は疲れているんだな」と気づいてあげるだけでも、少しずつ心がほぐれていきます。
 

小さな“ゆるみ”を日常に取り入れる

介護の現場では、気を張ることが多いですよね。

「間違えてはいけない」
「安全に」
「スムーズに」

…大切なことだからこそ、無意識に緊張を強いられてしまう。

その中で心をゆるめる時間を持つのは、実はとても大事なことです。

私は最近、仕事の合間に深呼吸をすることを意識しています。ほんの数秒、目を閉じて、ゆっくり息を吐くだけ。それだけでも、肩の力が少し抜ける気がするんです。

また、帰宅後には「今日は頑張ったね」と自分に声をかけてからシャワーを浴びたり、好きな音楽を聴いたりしています。

小さなことだけど、そうやって“自分のケア”を意識するようになってから、細かいことへの反応も少しずつやわらいできました。
 

誰かの「気にしすぎ」には、優しさを

最後にひとつ、介護士として日々感じていることを。

細かいことが気になるのは、自分に限ったことではありません。

周りのスタッフや、入居者様の中にも、「気にしすぎかも」と自分を責めている人がいるかもしれません。そんなときは、ぜひその人の“心の疲れ”にそっと気づいてあげてください。

「そんなこと気にしなくていいよ」と言うのではなく、「気になるくらい、いろんなことを考えてるんだね」「大丈夫?ちゃんと寝てる?」と、心の奥に触れるような声かけをしてあげられたら、きっとその人も少しずつ安心できるのではないかと思います。
 

おわりに

「色々細かいことが気になるのは心が疲れているから」

この言葉を、自分にも、誰かにも、優しく届けられる世の中であってほしいと思います。心の疲れは見えにくいけれど、ちゃんと存在しています。

そして、その疲れに気づき、ケアしていくことは、とても大切で、尊い行為です。

どうか今日も、自分の心を労わってあげてください。細かいことが気になる日は、「私はそれだけ頑張っているんだ」と、自分に優しく語りかけてください。

あなたの頑張りは、ちゃんと意味がある。疲れた心にも、必ず光が差し込みますから。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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