令和版『利家とまつに学ぶ幸福論』~離婚にならない夫婦の心理【第7条】
令和版 利家とまつに学ぶ幸福論
離婚にならない夫婦の心理
第7条
約束する男 vs 信じる女
まだ、
豊臣秀吉が天下人になる前の話です。
織田信長の家臣団の中に、
一人の男がいました。
百姓出身の男。
名前は、
木下藤吉郎。
後の、豊臣秀吉です。
しかしこの頃、
彼を本気で相手にする武将は、
ほとんどいませんでした。
身分が低い。
家柄がない。
武将の世界では、
それだけで軽く見られる時代でした。
酒の席でも、
からかわれることがあります。
武士たちは笑います。
百姓のくせに。
しかし、
一人だけ違う武将がいました。
前田利家です。
利家は、
藤吉郎を馬鹿にしませんでした。
普通に酒を飲み、
普通に話をしました。
ある夜、
藤吉郎が言いました。
いつか必ず、
大きくなってみせる。
この言葉を、
多くの武士は笑いました。
しかし利家は、
笑いませんでした。
そうか。
その時は、俺も呼べ。
そう言って、
酒を飲んだと言われています。
男という生き物は、
大きな夢を口にすることがあります。
それは、
まだ何も持っていない時ほど、
強くなるものです。
しかし、
その夢を笑われると、
人は力を失います。
逆に、
信じてくれる人が一人いると、
人は前に進めます。
そして、
この話には、
もう一人の人物がいます。
まつです。
利家が家で、
藤吉郎の話をした時、
まつはこう言いました。
その人は、
きっと大きくなる人です。
利家は少し驚きます。
なぜそう思う。
まつは言いました。
夢を本気で話す人は、
いつか本当にやる人です。
だから、
大事にした方がいいです。
その言葉を、
利家は覚えていました。
そして年月が流れます。
藤吉郎は、
信長の家臣団の中で、
一気に出世していきます。
やがて、
豊臣秀吉となり、
天下人へと近づいていきます。
その時、
秀吉の側には、
必ず利家がいました。
若い頃に交わした、
小さな約束。
それを、
利家は忘れなかったのです。
そして、
まつもまた、
その約束を信じていました。
男は、約束する。
女は、それを信じる。
この二つが重なると、
人の人生は大きく動きます。
利家とまつの関係は、
まさにその形でした。
夫婦とは、
未来を保証する関係ではありません。
しかし、
未来を信じる関係です。
約束する男。
信じる女。
この関係があると、
夫婦は長く続きます。
次回予告
怒りを抱える男 vs 気持ちを整える女
💚ここまでです。
(画像はオリジナルです)
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