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信長✖光秀【ダブルエンジン】全80話(第11話)~『子育てママも是非』


第11話 斎藤龍興 × 織田信長
名門はなぜ崩れるのか


美濃という国は、戦国でも重要な場所
でした。


東と西をつなぐ要所。

商人が集まり、人が行き交う土地です。


この国をかつて治めていたのは、
斎藤道三でした。

油売りから国を取った男。


戦国でも最も有名な下剋上の人物です。


しかしその道三も、息子との戦いに敗れ
命を落としました。

そして美濃の国主となったのが、
斎藤龍興です。

龍興は若い当主でした。


武勇に優れているわけでもなく、
政治に強いわけでもありません。


むしろ
評判はあまり良くありませんでした。


酒や遊びを好み、
政治を家臣に任せることが多かったと
言われています。


しかし問題は、
それだけではありませんでした。


道三の時代には、
強い結束があった美濃の家臣団。


しかし龍興の時代になると、
その結束が崩れ始めていました。


家臣の中には、
こう思う者もいました。

この国は、
このままでは弱くなる。


その頃、
尾張の信長は静かに動いていました。


信長は
すぐに兵を動かしたわけではありません。


まず、
人を動かしました。


美濃の武士たちと、
密かに関係を作り始めたのです。


斎藤家の家臣の中には、
信長と通じる者が現れました。

戦国では、珍しいことではありません。


国が弱くなると、
人の心は揺れます。


信長は、
その揺れを見ていました。

ある日、信長は家臣に言います。


城は石でできている。


だが、
国は人でできている。

人が離れれば、
城は勝手に崩れる。

それは
信長の戦の考え方でした。


やがて美濃の有力な武士たちが、
次々と信長側へ動き始めます。


斎藤家の名門であるはずの国が、
内側から崩れ始めていました。

そして信長は、
ついに美濃へ兵を進めます。


戦は激しく続きました。

しかし
結果は決まっていました。


美濃の中心、
稲葉山城が落ちます。

この城は後に、
岐阜城と呼ばれるようになります。


信長は、城を見上げて言いました。

ここから、
天下を目指す。


美濃は、
信長の国になりました。


そして信長は、
新しい言葉を掲げます。


天下布武。


武の力で、
天下を治める。


この言葉は、
戦国の国々に広がりました。

多くの武将が思いました。

この男は、
ただの尾張の大名ではない。


天下を本気で狙っている。

光秀は、後にこの出来事を振り返ります。


美濃の崩壊は、
ただの戦ではありませんでした。

一つの名門が、
静かに終わった瞬間でした。


歴史を見ていると、
名門の滅びは、
外から始まることは少ない。


多くの場合、
内側から始まります。


力を失い

人の心が離れ

気づいたときには

誰も支えていない。


それが、
名門の終わり方です。


信長は、
それをよく知っていました。


そしてその知識を、
戦に使っていました。


私は後に、
この男の下で働くことになります。


信長は、
ただ強い武将ではありませんでした。


人の心の動き

組織の崩れ方

国の寿命

そうしたものを、
鋭く見ている男でした。


だからこそ、この男の戦は
恐ろしいのです。


敵の城を攻める前に、
敵の心を崩してしまう。


それは、
戦というより時代の設計のようなもの
だったのかもしれません。



光秀の今日のつぶやき

歴史とは、城の崩壊ではなく
人の心の崩壊で動く



次回予告

足利義昭 × 織田信長
滅びる権威はなぜ信長を頼ったのか



💚ここまでです。



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矢田 和也 (フォロバ89) ありがとうございます。感謝いたします。