【noteでBL おまけ】糖度高めな青山✕駒沢 SS
#noteでBL の第10回目ご企画に参加させて頂いた作品の、糖度高めなifバージョン出来ました。
↑こちらではギャグオチ両片想いエンドだったのですが、ラブラブルートもありだったかな〜と悩んでいまして。
じゃあいっそ書くか、と思い立ったので書きました。逃げ出した駒沢くんが、当初の予定より早めに捕まった場合のお話です。イチャイチャ成分多め。
例えばあやすように背中を撫でる手の優しさだとか。
ちゃんと息して、と耳にかかる声の熱さだとか。
抱き締められた胸の、うるさい程の心音だとか。
かすかに残っている冷静な頭がまだ自惚れるなと警報を鳴らす一方で、もう良いだろうと心が浮き足立つのが止められない。
だって、これは。
「いい加減自惚れてくれって」
なんて、まるで恋人相手にするような距離で笑う片想いの相手に、思考力が断末魔をあげた。どこか遠くに感じる雨音が、煽るように鳴り止まない。
「ま、って。ちょっとまって。いやだいぶまって」
「あのな和成、俺……」
逃げ出そうとして捕まって、連れ込まれた階段下の空きスペース。普段は使わない、入学式の看板や体育祭の入場門などが乱雑に積まれている物置場だ。狭いが死角になるので、ヤンキーぶっている生徒がサボリを決め込む時に使っている、と聞いた事がある。
まさか花丸良い子の和成くんがお世話になる日が来るなんて、と現実逃避しかけた頭をそっと撫でられて、もう駄目だった。何が駄目なのだと聞かれても駒沢自身ですらすでによく分からないが、駄目なものは駄目なのだ。
駄目なのに、もう止められない。
「お前が好きだ」
止まってくれなかった委員長ーー青山が、抱き締めていた拘束を緩めても、駒沢は動けなかった。まるで酸欠の金魚のよう、と笑う余裕はお互いどこにもない。
今まで平気で抱きついたり、肩を組んだりしていたのが信じられない。そして同時に、唐突に理解する。今まで一体、どんな顔で、どんな眼で見つめられていたのかを。
「お……」
「お?」
だから、せめてもの抵抗に、これだけは譲れない主張を一つ。
「俺の方が絶対先に好きになったし!」
