【#100字でBL】ちょっと不穏/フェチっぽい系お題5作【ファンタジー】
月は東にさんの話題沸騰中企画、#100字でBL 4回目の参戦。今回はファンタジーに挑戦です。
勝手に5作縛り始めたのは誰だ! 私だ!
お陰でえらい難産でしたわ。そんな今回のお題はこちらをお借りしました。
血のにおいがするって言われた
声が変わる瞬間を聞いた
指輪の跡が消えない
瞳に映ってたのは
匂いでバレた
うーん、不穏。でも甘いの続いてたから、ここらでほろ苦ビターも摘みたくなるよね。
【登場人物】
とあるファンタジー戦記の筆頭戦闘員✕参謀官。
年下狂犬(血統書付き)✕クールビューティーを目指しましたが、狂犬というか、徐々にワンコっぽくなっていくな君ィ。最後の1本のみ参謀官、他はワンコくん視点でお送りします。
ちなみに隊長さんはくたびれた不良中年です。
血のにおいがするって言われた
「貴様は非番のはずだが?」
「これは麗しの参謀殿!」
戦闘狂のバーサーカーめ、と苦く呻く麗人を引き摺り向かう彼の個室。
「休日出勤も頑張る健気なワンちゃんにご褒美くれるだろ? ご主人サマ」
「バッドボーイめが」
声が変わる瞬間を聞いた
「隊長!」
吸血鬼のようと例えられる美貌から、恋する乙女の声が響く。
アンタを冷血漢と陰口叩いてた新人が宇宙背負ってるぞ。
「また恥もなく尻尾振ってまぁ」
参謀殿へのお前もあんな感じじゃね、と笑う同僚。黙れ。
指輪の跡が消えない
「隊長から賜った物だからな」
恭しく掲げられた左手に舌打ちで返す。
「自決用の毒の石なんざもう要らねぇだろ」
「終結までわからんさ」
永遠に消えない思慕の跡ごと食い千切ってやったら、彼はどんな顔をするだろう。
瞳に映っていたのは
紫の瞳は王家の証。
「王族は嫌いだったんだがな」
膝に乗せた金髪を猫の仔のように撫でながら、穏やかな赤眼が微笑う。その赤に映る自分は拗ねた子どものような仏頂面。
「俺の眼に、他の誰の色を重ねて見てるんだよ」
匂いでバレた
「お前ら付き合ってんの?」
上司からの指摘に思考が止まる。
整髪剤か、香水か。公私混同など言語道断であるので気をつけていたはずなのに、どこで抜かったか。
その様子に何かを察する上司。
「あ、マーキングかこれ」
最後までお付き合い、ありがとうございました。
最初は金田一少年系列のミステリー風味で考えていたのですが、不穏&フェチはともかく、BL要素がお亡くなりになったせいで泣く泣く没に。犯人バレからの豹変っぷりって……良くない……?
