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shikatuno_clock
【世界一しょぼいタイムスリップ】五感スリップ
21xx年、人類は時を超える能力を手に入れた。
ただし、超えられるのは『五感』のどれか一つのみ。
圧倒的に多用されたのは『視覚』。外部からの情報の80パーセントを視覚から得ている人類としては、当然とも言える結果だろう。
しかし、他の五感を利用したケースも稀ではない。
とある音楽家は『聴覚』を送り、幻のピアニストの生演奏に聴き惚れた。
とある主婦は『味覚』を送り、自身の死後に愛する子ども達へお袋の味をご馳走した。
とある青年は『感覚』を送り、兄弟のように育った愛犬の毛並みを懐かしんだ。
そしてとある少女は『臭覚』を、かつての自分自身にありったけの消臭剤を送る事で打ち消した。
「何で小学生ってたかがおならであんなに騒ぐかなー!」
こちら参加させて頂きました。(本文308文字)
今回文字数ちょっと少ないな…
なお、さほどしょぼくないケースのうち『味覚』および、「視覚があるなら他の五感はどうなんだ?」という発想には元ネタがありまして。
阿刀田高先生の短編およびそれについて語られたエッセイに、味覚のおばけが登場します。こちらは夫婦のお話ですが。阿刀田作品は良いぞ(オマージュ兼ダイマ)。
