【片想い文芸部】鏡餅 #喧嘩ップル #創作歴史 #ブロマンス
鏡餅みたいだな、と言ったら殴られた。鏡開きにはまだ早いというのに、せっかちな奴め。
「そんな理由で正月早々流血沙汰になるのなんて万千代さま達くらいですよ?」
慣れた手付きで手当を施す小姓にまで呆れ顔で諭された。甚だ遺憾である。
「与右衛門さまも怒るに決まってるでしょうに」
「何故だ、餅のようにきめ細やかな肌だと褒めたのに」
きっと弾力もちょうど良い。女子のように柔いだけではない、武骨なこの手であっても傷付けずにすむ強かさがある。
吸い付くような手触り、と言うには少しばかり水分量が足りない様にも見受けるが、奴が素直に強請るなら我が家秘伝の保湿剤でも分け与えてやるのもやぶさかではない。
つらつらと不満を述べる、元服などとっくに終えているにも関わらずどこか少年めいた声が、真新しい大坂城下の大名屋敷に響く。この男、態度もでかいが声もでかい。
「万千代さまは言葉が足りないのか余計なのか、せめてどっちかにしてもらえませんですかねぇ」
「どういう意味だ」
賢い小姓は生温かい眼差しで沈黙を選ぶ。不満というより惚気だろう、とは指摘しないでおいた。
年始一発目も参加させて頂きました。今年もよろしくお願いします! 本文461字。
せっかくなので、新顔のなんちゃって創作歴史もので片想い武将ブロマンス(BLというか衆道)。忍者も良いけど侍も良いぞ。
なお、モデルの武将様的に攻めキャラ(万千代)の方が美人だし、受けキャラ(与右衛門)の方がでかくてごつい。多分惚れた欲目。
歴史ものは資料を読み解くのも大変な上、既存作品に引っ張られて二次創作に成りかねないので続くかは未定ですが、推し武将だし一度は書いてみたかったんや〜〜
