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【毎週ショートショートnote】個体差5億 #カウントダウンする脈拍

「5億を誤差の範囲に含むのは多すぎない?」

哺乳類の生涯の心拍数は概ね20億~25億回程度、という説がある。
脈拍1億回分は通い詰めた定食屋で、秋刀魚の身をそれは綺麗に解しながら先輩が言う。骨格標本作るの得意そう。

「回数が決まっているから脈拍が速いネズミは短命で、遅い象は長生きだって話でしたっけ」
「生まれながらにカウントダウンが始まってるって話でもあるな」

人間にも当てはまるのかは不明だが、実際に人間でも安静時の心拍数が多いと、心血管疾患のリスクが高まるという研究結果もあるので、速いよりは遅い方が健康には良いらしい。

「より速くで生き急いできた人類には皮肉な結論じゃん」
「生き死にRTAじゃないんすから」

職場にいる時より砕けた口調の先輩は学生時代に戻ったような、カウントダウンが少しだけ逆回転したような錯覚に陥る。実際は止まる事も戻る事も出来ないのだけど。

「あとそれ、一説だと15億回らしいですよ」
「個体差10億になった」


こちら参加させて頂きました。(本文410字)

ちなみに脈拍一億回は単純計算で1000日弱らしいです。


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