Photo by
630shio
【警察県】憧れの仕事
佐藤さんが我が警察県へ引っ越してきて一ヶ月。
「新しい環境にも慣れましたか?」
「はい! ずっと憧れていた仕事ですし、充実していますよ」
先輩の問いかけにも、満面の笑顔で答える。実は新人教育を任されたのは始めてだった先輩も、これには一安心だ。
「この辺は警察県と呼ばれるだけあって、警察関係の産業が発達してますからね」
制服や警棒、手錠といった物品。パトカーやバイクの製造、各所メンテナンス。人材面でも県内の警察学校は人気が高く、花形の捜査一課や公安で活躍する卒業生も多いとか。
「刑事さんやマトリ、コウアン……。そういう花形にも憧れましたけどね、やっぱりぼくは裏方あってこそだと思うので」
信念と誇りに満ちた期待の新人は、嬉々として仕事道具を手に取った。
頭まですっぽりと包む、黒い目出しマスク。
「よし、では次の案件は幼稚園バスジャックです。輝かしいヒーローは誇り高きヴィランがあってこそ。悪の矜持を見せつけてやりましょう」
「イーッ!」
こちら参加させて頂きました。(本文410字)
警察関連のソフトやハードが充実しているという事は、それだけ警察の需要が高い地域=悪党関係も充実している……?
