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marikusu
【惑星総転居】50億年の心中エンド
「地球の最期は太陽と心中、これ決定事項ね」
太陽は寿命が尽きる際に膨張し、地球を飲み込んでしまうそうだ。
手元の珈琲フロートを乳海よろしく撹拌しながら、彼女は語る。少し日焼けした指先には、ツヤリと煌めく惑星ネイル。左から6番目の指にはクロムハーツのロングが掛かるこだわりの一品だ。
「太陽、てか星の寿命って百億年だっけ」
「残りは50億って所じゃない?」
「それだけあったら他の銀河系に移住とか出来てそう」
太陽が滅ぶならば、太陽系自体が衰退を余儀なくされる。はたしてどれだけの惑星が黄泉路を共にするのだろう。
「50億年もあったら太陽系飛び出してる星もいそう。月だって年間3.8センチ移動してる訳だし」
「潮の満ち引きとか一日の長さとかどうなってんのかな」
美味しいお茶と面白い友達に、他愛もないよもやま話は尽きない。
太陽すら有限な時の流れの中、50億年もの悠久の先まで人類が存続していると疑わない、そんな傲慢な昼下がりの話。
こちら参加させて頂きました。(本文405字)
正統派SF作品はろくに読んでないですが、月=星ではなく異星人が作った宇宙船説、みたいな都市伝説っぽいの好き。
