【毎週ショートショートnote】ポテトチップスわさビーフ #インフル念写
「インフル念写に目覚めてしまったかもしれない」
インフルエンザによる出席停止から復帰した高橋先輩は浮かない顔でそう切り出した。
「まずは最後まで聞きますよ」
「ほら、風邪の時に見る夢ってあるじゃん」
「なんかサイケデリックだったり極彩色すぎるやつですかか?」
「そうそう、異次元の神様でも受信してんのかってやつ」
もしくはピンクの象が大暴れする感じ。
「んで、真弓ちゃんがめっちゃ幸せそうな顔してわさビーフ食ってる夢見た」
「わさビーフ」
「でも真弓ちゃんがわさビーフ食べてるの見たことないじゃん」
確かに、我々文芸部は執筆のお供にお菓子を持ち寄るのが伝統なのだが、真弓先輩はポテチならコンソメか青のりを持ってくる。高橋先輩の好きなコンソメか、私の一推しの青のり……しか……。
「そういうとこありますよね真弓先輩」
「やっぱりそう思う!?」
「念写能力かはともかくあり得すぎます」
翌日、めちゃくちゃわさビーフ買って行った。
びっくりする程喜ばれた。
こちら参加させて頂きました。(本文410字)
わさビーフ云々は風邪の時、実際に見た夢より。なんでわさビーフだったのかは分からない。
