反復横跳び
毎年、反復横跳びをしている。体育の単位を毎年落とし続けているためである。1年生の時の本来取るべきはずだった体育でも反復横跳びをしたし、2年生の2回目の体育でも反復横跳びをした。去年は休学していたのだが、最初の方は休学するかどうかを決めあぐねていたため反復横跳びをした。そして今年、もう一度3年生になりなんと4回目にもなる体育でまた反復横跳びをした。
握力、長座体前屈など体力測定で行うものは全て毎年行っているのに、なぜ反復横跳びのことのみを書いているのかというと昔から反復横跳びが面白くて仕方がないためである。まず「反復横跳び」という名前が面白い。そのまますぎる。シャトルランはあんなにかっこいい名前をつけてもらっているのに。そして、握力や長座体前屈、上体起こしなど何を測定しているかわかりやすい種目に比べて何を測りたいのかわかりずらいにもかかわらず、それらに比べて動きが少し複雑なのも面白い。
あんなに意味がわからない滑稽な動きを多くの人が真剣に行っている空間、笑うなと言った方が無理な話である。友達がいればまだいいが、今年はその日初めて話した人達が反復横跳びをしていることにすら笑ってしまった。しかも、人がやっているのも面白ければ自分がやっている時もあまりにも面白い。列の中間に入れば前の人と動きが被った時に笑わないのは不可能だし、後ろに反復横跳びをしている人達の気配を感じるのも面白い。1番後ろだと反復横跳びをしている人達全てを見渡せるのが面白い。そして今年、できるだけ笑わないために人生で初めて1番前で行ったのだが、私が全てを率いているんだと思ってとんでもなく面白かった。どんな場所であれ、反復横跳びは面白いのである。
こんなに面白い時間をもう人生で経験できないと思うと、少し残念な気持ちになる。しかし私が反復横跳びの面白さを人に伝えても、あまり共感されることがない。いつか反復横跳びの面白さを共有できる人と出会いたいものである。
