[英国鉄道 東西南北] #0 (連載予告) 東西南北に 行ってみた
英国鉄道 2週間、「東西南北」の駅に 行ってみた
For English readers: this is a slow-travel essay about Japan beyond the usual tourist checklist — neighborhoods, trains, walks, and everyday landscapes.
I am not just a railfan. I am a train traveler — someone who enjoys the journey itself.
In Japan, there is a word for people like me: nori-tetsu. It means a railfan who rides trains not just to get somewhere, but because the ride itself is the point.
■イギリスで「乗り鉄」だ
二週間、英国の鉄道に 乗ってきた。ただひたすら 鉄道に乗りまくってきた。最初は「全線完乗」などと考えたのだが、これは無理だとすぐ断念した。
ただ闇雲に乗ってもつまらないので、考えた末、英国の東西南北、四隅の端っこを 目指すことにした。
英国の東西南北、東は ドーバー海峡のほとり、北は スコットランドの北の端、ついでに 船に乗って オークニー諸島まで。西は 湖水地方の端っこ、南は 南西に突き出た岬の先、その名もランズエンド。

2週間の英国鉄道 「東西南北」乗り鉄の記録である。
■計画
英国は 鉄道発祥の地である。世界で最も古い鉄道であり、現在も 1万6千kmの路線がある。鉄道の父であり、母である。

英国の国土は 24万 平方キロ、鉄道路線は 平方キロあたり鉄路は66m。対して日本は 37万平方キロで鉄道(JR)2万㎞、平方キロあたり54mである。「鉄道密度」はほぼ同じ、いや英国の方がやや多いか。鉄道王国といってもまず間違いはないだろう。
(とはいえ、日本の場合 私鉄7.7千kmを加えると 平方キロあたり74mとなるので、日本の方が 王国かな、と ちょっと威張ってみる)
英国はまた「保存鉄道」の多さでも 世界一である。保存鉄道だけで 200路線近くあり、保存鉄道で 一冊の路線図本が出版されているぐらい数が多い。
その多くは ボランティアで維持されている。が、常時運行している路線は少なく(週末のみ運行が多い)、また 路線が切れ切れに地方分散しているのが 難点である。
要するに 保存鉄道まで足を突っ込んでしまうと ほぼ泥沼化するのが目に見えているのである。そのため 保存鉄道は見て見ぬふりをすることにした。敬して遠ざけたのである。
ハリポタにも出てくる蒸気機関車には 心引かれたんだけどね。(これ、実際に走っているんだよね。一度 乗ってみたいなあ)

■英国鉄道完乗
『英国鉄道完乗への挑戦』宮田進 成山堂書店 という本がある。この本は 英国駐在中の乗り鉄が 英国鉄道完乗した記録である。
錯綜する ロンドン鉄道網、荒涼たる スコットランド、煤けた鉄の町 マンチェスター。こころ躍る 一冊である。鉄道発祥の国の鉄道に 思う存分乗って見たいという思いがつのった。

日本のJR・私鉄 全線乗りつぶしを目標としている者にとっては、本当は英国鉄道「乗りつぶし」も してみたいところだが、日本のJR2万kmの95%しか乗ってない身にとって「英国全線完乗」はまだ早いだろう、と断念した。

実は密かに「英国最長片道切符の旅」というのも 考えていないわけではなかった。日本で出来るのだから 英国で出来ないわけはないだろう。
だが問題は ロンドンでの乗り継ぎだ。ロンドンでは 各方面の列車は各々違うターミナルから 発車している。日本でいえば 東海道線が品川から、中央線が新宿から、高崎線が池袋から、東北線が上野から といった具合だ。
そのため 各ターミナルをどうやって一筆書きでつなぐかが 問題になる。チューブ(地下鉄)を使うか、地下鉄も一筆書きにするか、など頭が痛い。どこかの大学の鉄道研究会が 協力してくれないだろうか。

で、とりあえず「最長片道切符」の出発地、到着地、両端になるであろう「英国の端っこ」東西南北に 行ってみることにしたのだ。
■東西南北
英国の鉄道に乗る といってもどこに行けばいいのだろう。たかが 二週間では全線完乗など 及びもつかない。とはいえ 行き当たりばったりでは そもそもの目的である鉄道を 乗り倒すことはできない。

そこで思い出したのが、困ったら「端っこ」に行け、だ。イギリスの端っこまで 行ってみてはどうか。
ネットで調べてみたら 最東端と最南端、最北端の駅は すぐ分かった。が、問題は 最西端の駅だ。実は これが最南端のランズエンドの ペンザンス駅と同じなのだ。西と南が 同じじゃつまらないよね。
で、調べたところ、スコットランドのマレイグ Malligという駅と、ウェールズのミルフォードヘイブン Milford Havenという駅が ほぼ同じ経度だということが分かった。もっと詳しく調べていくと 英国ではスコットランドの駅の方が 僅差で最西端とされているようだ。で、今回は 北と西を合わせてスコットランドにすることにした。

今回、ウェールズ(上図のパープルのところね)は 全く行ってないのだが、これは 次回のお楽しみということで取っておくことにしたのだ。

ということで、二週間で 英国の東西南北まで 行ってみることに決定。久しぶり(ほぼ30年ぶり)のロンドンに 数日滞在し、その後 東から反時計回りに回ってみよう。詳しい旅程は 向こうに行ってからだ。ということで 旅行の概略もできた。
次は切符の手配と路線図、時刻表を手に入れることだ。
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次は「中欧」「北欧」「東欧」に行きたいなあ。