『最長片道切符の旅』を旅する 【総括】 最長片道切符は 1978年タイムトリップの旅だった
「『最長片道切符の旅』を 旅する」は
宮脇俊三『最長片道切符の旅』(新潮文庫)を 忠実にたどる記録です。
■「最長片道切符の旅」 20年間の記録

「最長片道切符の旅」を記録してきた 11冊のメモ帳。このメモ帳があったから noteを書き続けることが出来た。旅をしながら 気がついたことをメモする、次第に それが私の旅のスタイルになってきた。


自分でも よくここまで細かく メモったなと思う。その時、その場所でしか 捉えられないことも多い。思いついたこと、気がついたこと、あれ これなんだ、ということを メモってきた。
鉛筆は、ゴルフ場で使う スコア用の鉛筆を使っている。

まわりの人が話していたこと、方言のしゃべりなども けっこう細かくメモってある。買ったもの、食べたもの、売っているもの などもある。駅のスタンプもある。
このノートがあったから、20年前の旅も noteに再現することが出来た。



「乗車記録」は A5のルーズリーフにまとめている。これは 最初の計画からの変更が多くて、通常のノートでは まとめきれないからだ。
上記の [Day 42] では、香春からのタクシー予約(右ページ)が出来なかったので、その後の予定(左ページ)が大幅に変更になっている。大体、当日列車の中で 次の旅程を調べていることも多いので、ルーズリーフを メモ代わりに使っている。
これらのメモ帳と ノートが 私の旅の思い出と記録となっている。
旅は新潮文庫と共に

先生の文庫は この旅の間、ずっと 持ち歩いてきた。たまに 持ってくるのを忘れて 現地で買い直したこともある。
先生は ここでどんなものを見たんだろう、どんな列車に 乗ったんだろうと、列車に乗りながら 該当するページをめくる。ああ、この峠のことか、この駅のことかと、文庫を読みながら 先生と共に旅をしてきた。
先生の記録には、今では もうなくなったものや、もう無くなりそうなもの も多い。それらの「過ぎ去りし思い出」を訪ねて 旅をしてきた。

■1978年(昭和53年)を、旅する
先生の旅は 1978年(昭和53年)。「最長片道切符の旅」をしながら 当時あったもの、無かったもの、失われてしまったものを 考えた。

1978年(昭和53年)には なかったもの
スマートフォン、インターネット、インスタ
パソコン(当時は大型の企業向け機器)
SUICA、PayPay (キャッシュレス決済)
カーナビ、ドラレコ(当時は地図でドライブしてたね)
デジカメ、動画配信(Netflix) (自撮りもなかったな)
コンビニ(7−11が20店舗だけ)(ローソン、ファミマはまだない)
アマゾン(宅急便は生まれたばかり)
同性婚
Jリーグ
ゆるキャラ、おたく(ガンダムも始まってなかった)
テレワーク
1978年(昭和53年)には あったけれど、今は なくなってしまったもの

電話ボックス、公衆電話
黒電話
フィルムカメラ
給食の牛乳瓶
学校の石炭ストーブ
レンタルビデオ店
VHS
1978年(昭和53年)当時 無くて、途中で うまれて、今は なくなってしまったもの

ポケベル
PHS
ミニディスク(MD)
ガラケー
1978年(昭和53年)には あって、今もあるが 少なくなったもの

純喫茶
赤くて丸い郵便ポスト
単館映画館
商店街の八百屋、魚屋
新聞の定期購読
お中元、お歳暮、お年賀
手書きの年賀状
ちなみに、1978年(昭和53年)は、成田国際空港が開港、ゼレンスキー大統領が生まれた年なんだね。
■1978年(昭和53年)、鉄道の旅

では、1978年(昭和53年)のころの「鉄道の旅」は どんなものだったのだろうか。それは、今とは どう違うのだろうか。当時と 現在の鉄道を 比較してみた。
1978年(昭和53年)には あったが、今は もうないもの




国鉄(日本国有鉄道)
SL(蒸気機関車)
ブルートレイン(夜行寝台列車)
食堂車付き長距離特急列車
硬券
駅員改札(切符をちょきちょきしてました)
駅の伝言板(なつかしい)(あったねえ)
車内販売
有人踏切
1978年(昭和53年)には なかったもの

JR
新幹線 東北・上越、北陸、北海道、九州
新型新幹線車両 N700系、E5系、E7系(時速300km以上)
ICカード(Suica, ICOCAなど)
自動改札機
駅ナカ商店街
運行状況、鉄道乗り換えアプリ
オンライン予約(えきねっと)
ホームドア
女性専用列車
1978年(昭和53年)当時は なく、途中で できて、今は なくなったもの

寝台特急「トワイライトエクスプレス」(1989−2015)
新幹線 0系
国鉄色(クリーム色と青色)車輌
お座敷列車
1978年(昭和53年)に あって、今もあるが 数が少なくなったもの
私鉄のローカル支線(西武多摩川線、名鉄蒲郡線など)
駅員常駐の有人駅
踏切
駅弁の立ち売り
鉄道模型店

先生の1978年(昭和53年)の「最長片道切符の旅」からすでに47年、もう半世紀が 過ぎようとしている。その間の 世界の動きはめざましかった。こうやってみると、なつかしいものも 沢山あるし、そうか この頃はまだなかったんだと思うものもある。(スマホがつい最近、20年ほど前だとは思わなかったよ)


たとえば、この旅の 初日の写真は サイズが小さい。その当時の 折りたたみケータイで 撮った写真だからだ。
20年前、宿を取るのは ネットでは無く、ケータイで 宿への電話予約だった。先生の時は、駅にある公衆電話で 近場の宿に電話して宿を取った。Booking.comは まだなかったのだ。
20年間、先生の後を追って 楽しい旅をした。それは 半世紀前の日本を辿る旅でもあった。日本の美しさを 再認識する旅でもあった。
楽しい「追っかけ」の旅であった。
いいなと思ったら応援しよう!
応援、ありがとうございます。
いただいたチップは次の旅行の切符代にさせていただきます。
次は「中欧」「北欧」「東欧」に行きたいなあ。