明治安田J2・J3百年構想リーグ 第15節:ジュビロ磐田vsヴァンフォーレ甲府(2巡目) レビュー
2026年5月6日に行われた
明治安田J2・J3百年構想リーグ
第15節、ジュビロ磐田vsヴァンフォーレ甲府
について、データをもとに振り返ります。
試合公式データ

スタッツ振り返り①-他試合との比較
・シュート系について
今季2試合目の複数得点。
・パス系について
ほとんどの数値が上昇。パスは、第4節以降の試合において最多。
・ドリブル系について
ドリブル数は減少。被ファール20は今季最多。
・ディフェンス系について
タックル以外全数値減少。

スタッツ振り返り②-今節について詳細に
①試合メンバー
前節から4名入れ替え。
20加藤→50植村
2川﨑→8為田
16グスタボ→27佐藤
11ペイショット→39角

②シュート系
39角が最多シュート。シュート6本ながら2得点。

終盤の2本で勝利。
xGよりxGOTが高く、枠内シュートの質の高さがわかる。

③パス系
50植村が最多パス、最高のアシスト期待値。

④ドリブル系
途中投入の16グスタボが最多ドリブル。9渡邉が最多被ファール。

⑤ディフェンス系
30山﨑が最多インターセプト、クリア、リカバリー。

⑥GK系
期待値以上の失点は許さず。エリア内の枠内シュートはすべて阻止。

甲府の7荒木のシュートは、xGは低めながらもxGOTの高い非常に精度の高いシュートだった。

⑦採点
52ファンデンベルフが最高。次点でアシストの50植村。

中の人が選ぶ勝利MOM
今節は50植村を選ぶ。
・キーパス(同率)
・アシスト期待値
・パス、パス成功
・敵陣パス、敵陣パス成功
・タッチ数
・地上戦勝利数
以上でチーム最高を記録。アシストも記録し勝利に直接貢献。
総評
JITリサイクルインクスタジアムで行われたヴァンフォーレ甲府戦は、終盤の2得点によって2-1で逆転勝利を収めた試合となった。入場者数は10,209人、気温20.6℃の曇り空で行われた一戦だった。シュート数は6本と今季平均を下回ったものの、枠内シュート3本、シュート決定率33.33%と高い効率を記録。xG1.19に対して2得点を奪い、限られたチャンスを確実に得点へ結びつけた試合だった。
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攻撃面では、シュート数こそ6本と少なかったが、終盤に試合を動かした点が大きかった。81分にヤン・ファンデンベルフがxG0.83、xGOT0.88の高確率シュートを決めて同点に追いつき、85分にはマテウス・ペイショットがxG0.19、xGOT0.64のシュートを沈めて逆転。Big chance missedは0であり、決定機を逃さず得点に変えたことが勝利に直結した。全体としてチャンス量は多くなかったが、フィニッシュの質と勝負所の精度が光る内容だった。
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ビルドアップではパス459本、成功383本、成功率83.44%と安定した数値を記録した。自陣パス成功率は90.52%、敵陣パス成功率も76.50%と高く、ボール保持の安定感は見られた。クロスは20本、成功8本で、成功率40.00%。攻撃の回数自体は爆発的ではなかったが、パス成功率やロングボール成功率55.36%を見ると、前進の手段は比較的整理されていた試合だった。
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一方で、個の局面ではドリブル9回、成功5回、成功率55.56%と大きく目立つ数字ではなかった。ドリブルによる打開よりも、パスやクロス、終盤のゴール前への入り方で勝負した試合だったと言える。タッチ数は589と今季平均を上回り、ミスタッチは2回と少なかったため、ボール保持時の安定感はあった。ただしポゼッションロストは107回で、相手に押し返される場面も一定数存在した。
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守備面では被シュート10本、被xG1.59と、相手にも十分なチャンスを許した。特に50分の太田龍之介のシュートはxG0.45、51分の福井啓太のシュートはxG0.39、xGOT0.57と高い決定機であり、失点以外にも危険な場面はあった。ディフェンス貢献26、リカバリー69、クリア12と守備指標の一部は今季平均を下回っており、守備で完全に試合をコントロールできていたわけではない。
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GK川島は被シュート10本、被枠内シュート3本に対して2セーブを記録。xGOT1.71に対して1失点に抑え、goal preventedは+0.71と好数値だった。失点となった35分の荒木翔のシュートはxG0.10ながらxGOT0.75と非常に精度の高い一撃であり、防ぐのが難しい場面だった。その後の決定機を防ぎ、逆転への流れをつないだ点で大きな貢献を果たした。
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評価面では、同点弾のヤン・ファンデンベルフが7.8でチーム最高評価となり、植村7.6、山﨑7.4、渡邉7.3と続いた。終盤に決勝点を決めたマテウス・ペイショットも7.2を記録している。試合全体としては、攻撃量や守備の安定感で圧倒した内容ではなかったが、終盤の勝負所で決定機を仕留め、GKのセーブで耐えたことが結果につながった。効率の良い攻撃と粘り強さによって勝ち切った一戦だった。
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付録:用語解説
用語名→計算式(ある場合)→説明 の順で構成されています。
出場時間
出場時間
試合に出場した合計時間。途中出場や途中交代の場合はその時間のみ計上される。
シュート系
ゴール
選手が記録した得点数。
ゴール期待値(xG)
シュートの位置・角度・状況などから算出される「得点になる確率」の合計値。シュートの質を示す指標。
シュート
選手がゴールを狙って放ったシュートの総数。
ブロックされたシュート
相手選手の体に当たり、ゴール方向へ到達しなかったシュート。
枠内シュート
ゴール枠内に飛び、得点またはGKのセーブとなったシュート。
シュート枠内率(%)
シュート÷枠内シュート
シュート数に対する枠内シュートの割合。
シュート決定率(%)
シュート÷ゴール
シュートのうちゴールになった割合。
Big chance missed
高確率の決定機(ビッグチャンス)を得点できずに終わった回数。
オフサイド
オフサイドポジションでプレーに関与し、反則となった回数。
パス系
アシスト
ゴールにつながる最後のパスを出した回数。
アシスト期待値(xA)
パスがシュートにつながった際、そのシュートのxGを基に算出されるアシストの期待値。
キーパス
シュートにつながったパス。
クロス
サイドからゴール前へ送られたパス。
クロス成功
味方に通ったクロスの回数。
クロス成功率(%)
クロス÷クロス成功
クロスのうち成功した割合。
パス
出したパスの総数。
パス成功
味方に正確に届いたパス。
パス成功率(%)
パス÷パス成功
パスのうち成功した割合。
敵陣パス
相手陣内(ハーフウェーラインより相手陣側)で出されたパス。
敵陣パス成功
相手陣内で成功したパス。
敵陣パス成功率(%)
敵陣パス÷敵陣パス成功
敵陣パスの成功割合。
自陣パス
自チームの陣内で出されたパス。
自陣パス成功
自陣で成功したパス。
自陣パス成功率(%)
自陣パス÷自陣パス成功
自陣パスの成功割合。
ロングボール
長距離のパス(前線への展開やサイドチェンジなど)。
ロングボール成功
味方に届いたロングボール。
ロングボール成功率(%)
ロングボール÷ロングボール成功
ロングボールの成功割合。
ドリブル系
タッチ
ボールに触れた回数。
失敗したタッチ
トラップミスなどでボールを失ったタッチ。
ドリブル
相手をかわして前進を試みるプレー。
ドリブル成功
相手を抜いて前進できたドリブル。
ドリブル成功率(%)
ドリブル÷ドリブル成功
ドリブルの成功割合。
被ファール
相手からファールを受けた回数。
ポゼッションロスト
ボール保持中にボールを失った回数。
ディフェンス系
ディフェンス貢献
タックル数+インターセプト数+クリア数+シュートブロック数
守備でボール奪取や危険の除去に関与したプレーの総合指標。
タックル
ボールを奪うための守備チャレンジ。
タックル成功
ボール奪取につながったタックル。
タックル成功率(%)
タックル÷タックル成功
タックルの成功割合。
インターセプト
相手のパスを予測してカットした回数。
クリア
危険なボールを自陣から遠くへ蹴り出した回数。
シュートブロック
相手のシュートを体で防いだ回数。
リカバリー
こぼれ球などを回収してボールを取り戻した回数。
地上戦
地上での1対1の競り合い。
地上戦勝利
地上戦に勝った回数。
地上戦勝率(%)
地上戦÷地上戦勝利
地上戦の勝率。
空中戦
ヘディングなど空中での競り合い。
空中戦勝利
空中戦に勝った回数。
空中戦勝率(%)
空中戦÷空中戦勝利
空中戦の勝率。
総デュエル
地上戦+空中戦
総デュエル勝利
地上戦勝利+空中戦勝利
デュエルに勝った回数。
総デュエル勝率(%)
(地上戦勝利+空中戦)÷(勝利地上戦+空中戦)
デュエルの勝率。
ファール
相手に対して犯した反則。
ドリブルで抜かれる
守備時にドリブルで突破された回数。
シュートにつながる突破
守備時に相手のドリブル突破を許し、そのプレーが最終的にシュートまでつながった回数。単なる「ドリブルで抜かれる」と異なり、失点リスクの高い守備の破られ方を示す指標。
GK
失点
GKが守るゴールに入った得点数。
被シュート
相手に打たれたシュート数。
被xG
相手シュートの得点期待値の合計。
失点 − xG
失点-xG
実際の失点と期待失点の差。マイナスほどGKが失点を防いだことを示す。
セーブ
枠内シュートを防いだ回数。
セーブ率(%)
枠内シュート÷セーブ
被枠内シュート
枠内に飛んできたシュート数。
被xGOT
枠内シュートの質を考慮した期待得点値。
Goal prevented
被xGOT-失点数
高いほどGKが防いだ枠内シュートが多い、質の高いシュートを防いだことを示す。
被エリア内シュート
ペナルティエリア内から打たれたシュート数。
被エリア内枠内シュート
エリア内からの枠内シュート数。
エリア内セーブ
エリア内からのシュートを防いだ回数。
エリア内セーブ率(%)
エリア内セーブ÷エリア内シュート
パンチ
拳でボールを弾き出した回数。
ランアウト
GKが飛び出してボールを処理するプレー。
ランアウト成功
飛び出して危険を防いだ回数。
ランアウト成功率(%)
ランアウト成功÷ランアウト
ハイクレーム
クロスボールをジャンプしてキャッチした回数。
採点
SofaScore評価点
各種スタッツ(攻撃・守備・パス・決定機など)を基に算出される総合パフォーマンス評価。
