踏み出す一歩(挑戦編) #2僕の一歩、声になる
朝の廊下
足音だけが 響いている
「おはよう」 そう言いたかったのに
喉の奥で 言葉が詰まる 声にならない
小さな、小さな、息
みんなが通り過ぎていく
僕だけ 立ち尽くしたまま
やっと出た声は 蚊の鳴くような
かすかな、か細い音
もう誰もいない 遠ざかる背中に向かって
「あ、ありがとうございました…」
顔も上げられず ただ 呟くだけ
「聞こえたかな?」
不安になる
また今日も 失敗しちゃった
職場のデスク 隣の人
目を合わせるのが 怖いんだ
何を話せばいいのか わからない
ただ俯いて 時間だけが 過ぎていく
でもね
決めたんだ
今日こそは
「おはようございます!」
思い切って 大きな声で
初めは戸惑う みんなの顔
それでも 僕は 諦めない
一歩ずつ 少しずつ 小さな声から
変えていく
いつかきっと
届くはず
僕の気持ちが みんなに
この小さな声の挨拶が 温かい言葉になって
心の壁を越えて 届きますように
今日も、一歩を踏み出せますように。
〜4410〜
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