「嫌われる勇気はありますか?」
私は昔から、
「人に優しく」
をモットーにしています。
ですが、
もし今、
「嫌われる勇気はありますか?」
と聞かれたら、
正直に言います。
ありません。
嫌われるのは怖いです。
できれば誰とでも仲良くしたい。
できれば嫌われたくない。
これは今でも変わりません。
そんな私が看護学生だった頃の話です。
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一人だけ無視されている学生がいた
実習グループの中に、
一人だけ無視されている学生がいました。
理由は知りません。
誰も教えてくれませんでした。
その学生が何かしたのかもしれません。
もしかしたら何もしていなかったのかもしれません。
真実は今でもわかりません。
ただ一つ言えるのは、
その学生はいつも一人だったということです。
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放っておけなかった
私はその学生から嫌なことをされたわけではありません。
むしろ普通の学生でした。
だから私は普通に話しかけました。
休憩時間も一緒にいました。
実習の話もしました。
ただそれだけです。
その時の私は、
「周りからどう思われても関係ない」
そう思っていました。
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そして私も無視されるようになった
ある日を境に、
今度は私がグループの輪に入れなくなりました。
あからさまではありません。
でもわかるんです。
会話に入れない。
視線を合わせてもらえない。
空気が違う。
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実習は逃げられない
これが学校ならまだ良かったかもしれません。
でも実習です。
患者さんを訪室している時間以外は、
基本的にグループで行動します。
ステーションの隅で待機する時間もあります。
その空気が本当に辛かった。
今思い出しても苦しかったです。
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患者さんのところへ行く回数が増えた
私は患者さんのところへ行くことが増えました。
正直に言うと、
少し逃げていたのかもしれません。
患者さんのところにいる方が楽だったんです。
でも看護学生にできることは限られています。
処置もできない。
治療もできない。
だから私は、
毎日おじいちゃんの手を握っていました。
「大丈夫ですよ」
「一緒に頑張りましょう」
そんなことを話していました。
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病棟看護師さんの視線
するとある日から、
病棟の看護師さんがやたら私を見るようになりました。
じろじろ。
じろじろ。
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「何かやったかな?」
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「怒られるのかな?」
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そう思っていました。
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後日わかった真実
私には友人がいました。
その病院で働いている看護師です。
私は聞いてみました。
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「なんか聞いてる?」
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すると友人は少し笑いながら言いました。
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「お前さ……」
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「ホモだと思われてたらしいよ🤣」
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・・・え?
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いやいやいや。
そうじゃないんです(笑)
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ただ患者さんを励ましていただけなんです。
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どうやら、
毎日同じ患者さんのところへ行って、
手を握って、
長時間話していたことで、
病棟内で妙な噂になっていたらしいのです。
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でも私は後悔していない
今でも覚えています。
その患者さんの笑顔を。
その患者さんの手の温もりを。
そして最後に言われた
「ありがとう」
という言葉を。
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嫌われる勇気はあるのか
私は今でも嫌われるのが怖いです。
だから、
「嫌われる勇気はありますか?」
と聞かれたら、
自信を持って
「あります」
とは言えません。
でも、
あの時の自分の行動を後悔したことはありません。
もし同じ場面に戻ったとしても、
私はきっと同じ選択をすると思います。
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今だから思うこと
私にも、
実習中に孤立していた時期がありました。
だから今看護学生として悩んでいる人に伝えたいです。
人に優しくすることは、
時に損をすることがあるかもしれません。
誤解されることもあるかもしれません。
でも、
その優しさに救われる人がいることも事実です。
あの日のおじいちゃんがそうだったように。
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そして今でも思います。
私が実習で学んだ一番大切なことは、
看護技術でも、
看護理論でもありません。
人に優しくすることだったのかもしれません😊
