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「攻めか受けか」を読んで

将棋の終盤では、攻めるべきか受けるべきか、本当に悩ましい局面がよく生じるものです。踏み込むべきところで怯み、受けるべきところを怠り、それを繰り返していって、徐々に正しい感覚を養成していけるのでしょうが、最後の判断を誤って負けるほど悔しいことはありません。

そんなことを考えていたところ、勝浦修九段の「攻めか受けか」という終盤の問題集があることを知りました。かなり古い本で2002年に出版されたものです。早速AMAZONで調べたところ、24で五段レベルの人が良い問題集だという趣旨のコメントを書いていたので、購入してみました。

で、結論から述べると、素晴らしい問題集です。終盤の次の一手というと、「終盤の手筋436」(マイナビ)など数をこなす系か、「終盤を制する次の一手」(羽生善治監修)など激ムズ系かに別れる印象があって、ちょうど良いものがないなと思っていましたが、個人的にはこれがまさに、その穴を埋めるような問題集でした。

問題数は全部で101題で決して多くはないですが、正直、多くてもこなしきれないのが現実ですので、私的にはやり切るのに最もちょうど良い数だと思います。
対象棋力としては、おそらく
・町道場:四段以上
・将棋ウォーズ:10切れ三段以上
・81道場/クエスト:レート1900以上
という感じでしょうか。とにかく、「基本を全て押さえていて、かつ場数を相当こなしている人」に向けてという感じです。

問題の質としては、どれも良問揃いで、本当に手がないように見えて、実は完全に盲点に入っていた素晴らしい一手があったりします。それも、いわゆる"問題のために作られた奇手"ではなく、"実践的に考えられる高度な一手"なのが素晴らしいです。思わず、「ぐはぁ」と小声で叫んでしまいます。

難易度は、解けずに答えを見た時に「は?分かるわけないやん」とはならない。「かすってたのに届かなかった…」という感じ。この塩梅がちょうど良いのです。「終盤を制する次の一手」は、前者のような印象の問題が多かったので、この本がちょうど良く感じられました。

ただ、3点ほど問題がありました。

①紙質が悪く下手すると解答が透けて見えてしまうこと。
②正解は分かるが、変化が極端に難しいものが何問かあること。(高度なソフト解析だと実はマイナス評価だったり)
③ヒントに、攻めるべきか受けるべきかが書かれていること。

です。特に、本の題名が表しているように、攻めか受けかを考えることが大事なので、ヒントを見ないのはとても大切です。ただ、ヒントを見ないと難易度が飛躍的に上がるので、私は、最初ヒントを見ずに、自分なりの考えを出して、それからヒントを見て回答を考えるという方法をとりました。それでちょうど良いと思います。

本当に良問揃いでおすすめ

画像のように厚紙を切って枠を作り、解答の透けを隠し、ヒントが見えないようにしてみました。とても原始的なやり方ですが、しおり🔖代わりにもなって良かったです。

古い本で在庫もどれほどあるか不明なので、終盤の高度なトレーニングをしたい方は、AMAZONや古本屋などで見かけたら是非、購入してみてはいかがでしょうか?

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