本当の自分を思い出そう③ タロット
高校生の頃だったと思う。
雑誌の付録に、小さなタロットカードがついていた。
夢中になってカードをめくり、本や説明書を読みながら占っていた。
スプレッドを広げる時間が好きで、「当たる」「当たらない」よりも、カードそのものに惹かれていた。
一枚一枚に描かれた絵。
そこに込められた意味。
言葉では説明できない何か。
その世界を眺めているだけで、わくわくしていた。
その頃は、「シンクロニシティ(共時性)」という言葉も知らなかったし、ユングの心理学にも出会っていなかったけど、
カードが映し出す「象徴」の世界に惹かれていたのかもしれない。
その後、心理学を学び始め、いつの間にか、「説明できるもの」が正しくて、「説明できないもの」は語らないほうがいいと思うようになっていた。
タロットのことも、カードを夢中になって眺めていた頃の自分も、少しずつ心の奥へしまい込んでいった。
ただ、この10年ほどで、その扉は少しずつ開き始めている。
あの頃の自分が好きだった世界へ、もう一度戻ってみたいと思うようになった。
