娘から言われて「ん?」と思った言葉たち
2歳の娘と話していると、時々「ん?」と胸に引っかかる瞬間がある。
子どもって、大人の言葉をそのまま吸収する。
しかも絶妙なタイミングで使ってくる。
最近、娘から言われて「成長ってすごい」と思った半面、気をつけねばと思った言葉たち。
「わかった?」
熱いスープを飲んで「あっち!」と言ってる私へ、
「ママ、フーフーしてから飲んでね。わかった?」
いや、その言い方。
完全に私だ。
ちゃんと聞いてるんだなぁ。
聞いてる上で、使ってるんだなぁ。
しかも、ちょっと注意する時のトーンまで似ている。
自分の口調を、鏡で見せられた気分だった。
「わかった?」は便利な言葉だけれど、言われた側は少し責められたように感じることもある。
私も気をつけようと思った。
「おいで」
私や91歳の義祖母(娘にとってはひいばぁば)に向かって、
「おいで〜」
と手を広げる娘。
たぶん、私が毎日言っている。
抱っこする時。
お風呂に入る時。
危ない場所から離れてほしい時。
何気なく使っている言葉なのに、
娘の口から出ると急に優しく聞こえる。
でも、目上の人に向かって使うには少し違和感がある。
「こっちにきて~」くらいに変えようかな。
さすがに「お越しください」じゃ変だし。
「〜してあげる」
「ママ、やってあげる!」
最近の娘は、なんでも“してあげる”。
ティッシュを取ってくれる。
おむつやおしぼりを持ってきてくれる。
妹におもちゃを渡してくれる。
もちろん途中で飽きるし、
結局こっちがやることも多い。
でも、
「してもらう側」だった娘が、
「してあげる側」になったのかと思うと、
なんだかじーんとする。
言葉そのものより、
「誰かの役に立ちたい」
という気持ちが育っていることが嬉しい。
"してあげる"には、上から目線のニュアンスが混じることがある。
娘にはそう感じてほしくないから、自分は使わないようにしようと思った。
「〇〇でもいいし、〜〜でもいいよ」
これが一番笑った。
お昼ご飯何にしようかなぁとつぶやいた私に、
「うどんでもいいし、おにぎりでもいいよ」
と返してきた。
選択肢を与えている風で、
実は早く決めてほしい時のやつ。
娘が発すると、言い方がちょっと気遣いっぽい。
優しい営業マンみたいな口調で提案してくる。
「まぁいっか」
私は基本的に、
「まぁいっか」
「なんとかなるさ」
精神で生きている。
そしてたぶん、それをよく口にしている。
資格勉強のテキストを娘が切った。
最近上手になったハサミで。
しかも、
「まぁいっか」
とつぶやきながら。
いや、それはよくない。
ご丁寧に線に沿って切ってある。
財務諸表だから、線がいっぱいある。
ご丁寧に全部切ってくれた。
完全に粉々だ。
自分の失敗に対して「まぁいっか」はいい。
でも、他人の物を切って「まぁいっか」は違う。
それは、いつか教えなければならない。
子どもは、
教えたことより、
見せたものを覚える。
毎日なんとなく話しているつもりでも、
ちゃんと聞かれている。
だから最近は、
自分の言葉遣いをとても気にするようになった。
……とはいえ、
「もう!」
「ちょっと待って!」
「やば!」
も、しっかり真似されている。
吸収率が高すぎる。
