見出し画像

【第1話】共テ後、家の空気が壊れかけた話

共テ後、家の空気が壊れかけた話

共通テストが終わった日の夜。
家の空気が、明らかに重くなりました。

自己採点をした娘の第一声は、

「全然とれていない」

我が家は国公立一択。
共通テストで受かる設計で走ってきました。

私立を本格的に受ける計算は、正直していませんでした。

かなり余裕を持った設計だったはずです。
でもその年は、共通テスト最難化年。

例年なら十分届くと言われていた点数が、
急に安全圏とは言えなくなりました。

自己採点後、SNSもざわついていました。

だからこそ、共通テストの点数は重い。

「まだ二次があるから大丈夫」

そう声をかけながら、
私の頭の中では別の計算が始まっていました。

・もし厳しいなら私立はどうする?
・県外の私立?
・受験校を増やす?
・入学金の準備は?

娘より先に、
私の不安が暴走し始めていたのです。

そしてその夜、妻との言い合いが始まりました。

「だから私立も選択肢に持たせようって言ったやん」

私は、返せませんでした。

正直、想定外だったのです。

県外の私立となれば、
学費だけでも年間100万円を超える。
仕送りも必要。
引っ越し費用も発生する。

借入の準備もしていない。
払いきれる自信もない。

その現実が、急に目の前に迫ってきました。


■ 家の中がピリつくまで、あっという間だった

最初の数日は静かでした。

娘は机に向かい続けていましたが、
どこか元気がない。

私はそれが気になって仕方ない。

「大丈夫?」
「うまくいってる?」

何気ない一言のつもりでした。

でも娘の返事は、
だんだん短くなっていきました。

会話も減り、
リビングにいても、それぞれが黙っているだけ。

家にいるのに、静かすぎる。

空気が止まっているようでした。

ある日、スマホを触っている姿を見て、

「勉強順調?」

と言ってしまいました。

完全に、余計な一言でした。

娘は何も言わず部屋へ。
私は自己嫌悪。

国公立一択でここまで来たプレッシャーが、
家の中を重くしていました。


■ 本当に怖かった瞬間

いざ「私立かもしれない」と現実味を帯びたとき、
私は初めて本当の恐怖を感じました。

それまでは、どこかで
「大丈夫だろう」と思っていた。

でも冷静に考えると、
地域的にも国立の選択肢は多くありません。
しかも難易度はそれなりに高い。

そして問題は、もう一つありました。

もし本命を落ちた場合の
いわゆる“すべり止め国立”。

正直、娘の中では
その大学は視野に入っていませんでした。

「そこは受けない」

はっきり言いました。

3年間頑張ってきたから、志望校を落としたくない。
プライドが邪魔をしているのも分かる。
でも、その気持ちも理解できる。

だからこそ、親としては揺れる。

国立一択で走ってきた。
でも本命一本は危険。

かといって難易度を下げる選択肢は、
本人が拒否する。

そのとき、私は初めて気づきました。

受験は、
学力だけの問題ではない。

家計だけの問題でもない。

プライドも、価値観も、夫婦関係も、
親子の関係性も、全部絡む。


■ 正直に言うと、怖かった

怖かったのは、浪人ではありません。

お金でした。

もし私立を併願するなら、
受験料は1校4〜5万円。
学部ごとにかかる。

入学金は1校20〜30万円。
3校払えば60万円を超える。

期限は、待ってくれない。

共テの点が想定より低いだけで、
家計のシミュレーションが一気に崩れる。
私学も共通テスト利用で合格する想定だったため受験校も
1校程度を想定していました。

その現実を、私は初めて本気で意識しました。

そしてそこから、
初めて真剣に奨学金の条件を調べ始めました。

今思えば、完全に後手でした。


■ 受験は、親の覚悟も試される

国公立一択で進むということは、
共通テストの重みを真正面から受け止めるということ。

でも準備していなかったのは、
点数の話ではなく、

“お金の現実”

でした。

受験は、学力だけの戦いではありません。

家計も、親のメンタルも、
夫婦の温度差も、全部が絡みます。

そしてその準備をしていなかったのは、
親のほうでした。


次回は、

「受験費用、実際いくらかかるのか?」

国公立一択でも、
想像より確実にお金は動きます。

あなたは、その金額を
具体的に想像できていますか。


もしこの記事が、

・少しでも共感できた
・同じように揺れた経験がある
・これから受験を迎える

そんな方の参考になっていたら、
スキで教えていただけると嬉しいです。

同じような「塾なし受験のリアル」や
親の判断ログを継続して発信しています。

続きが気になる方は、
フォローして次回をお待ちください。


ここまでお読みいただきありがとうございます。
興味がある人だけ

📚 記事の紹介


いいなと思ったら応援しよう!

もり|娘2人塾なし受験の現実 フォロバ99 チップありがとうございます。 頂いたお気持ちは、今後の創作活動を続けるための原資として、大切に活用させていただきます。