ブリコラージュ277
先日、舫書店の読書会でカフカと出会った。カフカは読んだことがなく、図書館の書架にあった「絶望名人カフカの人生論」を読んでみた。カフカの父親との関係性が私と驚くほど一致していた。全く嚙み合わない支配的な父親の存在をカフカは見事に言葉として表現していた。
水上勉氏の小説の時代背景や貧しい暮らしから立ち上がっていく主人公の姿と父の昔話が驚くほど重なった。父の話もまさに物語として受け止めると嫌味は消えて、その体験の感覚が伝わってくる。父も元気な頃は私への期待があまりに大き過ぎたために、聞かされる方は聞くに耐えないものがあった。
水上勉氏、カフカとの出会いも私と父との関係性を象徴するような内容で、その同期性に驚いた。金閣寺を放火した青年に対しての三島由紀夫氏と水上勉氏の捉え方の違いに触れて水上氏に惹かれた。また、舫書店での読書会でのカフカを愛読する青年との出会いがきっかけとなった。
夏草や湖畔に小さき小屋を建て

