ブリコラージュ273
先日の舫書店での夜の読書会で参加されていた青年は、カフカとベンヤミンの本を持参していた。そして小さなノートに小さな文字で箇条書きで気がついたことをメモし、それを小説や詩にしているという。デジタルな時代に手書きノートで創作をしている若い青年の姿勢にとても興味をもった。
その青年が最近読んでいるのはカフカの「城」とベンヤミンの「ボードレール」。カフカは読んだことがないが、ひたすら城に向かって進んでいくが、辿りつけない物語は、私の靴や鞄や財布が見つからず、なかなか目的地に行けないという夢と重なったため、そのようにコメントをした。
ベンヤミンの「ボードレール」も読んだことがなかった。ベンヤミンの名が出ると「パサージュ論」の話になり、ついていけなかったが、興味深いものを感じた。読書会を通して自分では先ず読まない本と出合えることは新鮮であり、その中でピンときた本を読んでいけばいいなと思う。
さみどりのこめつぶほどのかたつむり
みじかよのクレープうすくやはらかく
青蔦や止まったままの置時計
スコッチの樽に年号南風吹く
昼酒の徳利倒し豆御飯

