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コミュニティとコミュニティのスキマの出来事をアウトプットするとエコシステムが拡がる話(増補版)

こんにちは、じゅんです。
Hokkaido MotionControl Network (#DoMCN)というHoloLens・VR技術好きの技術者コミュニティの勉強会を運営していて、開発者の知見の交流を促進しています。また、元・物性研究者として、研究機関に所属する若手研究者でxRに興味を持つ人を見つけてはHoloLensを被せに行き、開発者コミュニティへの橋渡しを行う事を続けています。これらを適切に表現する職名が無いので、勝手にScientist/Developer Relations と名乗っていました。2024年はCommunity Relationsと言いながら活動し、今年2月くらいにInterCommunity Communications for Tech/Science (#InCommComm)という職名を思いつきました。コミュニティ間越境を伴う交流を最大化するための活動をしています。

 先日、アウトプットの背中を押すカンファレンス「ワンストップ アウトプット!」(4/4開催予定)に人生初のプロポーザルを出しました。残念ながら採択には至りませんでしたが、配布冊子用に全投稿者にサプリメンタルマテリアル的な文を作成するよう依頼があり、それをすっかり忘れて締め切り日に書き始めたというのが本稿の内容です。すっかり間に合わずに親方さんごめんなさい💦

勉強会を続けていると、クローズドで運営したくなる誘惑がたくさんあります。オンライン→オフライン開催への回帰によって、意図せずクローズドに向かう事もあります。地方の小規模勉強会など、それによって継続の活力を逆に失う例を見てきました。

そこで新しい話題をコミュニティ内外に流通させる仕組みが必要になると考え、コミュニティ間の人流を作る役割として、2025年からはInterCommunity Communicationsという新しい肩書きをでっち上げて活動してみました。
筆者自ら様々な地方XRコミュニティを渡りあるいて、共通話題をもつエンジニア間を繋ぎ、発信方法を共有して運営者になるハードルを下げたりして、筆者の周りが情報ハブになる事を促します。
結果として地方コミュニティの継続や新規の立ち上げが進んでいます。

講演では文化を壊さないよう気を付けている事や工夫などをお話します。

せっかく書いたので記事化しました。SNSの発信の伝達の様子、イベント開催時の情報伝達の全容、InterCommunity Communications的な振る舞いの内容と効果などを整理する文章ですので、XRの話は出てきません。


最近のSNS(主にX)での情報伝達はかなり狭い

  まずはネットワークを構成する最小単位のお話からします。あるSNSユーザ(例の緑●)にはフォロワー(黄緑)が何人かいて、その人が何かをつぶやくと、フォロワーの中でその人と頻繁にやり取りしている人のタイムラインにはつぶやきが表示されます。逆にあまり交流してない人だったり、他の人をフォローしすぎている人のタイムラインにはほぼ表示されないorされても一瞬という仕組みになってきています。矢印は情報の流れで、
  フォロワーもそれぞれフォロワーを持っているので、源流(緑●)の発信をフォロワーがリポストなどすることでフォロワーのフォロワー(の中の一部)まで情報が届きます。
 ということにさせてください。次に勉強会などのイベントが発生した時のさまざまな反応や行動を分類してみます。


イベントの内側に効く反応と外側に効く発信

 (図には書いてないけど)自身がフォローしている相手が何かイベントを開催・登壇している時のフォロワーの振る舞いを開催前・開催中・開催後にまとめてみました。
 それらのうち、運営側・イベント内部にのみ好影響を与えるものを内向き反応として青色、自身のフォロワーにも伝わりうるものを外向き反応として橙色、それら両方の意味合いのあるものを赤色で表示したものになります。
 性質を抽出すると、内向きはいわゆる反応が多く、橙は発信を伴い、赤色は客層や仕組みに関わる振舞いと言えそうです。

 以降の図では、人物の内向き反応モードを青丸、発信モードをオレンジ丸、両方をやるモードを赤丸で代表して、複数人の情報伝達を表現していきます。

イベントでは運営・登壇側➜参加者・フォロワーの構図で情報が届く

 イベント中の全体に発生する情報の流れの一例がこんな感じかと考えています。運営と登壇者らでうっすら発信グループ(内側の点線)ができ、その周りにイベント参加者のグループができます。外側の点線を隔てて、各登壇者たちのフォロワーがイベント不参加者の中に居ます。このシステムのなかで、参加者はイベント内での反応を他の人に送り(青線)、登壇者は参加者に知見を伝えたり会を盛り上げたりしています。運営は集客活動も含めてイベントの外に情報発信を進めつつ参加者全体をケアしていく事になります。

 このモデルでは、イベントの内容について
・参加者
・登壇者のフォロワー(交流のある一部)
・運営のフォロワー(交流のある一部)
に情報が届くことになります。次回以降のイベントの参加者候補の大半がここから出てきます。

思考実験で伝達範囲の変化を考える①: 運営が現場重視

 イベントを構成する人のモードが理想的なものから離れていくとどんなことが起きるかを予想するために、運営役を内向きモードにして青色に変えました。よくある例としては、告知はしてるんだけど本番中に運営アカウントが外部発信しておらず参加者以外は何の会かわからない、みたいな会を想像してください。
 運営は内部の盛り上げを非常に頑張っていますが現場でいっぱいいっぱいになっており、一方で登壇者たちは普通に情報を発信しています。イベントの内容は、
・参加者
・登壇者のフォロワー
に届きます。

思考実験で伝達範囲の変化を考える②: 登壇者が平和重視

 もう一つのよくある例も図にしてみました。運営を赤色モード、登壇者側を青色モードで表現しています。運営は常時イベント情報を発信し続けているのに対して、登壇者側は非公開資料を用いて知見を内部共有している場合みたいな会が相当しそうです。業務で行われるセミナーなどもこの形式に近いと思います。
 この時はイベント内容は登壇者のフォロワーにも届かないものとなります。
参加者にはイベント内容、
運営のフォロワー(の一部)には開催実績が伝わります。

前の状態を引き継いでイベント二回目以降の構成員が変わる

 それぞれのパターンで、イベント後に情報を持っている人が異なっている事が理解できるかと思いますが、2番目と3番目の次回でどんな努力が必要か考えます。

・2番目のパターン
  前回の情報を持っているのは登壇者とそのフォロワーたちです。前回登壇者が次回も加わっている場合はいずれもがリピータとして参加してくれる可能性があります。ところが、登壇者が他の人に代わる場合は、前回の参加者しか情報を持っていませんので、彼らに向けた情報発信が必要になります。前回参加者が他の人を連れてきてくれるか再び来てくれるかが存続の鍵です。
  もともと内向きモードが基本姿勢な運営な場合は、告知不足が参加者減に直結するので、それを回避するためにテーマ勝負をすることになります。関係者の母数の多いテーマを設定し、登壇者が誰でも集客できる構造を作るのが生き残りそうです。フォロワーの多い登壇者にお願いして、やってきたフォロワーをどうにかして運営のフォロワーにする戦略とかでもいいかもしれません(絶対難しいけど)。

・3番目のパターン
  前回の詳細な情報を持っているのは参加者のみという状況で、運営者の周囲には開催したという事実だけが伝わっている所からの次回イベントになります。
  次回の登壇者が内向きモード2連続だった場合は、登壇者のフォロワーの参加も見込めないため、リピーターがいるとすれば運営のフォロワーのみからか、会のテーマの熱烈なファンに限られる状況になります。テーマを深く狭く絞って、固定して継続開催する形を目指せば比較的長続きすると思います。集客を増やそうとする場合は運営が単純に露出を増やして周囲との関係作りを増やしていく事が重要になります(疲れる)。

 人のネットワークの項で人単位だと内向きモード、外向きモードはわりかし気分ですぐ変えられる一方で、伝達構造から決まるネットワークの内向き・外向きは大体固定される傾向が見られます。

一番目を外向きネットワークを代表して赤色、二番目三番目を内向きネットワークとして青色で表現することにします。

価値観を共有できるグループ同士でネットワークのネットワークができる

 外向きネットワークと内向きネットワークがそれぞれ安定に存在する時、それぞれは異なる価値観を持っています。外向きのなかでも、小グループごとに、主にハブ役の志向によって多様な価値観があります。内向きも同様です。
 急に私の例を出すと、好奇心を重視していることと、情報は発信する人に最も集まる原理を根拠に、情報をとにかく外に出す/出させる事を重視したイベント設計をしています。他のコミュニティ勉強会に行った時に同種の空気を運営メンバーからいくらか感じ取れたときは自然に仲良くなっている事が多いです。反対に、見ていてイベント告知の方法に疑問を抱く場合などは、そのイベントが良くてもその後密な連携を取るほどまでは至らないです。この辺は私の器の小ささに由来すると思います。
 外向きなコミュニティと内向きなコミュニティを繋ぐことは可能ですが、取り扱うテーマが外向きコミュニティ運営にとっての自分ごとである場合に絞られます。この場合、内向きコミュニティの窓口役と運営が個人的に繋がっているという形になり、接点としては弱いです。

 一方、内向きのネットワークでは情報が外に出て行かないのにメンバーを維持する必要があることから、内部に何らかの価値を持たせる必要があります。なにかの割引がきくとか、有益な非公開情報が集まるとかで設計されていると思います。ネットワーク内部での発信自体は比較的安全にできる事から、相談ごとなども取り扱われそうです。安心感などをキーワードに持ちやすいので、その価値観で他の組織の窓口役との連結も行われます。

1つのコミュニティが滅ぶ原因も変わってくる

  コミュニティが活力を失うに至るまでの様々な要因を整理してみました。それぞれのネットワークの持つ良さが失われることが致命的な事態になるので、外向きコミュニティは発信力を失う事、内向きコミュニティは安心安全を失う事で整理するのが良いと思います。
  外向きネットワークにおいては、発信役そのものの活力低下、運営力の低下による圧迫、固定コストの増加などが効きます。
  内向きネットワークにおいては内部の治安悪化や取り扱うテーマの相対価値低下が効きます。

  いずれの場合も、運営が力尽きることで活動は無くなりますので、それぞれのケースで運営ハードルがむやみに上がらない仕組みを取り入れると長続きするように思っています。

思考実験③: 両向き発信する拡散マンの導入

①外向きネットワークではイベント情報が補強され長期に残る

 技術者イベントの界隈では、たまーに、あらゆるイベントに出入りしてハッシュタグツイートして内容を伝えてくれる参加者枠の人が居らっしゃいますね。その人について効果を整理してみようと思います。以降は私自身の実践の経験も交えて行きます。図の紫●に対応します。

  イベントの運営としては入っていないため、イベント中に自由に動き回ることができます。運営が手一杯で発信できなくなる瞬間も彼らには関係なく、一定のペースで発信を続けてイベント全体の内容を彼らのフォロワーに伝えてくれます。現地に行くことが出来なかった人々も、この発信を後で発見することによって実際に行われていたことを知る事ができます。
  拡散特化の参加者は他のイベントにもよく参加するため、イベントハッシュタグを併記したつぶやきを残す方が自分で後から思い出せやすい事を知っています。長期間活用できる形で当時の知見が残るため、イベントの資産になります。

②内向きネットワークではイベントのコンセプトを伝える存在になる

  先の例では運営がイベント内部の盛り上げに注力する状況を表しましたが、拡散枠の参加者は運営のメッセージ(冒頭・クロージング)も受け取って外部発信することができます。どのような目的の会であったのかの報告がある事によって、それを見た人は実際に行かないと分からないイベントがどのくらい自分に有益そうかを判断することができるようになります。こちらも長期で使える形で発信が残ります。

  こちらは登壇内容が非公開気味なため、かなり抑えめな発信量になりがちですが、それでも運営側が公開している情報の抜けを補う形で拡散枠のフォロワーに情報が回ります。これによって、会が扱うテーマを運営側が持っているフォロワー以外に周知する効果があります。テーマに関心がある人がその中にいれば、次回以降参加される可能性が生まれます。

拡散マンが持つネットワークのネットワークがある

  拡散枠の参加者は、興味ある技術勉強会に積極的に参加してその体験を共有します。やってみると分かるのですが、イベントの参加者・運営者の他に、イベント参加していない人からのフォローが付きます。そのフォロワーのタイムラインをさかのぼって見てみるとやはりイベントのテーマに近い事に関心がある人であることが多いです。おそらく、拡散マンをフォローしておけば直近の関連テーマのイベント情報・知見が手に入るだろうと判断してのことと思います。
  もう少し注意深く新規フォロワーの様子を見てみると、何かしらの技術コミュニティの運営側をやっている例も混じっています。運営支援になる振舞いの様子や手法に共感をされているような気配もありますが理由については人それぞれ感があります。
  イベント内容の拡散によって、イベント不参加組からのフォローが新たに得られ、拡散マンの周囲には「きっかけ待ち」のネットワークが行き先以外に複数ある状態になります。

きっかけ渡しでコミュニティ間トンネルを作る

InterCommunity Communications (#InCommComm)の最もシンプルな活動

  ここからは観測範囲ではほぼ私のみ意識してやっている活動の内容です。
  複数のフォロワーの直近の技術的な好みを知っている状態でイベント運営の人をたくさんフォローしていると、タイムラインに流れてくる技術イベントの情報を見た時にそれが好きそうなフォロワーのアイコンが思い浮かぶことがあります。
  わりと躊躇なく公開リツイートなどでそのフォロワーさんに情報を投げ込みます。うまくパスが通った場合は実際に参加されたりあるいは参加済みだったりにつながります。運営サイドとフォロワーが公開の場で知りあう接点を残すのがポイントで、これを目印に異種のコミュニティ同士の連絡経路がもう一本増えます。これは私を通さずに別コミュに行ける経路なので私がボトルネックにならず、テーマに関心のある人がたくさん渡れる道になり得ます。将来のコミュニティ間コラボイベントの核になる部分がこれで出来ます。私がまず外部コミュニティとの関係を作って、よりテーマに近い別の人を介した2本目のルートをすぐ作るという事です。
  もちろんうまく行かない例もたくさんあり、好みを読み違えていたり、文化が違っていたり、そういう気分じゃないなどの理由があったりします。話を振られる側の気持ち的には、フォローしてるだけのアカウントが突然名指しで自分の好きそうなネタを振ってくる気持ち悪い事件のような捉え方もありますので、全然気軽に断ってくれていいと思っています。

各コミュニティの強みを伸ばす拡散マンの効果でコミュニティ自体もちょっと変わる


  これまでのネットワークの考察で、拡散枠の存在がイベント運営上の補助になる事を書いてきましたが、長期的には勉強会グループの寿命にも関わってきます。
  外向きのネットワークにおいては、拡散マンの活動を組み込んでおけば主催自身はイベント内のケアにより専念できます。また、主催側で拡散マンの発信手法を吸収すればより目的を果たしやすい情報発信をしやすくなりそうです。付き合いの中で共同運営のイベントが増える事も見込めるので、運営側でリソースが足りなくて実現できなかった類のイベントも開催に繋げられそうです。
  内向きのネットワークにおいては、エコーチャンバーの外からの情報源との接点を拡散マンから直接得られます。基本的にそういう人物が必要にならない前提での運営がなされている事が多いので、この活動が響く人はイベント内に1人いるかいないかという感じではありますが、この「中の人」が外部から見た時の「有効な相談相手」になることが多いため、このポイントが情報の入出流の真の窓口になります(そして主催者じゃないことも多い)。また、得てして組織の常ですが、公式には発信できないけど「参加者が喜んでいる様子」なら拡散できる、というSNS運用が存在します。組織ルールに抵触しない方法でイベント内容を周知させることに加担する事も出来ますのでこれも機能追加の1つかなと思います。

コミュニティとコミュニティのスキマの出来事のアウトプットは企業もひっそり引き寄せる

  ようやくプロポーザルで話そうと考えていたトピックに入れます。今までは主にコミュニティイベントの現場からの発信について紹介していました。よそのコミュニティに行くまでと帰ってきてからの発信にも実は大きな意味があり、実践しています。
  行くまでの拡散発信の中身としては、イベントを知ったことを示すつぶやき、参加表明、会場までの道筋などあります。帰ってきてからの拡散発信には、現地で話しかけてくれた人、会場および面白かった施設、ツイートまとめの有無、次回イベントなどがあります。
  これらのつぶやきにいいねを付けてくる見慣れないアカウントが居まして、よく観察するとベンダーの中の人だったりします。彼らにとってこれらスキマの情報は、現地のコミュニティの様子やキーマン、イベント開催環境の直近のデータとして映っているはずです。自らはイベント開催そのものに積極的に動いていなくても、イベント開催への関心自体はある事が読み取れます。地方で関連ネタでベンダーの協力が必要になったタイミングでこっそり相談したりして陰に巻き込みます。
  結果的に、私の周りでネットワーク間ネットワークと、ベンダーが接続する形になっていきます(中心には居ないのに)。不特定多数へのイベント開催水先案内情報を意識的にばら撒いていくことで、勉強会エコシステムが拡がっていきます。

 注) 昨年11月に急遽行われたUnreal Festのサテライト拠点企画は、私の想像ですが #UE九州 の活発な活動を実際に現地で見た中の人が最終的なGoをだす後押しをしただろうと考えていて、北海道はその企画実現の後押しをコミュニティ側からしただけという立場です。

#InCommComm はイベント内にはgiveしてイベント外に発生した自分向けの有益情報をtakeするモデル実験

  イベントで出会った人からは、活動内容をお話した時にどうしてそれが可能なのか訊ねられる事があります。単純に楽しさと好奇心がモチベーションになっているのもある一方で、副産物とも言えるものがいくつか得られます。
  イベントに関与する人々のフォローが得られてそこから勉強できることと、潜在的な協力者が可視化されて自分のイベントの開催ハードルがやはり下がること、「移動して協力する人」という認知を先に作った事で越境の相手先から受け入れてもらえるハードルが下がること、企業の中の人からたまーに得られるナイショ情報(当然口外なし)など様々です。
 最近はAIエージェントも様々な公開ドキュメントを読んで回っているようなので、おそらく今後は関連情報を欲しい時の相談相手として個人アカウントが他者のAI相談結果のリストに挙がる事も想定しています(なので一年前に固有名詞を作って紐づけやすくした)。
  立ち上がりこそメチャクチャ遅いものの、過去の活動の積み上げを資産として他者と交渉できるレベルには来れてきたので、持たざる者ながらも面白いポジションを思いついたなと思っています。

越境先の良き文化を壊さないのが第一優先なので一歩引いた立ち回り

  有志コミュニティは簡単に壊れます(経験)。良さを補強して不足分を補うような振る舞いをしていても、方向性を間違えたりやり過ぎると、運営者が望んでいない方向に性質が変わってしまい、運営者自身のやる気が終わります。ですので、事前およびイベントの最中にどのような内容でどの程度発信を行うかを決めています。

  外向き・内向きコミュニティに対して共通していることは、イベント運営そのことに対して敬意をもって参加すること、関心あるテーマ(自分は技術と科学)の会に行く事、実際に行くことから始めることなどです。
  加えて、外向きのイベントに関しては主催者のコンセプトをまず第一に共有する、その軸をぶらさない方向の発信に寄せるなどの工夫をします。そのイベントの発信者・登壇者がそのイベントでは一番偉いです。
  内向きのイベントに関しては、その安全性を脅かすような振る舞いがどれにあたるかを確認して、あんまり怪しくない人(それでも怪しいけど)が異質な協力をしているということを認識してもらったうえでルール内で活動をします。深いテーマの会合であることが多いので、深い話や質問を共有できる準備も別途しています。
  いずれの場合も、自分がその場の運営者だったときにどんな振る舞いが良き参加者たり得るのかを深く想像した上で活動すれば、大きく信用を損なう事は無いと信じています。

勉強会が増えると嬉しいので運営者と拡散マンを増やして可視化する

 今回の話はネットワークの拡大の話なので、この話は蛇足な内容となります。DoMCNではイベントの参加・運営を通じて技術の知見をみんなと共有する機会を作るとともに、参加者を登壇者、登壇者をイベント主催、主催者を拡散マンにそれぞれクラスチェンジさせられるような別の知見の共有も進めています。
 自分のネタを広めるだけでももちろん素晴らしい事だと思っていますが、他のみんなのネタを広げる事でより多くの情報が自分に集まってくることを一度体感してみてもらいたいと考えてやっています。体感的には100人のうち1人くらい、新しい試みに乗っかってみてくれるエンジニアが居て、私のペース的にだいたい一年に一度くらい新しい地域XRコミュニティが生えます。このようにして、ノードを情報ハブに変える事でその人の地元ネットワーク自体も大きくなっていきます。機能別の記事で紹介することにします。

告知が自分に流れてこなくなり自分からもフォロワーに届かない問題をなんとかしてお願い

  最初の図に戻って現状のつらみを述べます。誰かが発信した情報をフォロワーが全員見てくれるのが理想的な状況ではあるものの、表示のアルゴリズムが変わっていくにつれて、届く割合がどんどん減っているのを感じています。年明けくらいから特にひどく、おすすめタブのタイムラインに全然無関係の人の炎上ネタが割り込んでくるほか、フォロータブではやり取りをしていない人のつぶやきが全然表示されない設定に自動で勝手に戻されます。インプレッションが現在ある投稿ほど優先的に表示に割り込んでくるシステムのようなので、イベント前の告知のような、これからインプレッションを稼がねばならない段階のつぶやきが選択的に表示から落ちる構造になってるように思います。結果として、私自身がよそのイベントの開催告知に気づく機会をたくさん失っていて、その解決法が自分一人ではどうにもならないことも悟っている状態です。

  本稿を興味を持って読んでくれた方には1つお願いがあり、見かけたイベント告知は行く行かないの判断をする前にとりあえずリポストする習慣を始めてみてもらいたいです。各個人の中でタイムラインがエコーチャンバー化してるので、自身のタイムラインに流れてくるという事は、行けばまあまあ楽しいイベントなんですよ多分。判断保留にしたり、いいねを付けて応援したつもりになっているだけだと、本当に現場が集客不足で滅びます。

まとめ

  一年前に文字とコンセプトで言語化したコミュニティ間トンネルほりほりの実態について、よりまともな図のイメージを付けて表現してみました。ただの移動から始められる事もあるという事が伝われば幸いです。これからSNS利用者も減る中で、お知らせのネットワークをうまく構築して楽しく行き来するためのアイデアありましたら是非お知らせ頂けると喜びます。
  ワンストップアウトプットのプロシーディング集(?)への掲載には全く間に合わない完成となり、分量も既定の恐らく10倍となってしまい恐縮です。とはいえ改めて言語化する機会を頂き感謝しております。4月に参加者側で集まるのを楽しみにしています。

以上です。

(2026/3/4 初稿公開 10270字 図表2 days 本文2 days)

おまけ

いつものAIによる記事チェックコーナー(by Manus 1.6 Lite)

記事のなかで、筆者があえて組み込んでいない施策を推定し、その妥当性をコメントしてみて下さい。