【Netflix】闇金ウシジマくんにハマった主婦は私です
闇金ウシジマくんは人生の教科書だ。
山田孝之さん主演の「闇金ウシジマくん」が大好きだ。一人でも多くの人に観てほしいと思っている。
裏社会を扱う作品は無数にあって、私はそのどれも観たことがなかった。あまり好きではなかった。暴力、酒、女、・・・オラオラとアウトローな人物がひしめく絵面。なんか父親が、休みの夜にお酒を片手に観ていた印象。怖いし、なんかいやらしい場面も多いし、本当に嫌だった。
たまたまその夜、晩酌をしながら夫が観ていた「闇金ウシジマくん」。洗濯物を畳みながら、ほかに目のやり場もないので、「あーもう、やなタイプのドラマ見てるな」なんて思いながら、なんとなく画面を見ていたのだが・・・一気に引き込まれた。お話の断片だけで、私はウシジマくんワールドのとりこになった。それから、ドラマをすべて見て、映画を見て、遅ればせながら原作も手に入れた。私は一夜にして、闇金ウシジマくんにどっぷりハマってしまったのだ。
ちなみにドラマでは、毎度テロップで「※闇金は犯罪です」としつこく繰り返される。そう、闇金は犯罪。そうなんだけど、最後にはこの主人公「丑嶋馨(うしじまかおる)」のことを「漢の中の漢」だと感じてしまい、「カウカウファイナンスで働きたい」と思ってしまう、不思議なカッコよさ。ウシジマくんは冷徹だ。債務者を人間と思うな。彼はそう言う。多様な債務者。遊興費が足りない大企業のOL、読者モデルの頂点を極めたいフリーター、風俗嬢に恋したニート・・。特別ではない、誰の隣にもいるような普通の人。一つのボタンの掛け違いで転落してゆく債務者は、弱者?悪人は、どっちだろう。そこには、深い深い、人間の悲しい欲が横たわる。
「闇金ウシジマくん」は人生の教科書だ。
ちょっとコメディなのが、マイルドで見やすいところ。
原作の「闇金ウシジマくん」はかなりハードなお話だ。救いようがない結末を迎える債務者もいるし、描写も生々しい。そんな近寄りがたさをマイルドにしているのが、ドラマのコメディタッチ。丑嶋馨をとりまく従業員や債務者も、クスッとくる憎めない個性的なキャラばかり。いるいる。こんな人。それぞれ多様な問題を抱える債務者だが、コメディで味付けすることで、すごく見やすくなっている。こんなところも魅力のひとつ。
山田孝之さんは、甘いお顔立ちで、原作の丑嶋馨のビジュアルとは程遠い役者さんだ、と、当初原作ファンは思ったとか。いやいやなんのその。さすがの役者さんです。冷徹で始終無表情なウシジマくんを、見事に「山田ウシジマくん」として昇華されていると感じた。そしてこのキャスティングも、救いようのない暗い話をマイルドにしてくれている気がする。
そしてなんといっても、BGMが世界観にマッチしすぎている。
「サントラが欲しい」と思うほど、見事にマッチしているBGMの数々も魅力を下支えしている。主題歌を歌う「鴉」というスリーピースバンドは、ウシジマくんのドラマで初めて知った。ロックの粗削りサウンドと、少し心を揺らすメロディーが、ウシジマくんのハードボイルドな世界観と、人間の悲しい本質をテーマにした物語の筋にこれ以上ないくらい合っている。場面場面を彩る挿入曲も、印象に残る面白いメロディばかり。なによりオープニングテーマのギターは、ギター弾きならついコピーしちゃうのではないかというほどかっこいいラインで、唸る。
とかいろいろ語っていたら。
・・また観たくなってきた。これから通算二けたに達しようかというリピート、またやろう。では、Netflix内新宿歌舞伎町へ、行ってきます!

