Jun Fukunagaの2024年ディグ曲TOP 35
新年明けましておめでとうございます。
2024年も自分がディグった多くの曲をSNSでご紹介させていただき、多くの方から好意的な反応をいただくことができました。改めてありがとうございます。
そこで今年も昨年に引き続き、Jun Fukunagaが2024年にディグった曲の中から、特に印象に残ったヤバい曲やアガる曲35曲を『Jun Fukunagaの2024年ディグ曲TOP 35』と題して、ランキング形式でご紹介したいと思います。
『Jun Fukunagaの2024年ディグ曲TOP 35』
35位〜31位
35: Master Peace - Start You Up
UKが産んだ"令和のひとりBloc Party"と思わず呼びたくなる音楽性の持ち主、 Master Peace。2024年はデビューアルバム『How To Make A Master Peace』をリリースし、話題に。「Start You Up」を初めて聴いた時、「こんなBloc Partyみたいなアーティストがついに出てきたか!」と衝撃を受けました。
実際、Bloc PartyやLCD Soundystem、The Strokes、Arctic MonkeysなどY2K〜00sのロックンロール/ニュー・ウェイヴ/ダンスパンク系からJustice、Bodyrox、Princess Superstar、果ては初期Calvin Harrisといった00sエレクトロクラッシュ/エレクトロまでの影響を公言しており、そのモロな音楽的嗜好が現在の彼の音楽性に色濃く反映されています。ちなみに元々はラッパーとして活動しており、そっち方面でもSkeptaやThe StreetsといったUKラップ/グライムの大御所たちにも注目されていたそうです。
34:Kali Claire - Anonymous ft JADA
ロンドン拠点のR&Bシンガー、Kali Claireが同じくロンドン拠点のシンガーソングライターのJADAを迎えた1曲。
現行UK R&Bシーンにおいて、2023年にサマソニにも出演したガールズグループ・FLOが"UK版TLC"であれば、こちらは"UK版Brandy & Monica"。最近、UK R&Bが日本で話題になることは少ないのですが、実はディグっていると他にも良いアーティストがゴロゴロいるのがこの界隈。かなり僕の中でディグの優先度は高くなっています。
33:Rema - ID(未発表曲)
ナイジェリアの“アフロポップ・プリンス”ことRemaの未発表曲ですが、こちらではなんとSade「Is It Crime」がサンプリングされています。
ちなみに同曲はMF DOOM「Kon Karne」やLL Cool J「Papa Luv It」などヒップホップ界隈では原曲のジャジーなパートが抜かれてサンプリングされていますがこちらでは原曲のボーカル部分をサンプリング。レイドバック感のあるアフロビーツに仕上げられています。2025年にリリースしてほしい期待の1曲。
— REMA (@heisrema) November 9, 2024
32:Scuba(Digital Underground)- Truth
2000年代初頭から活動するUKベースミュージックシーンの異端児にして、かつての僕のアイドルことScubaが2023年から取り組んでいるアシッドハウスや初期UKハードコアといったUKレイヴ復古主義的プロジェクト"Digital Underground"名義でリリースした曲です。
まさにその時代のバイヴス全開のブレイクビーツやボーカル使いにより、90年代UKレイヴと2020年代のレイヴリバイバルをシームレスに繋ぐ1曲。ちなみに僕は以前は熱狂的なScuba信者でしたが近年はScuba離れが進んでいました。しかし、この"Digital Underground"のおかげでまたScuba愛が復活。改めてScubaの凄さを感じさせてくれる曲でもあります。
31:Bodhi - Reformat
先述のScuba主宰レーベル「Hotflush」からリリースされたBodhiのアルバム『Laurus Ascending』収録曲。
去年はひょんなことから"プロト・ダブステップ"と呼ばれる、まだダブステップの定型が確立される前の2000年から2004年頃までのUKダブステップ黎明期音源(ドラムンベースやUKガラージの影響の強さが見て取れるもの)にハマり、昔のHorsepower Productionsや初期のotflush音源を再評価的に聴いていましたが、この曲はそれに通じるものがあると思います。
30位〜21位
30:Bloom Twins - Drunk and Loud
ロンドンを拠点に活動するウクライナ出身の双子の姉妹ユニットBloom Twinsによる2000年代リバイバル系ダンスパンク曲です。最初この曲を知った時は新人ユニットだと思ったのですが、調べてみると2013年から活動しているベテランで、キャリア10年超え戦士。Vogue、Numero、IDなどファッションメディアではかねてから取り上げられており、昨年はマイアミのUMFにも出演するなど、海外ではすでに一定の人気を得ているようです。
ちなみに同曲のMVはロシアのウクライナ侵攻に対する抗議の意味も込められているとのことですが、映像はガイ・リッチーの映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』にインスパイアされたものになっており、サブカルファンにも刺さる内容です。それと「Drunk and Loud」は2023年の曲ですが、去年はエレクトロ調のリミックス(Savoir Adore Remix)もリリースされています。また、Drunk & Loud (Dante Rose Extended Remix)という別のリミックスも存在しますが、そちらのMVは、生成AI(と思われる)をフル活用したAIらしいモーフィングする映像も印象的でした。
29:TANA, 森 - BUBBLIN’
福岡を拠点に活動するダンスミュージック・エレクトロニックプロデューサー、トラックメイカー、DJのTANAがどんぐりずの森をフィーチャーしたレイヴでベーシーなブレイクビーツ曲。とにかくやかましくレイヴしてる感じがかっこいい。The Prodigyを聴いている時と同じように全力疾走したくなる1曲。
バイオを見ているとベースミュージック、サウンドシステムカルチャーの祭典「OUTLOOK FESTIVAL JAPAN LAUNCH PARTY」のDJコンテストではセミファイナルに進出とあったのですが、実は僕は過去2度この本戦の審査員をさせていただいたことがあるので親近感が湧きました。2025年の活躍に期待。
28:Bakar「Everytime (feat. Lancey Foux)」
イギリス・ノース・ロンドン出身のシンガー・ソングライターでモデルとしても活動するBakarがイーストロンドン出身のラッパー、シンガーでモデルとしても活動するLancey Fouxをフィーチャーした曲ですが、この曲では00sダンスポップの名曲Milky「Just The Way You Are」がサンプリングされていて驚きました。
元々、近年のY2K〜2000年代リバイバルの影響を鑑みて、半分冗談でMilky再評価が来るとSNSでことあるごとに発言していたのですが、実は今年はこの曲以外に「Just The Way You Are」がイギリス拠点の若手アーティストのMemphis LKにカバーされるなど、密かに人気になっていました。ちなみにこの2曲とも先述した僕の発言を知った先輩ディガーでDJの中村義響氏に教えてもらったのですが、最初に「Everytime」のリンクがインスタのDMで送られてきて、それを開いた時には思わず吹き出しました。2000年代に日本を一世風靡した"乙女ハウス"の源流とも言えるこの曲のここに来ての再評価。さらなるMilky再評価の機運が高まるかどうかを注意深く見守りたいところです。
27:QPLO - Beautiful Dreamer
乙女ハウスつながりで外せなかったのが日本のディスコ・ダンスミュージックユニットQPLOが2024年12月にリリースした「Beautiful Dreamer」。元々、フレンチハウスやディスコハウスの影響を感じさせるQPLOですが、この「Beautiful Dreamer」は、ドチャクソお洒落乙女ハウスmeetsフレンチタッチという感じの曲で最高でした。
フィルターハウスの文脈で言えば、Akakage「Hello World」以来のジャパニーズフィルターハウスの傑作ですが、先述したとおり、乙女ハウスとしても秀逸。僕的に乙女ハウスは、聴いているとそのシーンのアイコンだった"藤井リナ"が頭に浮かんだら本物だと思います。そう言う意味ではこの曲は100点ですね。往年の某Jetset POP風に言えば、"FPM田中さん胸きゅん"ならぬ"Jun Fukunagaさん胸きゅん"曲。
26:Charli xcx & Billie Eilish - Guess (KI/KI Remix)
2024年のポップスシーンを席巻したアルバムと言えば、Charli xcxの『Brat』なわけですが、こちらはそのデラックス盤としてリリースされた『Brat and It's the Same but There's Three More Songs So It's Not』収録曲の「Guess」にBillie Eilishを迎えて制作されたリミックスのブートリミックス。
手がけたのは近年、クラブシーンで引っ張りだこのアムステルダムのクィア系DJ/プロデューサー、KI/KI。90年代トランス、アシッドハウスを織り交ぜた音楽性の楽曲やDJセットで人気のアーティストだけにこちらのブートリミックスでもその路線が踏襲されています。アシッド・トランスな仕上がりはまさにフロアキラーなのですが、残念なことにこちらはSoundCloudでのみ公開されており、DLは不可。ただ、このブートリミックスが気に入った人は「5 mins Of Acid」というKI/KIのオリジナル曲を聴いてみてください。きっと気にいるはずです。
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