魔女の宅急便 ジブリ文学 読解?

言わずと知れた超人気アニメだ。レジェンド。

日本在住の日本人で知らない人はいないかもしれない。

これは物語として楽しめるものだ。魔女がどうのこうのとか言ってても仕方がない。だから、文学を読み取ろうとしても、過去記事のもののけ姫や千と千尋の神隠しほど深くはないと思う。

それでも、疑問に思う点はあるだろう。

それは、キキの魔法の力が突然弱くなったってこと。

きっかけは、風邪でしょ?風邪ひいたからでしょ?っていうことになりそうだ。

しかし、どうも腑に落ちない。なぜならば、風邪をひいたのは何も今回が初めてってわけじゃないかもしれないから。それとも本当に初めてだったのかな。

キキは熱を出して、『私、このまま死んじゃうのかな。』・・・という。こんなこというってことは、本当に(物心ついての)病気は初めての体験だった…という可能性もあるわけだ。

風邪をひいた時は、ジジは他人の言葉をしゃべらない。ネコに戻ってしまっていた。(猫っぽい行動を取っていた。)でも、1日たって風邪が治ると、ジジはまた言葉をしゃべるようになった。ということは、やっぱり風邪が原因だったんだろう。

直ぐに治ったかと思われる症状だったが、同じことはまたすぐに現れる。次は、トンボと飛行船を見に行った後だった。

キキはトンボと他の友人との仲に嫉妬心を抱いて家に帰る。

最後は、トンボが飛行船にぶら下がって大ピンチの時に、キキの魔法が復活する。

ここに一つのミステリーがある。原作を読んだ人はわかるのかな???

今度は、トンボのことを好きになって、嫉妬して、心が乱れたからじゃないの?って話。これが一つの可能性。

他のヒントは、ウルスラの言葉。日頃からしていることでも、ある日突然できなくなったりする、スランプの状態。確かなことは言えないけど、物事の成長期なのかもしれない。

人の成長を階段に例えると、踊り場がいつかやってくる。でも、それはきっと心理的なことが主な原因だろう。その物事に、真剣に向かい合いすぎると、うまくいかなくなるのだろうと思う。

キキは、おばあさんの孫から、せっかく運んだ荷物に対してケチをつけられるわけで、その時の思い出が辛く、傷として残ってしまう。

そして、トンボとの話の中で、自分がしていることは仕事だから、良いことばかりじゃない、と言って、少し暗い表情を浮かべる。

飛ぶこと自体が、単なる楽しみから、仕事でしているという真面目なものに浸食されていくからなのか・・・。物事が突然うまくいかなくなるときって、大体そういうもの。

皆も、仕事をし始める時は、なぜか当然わかっているようなことでも、見当違いのことを言ってしまったり、本当に単純なことでも、ミスをしてしまったりする経験ってないでしょうか。まるで自分の体が自分の体じゃなくなったかのように。

トンボを助けたいと思ったことによって、再び魔法の力が戻って来たキキ。だけど、まだうまく力をコントロールしきれていないようだった。

そして、トンボが落ちた瞬間、トンボの手を取り、そのままふわふわと下へ降りて行った。

今まで聞かなかった魔法のコントロールが、嘘のように素直になった。
それ以来、キキは普通に空を飛べるようになったのだった。

だから、恋愛の時期がおとずれたことで、心が乱れてしまい、魔法の力がコントロールできなくなった・・・というのがあり得る話。おばあさんの孫に嫌なこと言われた+風邪ひいた+トンボに誘われたパーティに行けない+大雨でずぶぬれで気分大幅ダウン。

魔法は血で飛ぶってウルスラには言っていたのだけど、やっぱり魔法は心の持ちようが重要ってことね。

トンボの愛

キキが初めて街を訪れた時、警察からキキを助けてあげたトンボ。

しかし、トンボのサポートは、実はこれだけではないのだ。と思う。

例えば、にしんとカボチャの料理をキキにお願いしたおばあさんに宅急便をしている魔女の噂を持ち掛けたのも、きっととんぼだ。

何故かっていうと、おばあさんの孫は、トンボの友達だから。

証拠は、トンボとキキが飛行艇を見に行った時、車の助手席に座っていた女の子。あれがおばあさんの孫だったから。

トンボはいろいろな所で、キキの宣伝をしていたのである。

トンボの話を不良少年や不良少女たちのように見える子たちが口伝に広め、キキの仕事を繁盛させていたのだった。

目立たずキキをサポートするトンボの愛には、なかなか見習うべきところがあるわけだ。

トンボがキキの仕事のことを知ったのは、おそらくオソノさんとトンボが出会ってから。

キキとトンボは原作だと結婚するようだけど、きっとうまくいくんだろうな。

確かに、目立つから、魔女ってだけで宣伝効果は抜群ですけどね・・・。

13歳で独り立ち 一年間でもすごいこと!

キキは箒で空を飛べるという魔法を持っている。だから、他の人より有利と言えば有利だけど、箒から手を放しちゃったらやばいんじゃないかって心配になる。

田舎から都会へ。田舎のノリで都会の人にも挨拶をする。この感覚のずれは、都会の人の初見の冷たさを物語るし、少年少女たちが余計に不良っぽく見える。

だけど、いろいろな人に出会って、街の人たちの暖かさに気づいていく。

心を閉ざして付き合おうとしなかった子たちとも友達になり、キキのところを訪れる人も増えてきた。

ひとり立ちは、親元を離れて、別の暖かい場所へ行くことでもあるんだなぁと思いますね。それを手に入れられるかどうかは自分次第か。


ユーミンの「優しさに包まれたなら」

歌詞っていうのは、内容と無関係ではないと思う。自分達も経験があるけど、小さい頃は自分は何だってできて、何でも思い通りになるかのような万能感が、不思議と自分を包んでくれていたように思う。まるで魔法がかかっているかのような幸せな気持ち。

でも、大人になると、なんだか自分が頼りなく、弱くなってしまったかのよう。思い通りにいかない様々な現実に直面する。きっとこういう問題を解決してくれるのも、他の人が届けてくれる優しさがあるからなんだろう。

トンボを助けたいと思ったのも、それまでのトンボとの触れ合いがあったから。もし、飛行船につかまった人がトンボ以外の誰かだったら、キキはそのまま飛べずに終わっていたかもしれない。

人と人とのつながりの間に魔法があって、キキはそれがあるから空を飛べる。でも、それが断ち切られたと感じてしまったら、魔法は弱くなってしまう。一度断ち切られたつながりが、おばあさんやウルスラ、そしてトンボやオソノさんなどの、いろいろな人たちの新しい優しさに、再度包まれることになった。きっともう魔法が使えなくなるなんてことはなくなるんだろう・・・。

キキは宅急便で何を運んでいたか。人の心を運んでいたのだろう。それをおばあさんの孫みたいに言われると、やっぱり嫌だよね。

キキってすごいよね

私がすごいと思ったキキのすごさは、自分の仕事に対する責任感だ。最後までやり遂げようとする強い意思がある。(中学生程度の子にはなかなか持てないんじゃないかな。特に今時の。)

人に対する感謝の気持ち。この年でお金を貰うことの大変さを知っていること。謙虚さ。自分の人生を切り拓いていこうとする独立心。(個人事業主っていうのもあるかもしれないw)

欠点じゃないかもだけど、ジジにも弱音をはかないで抱え込んでしまうところ。





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