星の王子様 読書記録 第20節 薔薇たちとの出会い
Mais il arriva que le petit prince, ayant longtemps marché à travers les sables, les rocs et les neiges, découvrit enfin une route.
Et les routes vont toutes chez les hommes.
<Bonjour>, dit-il.
C'était un jardin fleuri de roses.
<Bonjour>, dirent les roses.
Le petit prince les regarda. Elles ressemblaient toutes à sa fleur.
<Qui êtes-vous? leur demanda-t-il, stupéfait.
--Nous sommes des roses, dirent les roses.
--Ah!>fit le petit prince…
🌈訳
砂、岩や雪の上を歩き続けてようやく、王子様はついに道を見つけた。
道は全て人間たちにつながっている。
こんにちは 彼は言った。
薔薇の花園だった。
こんにちは 薔薇たちは言った
王子様は薔薇たちを見た。彼女たちは自分の薔薇にそっくりだった。
あなたたちは誰?王子様はびっくりして尋ねた。
――私たちは薔薇です。バラは言った。
ーーああ!王子様は言った。
Et il se sentit très malheureux. Sa fleur lui avait raconté qu'elle était seule de son espèce dans l'univers. Et voici qu'il en était cinq mille, toutes semblables, dans un seul jardin!
<Elle serait bien vexée, se dit-il, si elle voyait ça… elle tousserait énormément et ferait semblant de mourir pour échapper au ridicule. Et je serais bien obligé de faire semblant de la soigner, car, sinon, pour m'humilier moi aussi, elle se laisserait vraiment mourir…>
彼はとてもみじめな思いをした。彼の薔薇の花は、宇宙で唯一の種であると彼に話していた。でもここに、ただ一つの庭の中に、5000本ものまったくそっくりなバラがあるとは!
もし彼女がこれを見たら、彼女は傷つくだろうな。彼女は大きく咳をして、物笑いの種にならないように死んだふりをするだろう・・・。僕は彼女を介抱するふりをするはめになるだろう・・・なぜかって、そうしなければ、僕をも辱めるために、彼女は本当に死んでしまうだろうから・・・。
🌈単語
✅énormément
♢副詞
①非常に(多く)、けた外れに、はなはだしく
②非常に居長い間;頻繁に
✅ridicule
♢形容詞
①おかしな、こっけいな、嘲笑すべき
②ばかばかしい、あきれた
♢男性名詞
①ばからしさ、こっけいさ;もの笑いの種
✅obligé
♢obligerの過去分詞
①<~qn à qn/inf. > ・・・に・・・を強いる。余儀なくさせる。義務付ける
②(無冠詞名詞を主語として、挿入句で)・・・のためにやむを得ず、がそうさせる以上
♢形容詞
✅soigner
♢他動詞
①・・・の世話をする;手に入れる
②・・・の治療[手当て]をする;を看護する
③・・・を入念にする、に気を配る
✅vexée
♢vexerの過去分詞 女性形 他動詞
・・・の気を悪くさせる、を傷つける;の感情を害する
Puis il se dit encore : <Je me croyais riche d'une fleur unique, et je ne possède qu'une rose ordinaire. Ça et mes trois volcans qui m'arrivent au genou, et dont l'un, peut-être, est éteint pour toujours, ça ne fait pas de moi un bien grand prince…> Et, couché dans l'herbe, il pleura.
それから彼はこうも考えた。僕は世界でただ1本の花を持っているから豊かだと思っていた。でも僕はたった1本の普通のバラを持っているだけだった。膝の高さほどもある3つの火山、そのうちの一つは、おそらく、常に休火山なんだろうけど、これでは僕は立派な王子様にはなれない。王子様は草の上に突っ伏して、そして泣いた。
🌈文学 読解
特に新しいところはなかったようにおもう・・・。
王子様は、世界でたった1本しかない薔薇を持っているだけで自分は豊かだと思っていた。しかし、ある砂漠の庭で5000本もの薔薇の花を見つけた。そのことを知って驚愕する・・・。
王子様は井の中の蛙だったのだ。しかし、この認識は、後から狐と出会うことによって覆ることになる。
薔薇は王子様に嘘をついていた。太陽と共に生まれた花。自分はこの世界でたった一本の希少な種類の花なのだと。
王子様は、薔薇を介抱するふりをしなければ、薔薇は本当に死んでしまうだろうと考えた。王子様を辱めるために。
どうしてこう思ったのだろうか。以前にも話したが、虚栄心の強い人は、他者に攻撃的である面を持つ。自分の体面を保つために、他者を低めようとするからだ。それが王子様を辱めるということにつながる。
薔薇が本当に死んでしまうことが、なぜ王子様を辱めることになるのだろうか?
自分は世界で唯一の種類の薔薇なのに、あなたがちゃんとお世話をしないから、私は枯れてしまったの!私はその5000の薔薇なんかより、ずっと輝いている薔薇になるはずだったのに!といった意味でも込められているのだろうか。だから、王子様は、薔薇の管理をサボった人みたいに装わなくてはならなくなるのかもしれない。虚栄心の強い人をたてるには、自分が必ず悪い人間にならなくてはならないのだ。
具体的にどのように王子様が辱められるのかはわからないが、虚栄を守るために、薔薇が再び王子様を辱める行動に出ることだけは、王子様にも予想できたのである。
王子様の言う立派な王子とは?
本文からは定かではないが、自分の見聞の狭さを嘆いたのだと思う。井の中の蛙が大海を知ってショックを受けたのだと・・・。だから、もっといろいろなことを知らなければいけないと思ったのだろう・・・。
この章は、キツネと出会うための前段階だ。バラの事実を知って傷ついた王子様に、キツネが慰めてくれるような真実を教えてくれる。次はいよいよ、星の王子様で最も有名だと思われるキツネの話になります。
