なぜ警察はストーカー被害を防げない?川崎遺体遺棄事件を見て

警察は基本的に事後にしか動けません。

何も起きていない状態なのに、犯人と決めつけて逮捕したりすることはできないのです。

それをやると、思想犯を捕まえていた特高警察と同じことになるんですよね。

ストーカーは、ターゲットがいる家の周りをウロチョロするわけですが、そこは一応公道なわけで、いても文句言えないわけですね。で、心の中には、ターゲットを執拗に追いかける気持ちがあると。その気持ちがあるかどうかを警察が推察してキャッチする、ということはやっぱり思想を捉えて捕まえている構造と同じになるわけです。

だから、ほっとくしかない。

ストーカーが検挙できない、しにくい理由

ストーカーは、何が問題かというと、今いったように、ストーカー行為自体がグレーゾーンであるということ。ついてくんな!と言われても、あんたと同じ方向に私も用がある。そういわれれば、何も言えない。公道上で、一般の人がどう動こうが勝手なわけです。普通に立ってたり歩いていたりするだけの話ですから。だから、普通にそこに立っていたり、歩いたりしている人間と客観(外観)には違いがない。違いがあるのは、そのストーカー本人の主観(内面)にあるわけですね。

ストーカー事件を解決するための活路は、後ろではなく、前にある

今、渦中にある川崎遺体遺棄事件。犯人は見た目はあれですが、仕事上はすごい真面目で、理不尽を嫌う人格だったそうです。

この手のタイプは、憤怒タイプです。怒りというのは、その人間の胸の中にあるルールに違反したときに発生します。彼自身、理不尽を嫌う性格だったということで、彼自身、自分の理論、ルールに自信があったのであろうし、周囲の人間がその通りに動いていないことに不満を抱えやすい性格をしていたのだろうと思います。

悪く言えば、不寛容。そして、自分の考えを他人に押し付ける。強制する。
よく言えば、理不尽を正そうとする正義漢。

そして、真面目と見えるこの性格は意外にも、ストーカーになりやすいタイプです。ねちっこい粘着質になるタイプでもあります。別れた女性との間で、何らかのトラブルがあったのだろうと思いますが、この性格から推察すれば、犯人にとって、理不尽だと思うような行動が女性側に見られたのだろうと思います。そして、自分がその理不尽だと思うところを叩き直す前に、女性の方から距離を取って離れてしまった。

すると、男性からすれば、自分が正しいにも関わらず、悪いところを認めないまま、こそこそと逃げて行った、そんな風に映ったのではないかと。そういう頭の中の身勝手ストーリーが私の中に出来上がります。こういうとき、理不尽を許さない、勧善懲悪系の性格を持つ人間は、ストーカーになりやすいと考えています。悪と見なした存在は、修正しなければならないのです。

それがDVへとつながります。やがて、相手は理不尽な奴だから、自分が正さなければならないとか、自分がいなきゃ相手は勝手なことをし始めると思い、余計に支配を強めていきます。

彼は、被害女性を絶対に幸せにはしないと言っていたらしいです。おそらくですが、悪と見なした人間が幸せになることは許されないからです。

人は自分を守ろうとするとき、咄嗟に適当な言訳や文句を並べたてることがあります。その言訳自体も、曖昧模糊としていたり、理に適っていないことが多いことがよくあります。すると、理不尽を許さない系の人間は、さらにカチン!ときて、余計に理屈で相手をねじ伏せようとしてきます。

解決法 活路は後ろではなく 前にある

私は、今回の件、逃げたり距離を取ったりするのではなく、家族総出で話し合うべきだったと思います。例えばこうした紛争解決は、弁護士の領域になります。警察ではありません。弁護士を立て、お互いの意見をしっかりと交わすようにするべきです。

例えどぎつい言葉が途中に挟まっていても、感情的にならず、相手の意見をしっかりと聞き続けることです。理不尽許さじ正義系ストーカーは、悪と見なした存在を執拗なまでに追いかけてきます。

こそこそ逃げると、余計に悪いことを認めたくなくて逃げようとしているとか、別の導火線に火がついて余計にエスカレートし、収拾がつかなくなっていきます。

被害者の行方が分からなくなったのは去年12月20日で、この月の上旬から中旬にかけては本人から「元交際相手が自宅近くをうろついている」などという電話が川崎臨港警察署に9回、寄せられたということです。これに対し警察は「元交際相手と連絡を取らないこと」などのアドバイスをしたとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250504/k10014796571000.html

警察は消極的に動くアドバイスをしたようですが、私は逆を勧めます。相手にとことんまで気持ちを吐き出させるのです。相手の心の中には、ヘドロのように吐き出せない気持ちが貯まって行っていると考えてください。その吐き出し口を探していると考えてもいいでしょう。

家族の弟さんは、何もできなかったことを悔やんでおられましたが、家族がみんなストーカーについて知っていたのであれば、弁護士に頼るべきではあったと思います。ただ、弁護士は高いです。金銭的な面で、躊躇してしまっていた可能性も0ではありませんね。

私も、弁護士に頼めと言われると、ちょっと嫌だなって思いますもんね。どれくらい紛争が長引くかわからないものですから、正直、お金もどれくらいかかるかわかったものでありません。ですが、命が危険にさらされているので、仕方がないと言えば仕方がないでしょうね。

そうではないにしても、仕方がないと腹を決めて、家族全体で受け止めるという危険を冒さなければならない可能性もありました。

コミュニケーションが鍵でした。しかししかし、コミュニケーションは素人だとうまくいかないことが多いわけなので、これはリスクの高い解決方法です。

ねちゃ~っとくっついてくる相手は、なかなか一筋縄ではいかないですし、よりやっかいなのは、被害者女性の方に、話したくない話が存在している場合です。その場合、ちゃんとした筋の通った話ができなくなります。ミッシングポイントがあるせいで、話の筋道が取れなくなるのです。そうなると、理不尽許すまじ勧善懲悪型の人間からすれば、余計に何か悪いところをごまかしていると感じ、怒りに火がつくことになります。

理想を言えば、恥も外聞もかき捨てて、もし被害女性に悪いところがあったのであれば、全て洗いざらい認めることです。そうしなければ、この手のタイプはすっきりとした気持ちで自分の鞘を納めることがありません。

一種の精神病である可能性が高い

神様というのは、自分を変えるのではなく、他者を変えようとします。精神病の人間は、自分自身の問題には気が付きません。周りに全ての原因があると考えます。

次に、周りの世界に対して、完全性を求めます。その完全性とは、自分のルールが全て守られている完全性です。今回の場合は、周りの世界が完全に理に適った行動を取っていないといけないと考えた可能性があります。

例えば、潔癖症の人は、自分自身はばい菌だらけなのに(ばい菌を持たない人間はいません。)、周りの世界全体が、ばい菌を持たないことを求めています。ばい菌が嫌ならば、自分の体からばい菌全てを取り除くように動くのが筋の通った考えなのですが、自分の外にあるばい菌を全て取り除こうとします。特に、この辺は自分のルールなので、黒いタイルは汚れている、白いタイルは綺麗、といった自分勝手なルールで綺麗と汚いを判断したり、ベッドの下は不浄ゾーンといったルールを持ったりすることもあります。

犯人も、他者の行動が理不尽である場合、文句を言うことはあるけれども、じゃあ、犯人自身、人生の最初から最後まで、理不尽のない生き方を選択していたのかというと、そういうことはないでしょうね。

とうとう、殺人事件を起こしてしまいました。潔癖症の人間が、除菌を行うように、理不尽許さじ勧善懲悪系の精神病の人間は、悪というものを一種のばい菌とみて、除菌活動をしたような殺人事件を起こすわけですね。

神様は、自分のルールに沿わない行動をとる人間には、雷を落とす、罰を与える、そういう行動を取るわけです。この殺人事件は、自分のルールに背いた相手に対する刑罰だったわけですね。

私は、素人のための法律入門の最後の方で、刑罰は元々リンチ(私刑)であると説いています。

恋愛感情のもつれってことはないの?

この場合でも、一緒だと思います。相手に未練があったりして、相手から分かれを切り出された時、ストーカーになりやすいです。別れる理由に納得がいかないとか、女の人が適当にぼかしたり、無視したりして離れようとすると、理屈型は余計に火がつくからです。理が通っていないと、納得できないのです。







私も気を付けます(笑)


いいなと思ったら応援しよう!