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芽が出ない!小学校バケツ稲の危機を救った「積算温度100℃の法則」

こんにちは。
日々の暮らしで未来を変える!
家庭科力研究家の中村純子です。

今日は、地元小学校のバケツ稲づくりの続編です。

実は先日、子どもたちが植えた種もみの発芽状況を確認したところ、1週間以上経つのに
ほとんど芽が出ていませんでした。

教室をのぞいてみると、数十個あるポットの中で発芽していたのはわずか数個。

芽が出て着るのはほんの僅か…

「これはちょっとまずいかも…」
そんな不安から、急きょ救援作戦を行うことになりました。



今回役立ったのが、私自身の過去の経験です。

種もみは積算温度100℃前後で発芽すると言われています。

例えば、
25℃なら約4日
35℃なら約3日
という計算です。

甘酒メーカー35℃設定で発芽してきた種もみ

そこで、自宅にある発酵調理用の加温器を利用して、昨年収穫した種もみを35℃で管理してみました。

すると…
わずか1日半ほどで胚芽の部分がぷっくり膨らみ始めました。

さらにもう1日。
白い芽が次々と伸び始め、
まるでモヤシのような状態に。

「やっぱり積算温度は大事だなぁ」
と改めて実感しました。



そして今日。
その発芽した種もみを持って小学校へ。

確認してみると、やはり多くのポットで発芽がうまくいっていませんでした。

原因のひとつとして考えられたのがです。

今回は園芸用の腐葉土主体の土が使われていましたが、お米は畑や花壇の土のような土壌細菌がいる環境の方が発芽しやすいようです。

実は、田植え本番に向けて、
昨年使用したバケツ稲の土も再利用できるよう、
用務員さんにもご協力いただき、
使用していない花壇に混ぜ込んでおいていただきました。

雑草花壇に去年のバケツ稲の土を混ぜて寝かせた

今回、この土=学校の花壇の土
わが家の畑の土を少しずつ
全滅したポットの土の上に重ねて、
補植作業を行いました。

新たに畑の土を被せて、発芽した種もみを補植中

今日は、
・私が自宅で発芽させた種もみ
・学校で追加浸種してもらった種もみ
の両方を植え足しました。

上からも花壇の土を被せて、水をたっぷりかけて完了



実は今回の出来事で、
種をまけば必ず芽が出る」わけではないことを、子どもたちは身をもって学ぶことになりました。

失敗も学び。
やり直しも学び。
そして、その原因を考えることも立派な学習です。

お米づくりは、理科の実験でもあり、農業体験でもあり、人生勉強でもあるのかもしれません。



今日は金曜日、来週火曜日頃には、
緑色の葉っぱが土の上に顔を出してくれるはず。

今度こそ元気な稲の赤ちゃんたちに会えることを
願っています。

日々の暮らしで未来を変える!
家庭科力研究家
中村純子


<追伸1>
原因が種もみではなく、栽培環境にあるのではないかと考えた理由があります。

実は、小学生たちが残した発芽種もみを持ち帰り、その日のうちに、自宅で畑の土を使って
ポット栽培していました。
すると、こちらは順調に成長していたのです。

さらに、小学校で育てていたポットには生育環境に違いがありました。

1組は室内管理。
2組はベランダ管理。

その結果、室内の1組は、生育にばらつきはあったものの、チョロチョロと発芽・成長しているものが見られました。
ところが、ベランダに置いていた2組は、ほぼ全滅。

同じ種もみを使っていて、ここまで差が出たことから、種もみの原因ではない。
・直射日光による乾燥
・使用した土の状態
この2つが大きく影響した可能性が高いと考えています。

失敗したと思った時こそ、比較材料があると原因を探りやすいもの。

今回も、小学生たちが残してくれた発芽種もみのおかげで、大切なヒントを得ることができました。


<追伸2>

小学校に行く途中に、下校途中の子どもたちから、
じゅんじゅんせんせー!
とたくさん声をかけてもらいました。

稲はまだ小さいけれど、子どもたちの中には少しずつバケツ稲への興味が芽生え始めているようです。
まずは稲より先に、子どもたちの好奇心が発芽したのかもしれませんね。


<追伸2>

本日のボランティアの会合で、うれしい発見がありました。

理科の先生が、昨年のバケツ稲づくりの様子をご存じだったのです。

家庭科の授業の中で、ミシン学習と交代しながら「もみすり」を行ったことや、その様子を見学されていたそうで、「去年のバケツ稲は大成功でしたね」と話してくださいました。

さらに、今年の家庭科担当の先生にも、その時の取り組みを詳しく伝えてくださるとのこと。

私自身、今年の進め方について少し心配していたので、とても心強く感じました。

また、その理科の先生が子どもたちと育てている
キンセンカなどの苗も、発育が今ひとつとのこと。

どんな土を使っているのか伺ったところ、
今回バケツ稲の苗の育成に使ったものと同じ土でした。

「もしかしたら原因は土かもしれませんね」
と思わず顔を見合わせてしまいました。
失敗には必ず理由があります。

今回の経験も、子どもたちと一緒に原因を考え、
改善しながら進める貴重な学びになりそうです。

今日は金曜日、来週の火曜日には、今度こそ元気な稲の赤ちゃんたちに会えることを願っています。

※校長先生の許可をいただき、バケツ稲づくりの様子をまとめています。子どもたちの顔や個人情報が分からないよう配慮して掲載しています。

<書籍紹介・お家でできるお米づくりの教科書
『一粒のお米から、おむすび、
しめ縄作りまで!バケツ稲づくり』
2025年4月9日にBooko出版から発売!

<テレビで紹介・2025.5.16.金>
中京テレビ 夕方の情報番組「キャッチ!」で
バケ稲本をご紹介いただきました。
こちらのYouTubeの
2:40〜3:47位です。
よろしければご覧ください。

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