第28話 820号室の住人になりました
病棟・病室案内係の**佐藤さん(仮名)**から、病室やロッカー、テレビなど一通り説明を受ける。
「後ほど担当看護師が参りますので、それまでごゆっくりお過ごしください😊」
そう言って佐藤さんは静かに去っていった。
……
その後、退院するまで一度も会うことはなかった🤣
やっぱり病院ダンジョンには、入口でしか会えないレベル99の案内役NPC👻がいるらしい。
さて。
820号室の住人になった私は、荷物の整理を始める。
着替え。
洗面道具。
パジャマ。
そして……
黒猫認定・歯型付き紙パンツ🐈⬛🤣
「穴、開いてませんように……。」
なんて思いながらロッカーへしまう。
ベッドまわりの整理も終わり、
「よし!」
思わずひと言。
「さて、くつろぐぞ〜😆」
病院なのに、完全に一泊旅行気分🤣
窓の外には○○山。
大型ショッピングセンターも見える。
天気も最高!
「この部屋、景色いいじゃん✨」
なんて思いながらテレビの電源を入れると……
🔊音量40。
「うぉっ!!🤣」
片耳イヤホンなのに、すごい音。
前に使っていた人、どれだけ大音量だったの🤣
私は音量を6まで下げてようやく落ち着いた。
そうそう。
この片耳イヤホンも病院のコンビニで買ったもの。
家にはBluetoothイヤホンしかないから、有線イヤホンなんてもう持っていない。
病院のテレビ専用に買ったけど、きっと使うのは今回だけ。
退院したら役目を終えるんだろうなぁ。
そんなことを考えながらテレビを見ていると、担当看護師さんがやってきた。
名札を見せながら、
「本日担当します、田中です😊」(もちろん仮名)
はい。
ごめんなさい。
名前は3秒で忘れます🤣
入院中の流れや手術の説明を受ける。
手術時間は夕方に決まること。
手術当日は個室へ移ること。
麻酔がかかってから尿の管を入れること。
翌日には管を外して歩くこと。
シャワーは今日のうちに済ませること。
手術用のソックスを履くので足のサイズを測ること。
どれも大切な話なのに……
私が一番気になったのは別のことだった。
「術後は個室へ移ります。」
えっ?
ということは……
また荷物、全部出すの!?🤣
せっかく整理したのに?
そこ!?🤣
思わず看護師さんに聞いてしまった。
「空いてるなら、そのまま個室でもいいかなぁ〜😛」
「お金ないけど、お金に物言わせちゃおうかな🤣」
看護師さんも思わず笑っていた。
でも、その時の私は思っていた。
個室もいいけど、大部屋も悪くない。
カーテン一枚隔てた向こうには、誰かがいる。
名前も知らない。
どんな病気かも知らない。
それでも、
「みんなで頑張ろう!」
そんな仲間がいるような、不思議な安心感があった。
完全にドラクエのパーティー気分である⚔️
……
この時の私はまだ知らなかった。
この820号室で、忘れられない個性豊かな仲間たちと出会うことになるなんて……🤣
