【daichi】恋愛リアリティーショー
妻から誘われて初めて恋愛リアリティーショーを観ている。ダイアン津田がMCをしているAbemaの「ウエディングウォーズ」。
「津田が出ているから面白いはず」という理由だった。妻は津田を痛く気に入っている。隠し切れない生身な感じが見ていて面白いらしい。確かに。

内容は、正直言って無理が設定やイベントの乱立で、一周目の感想としては「この感じを見続けるのはきついな」というもの。
ただ、一歩引いて、というか見方に角度をつけてみると味が変わってくる。
以前、令和ロマンがM-1を獲った直後に放送された「娯楽語り」という番組で髙比良くるま氏(復帰おめでたい!)が提唱していた理論で、「コンテンツに接する態度としては『ベタ』『メタ』『シュール』の3種類があって、『ベタ』は純粋に楽しむ人、『メタ』は楽しむ人をださいと批判する人、『シュール』はその文化そのものを俯瞰して観察する人。3つともいていい。」と話していた。
今回の自分は自然と『シュール』の立場をとっていたように思う。
テレビ的なコンテンツは、やろうと思えばいくらでも作り込めるわけで、それが演出の範囲から完全に逸脱しているものは論外にしても、視聴者が気付かないレベルである程度の台本が用意されているだろうし、制作側から出演者に役回りを付与するだろう(これだけ個人が情報発信能力を手に入れた現代において、番組の内情が出演者から漏れ出ないための措置に一体どれだけの人的・金銭的リソースが注がれているのだろう。「いくら金を積んでも喋る奴は喋るだろ」という視点もあり得るが、それは逆に番組の「本当性」みたいなものの担保に一役買っていることにもなる。それもあって、この手の番組は急増している?)。
その前提の上で、それでもあくまでも「リアル」を演じる人間を見るという楽しみ方も可能なはずで、事実、展開が大きく変わる際のキーパーソンとなる人間の機微みたいなものを見つけようと必死になっている。「常人とは思えないサイクルで情緒が変化している人物などは、何かを担っているように見える。ただ、証拠がないだけに、頭の片隅にはいつも本当の可能性が残っている。だから成立しているし、だから懐疑的な態度の自分も一視聴者として番組の視聴率、というか再生数に貢献している。
妻がどんな態度で楽しんでいるか分からないが、態度が異なっても共通のコンテンツを一緒に楽しめるのは良い。
単なる津田推しの可能性も、なくはない。

daichi
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