【朗報】クラウドファンディングの三方よし(支援者、事業者、行政)のしくみ
こんにちは。JUNPEIです。
寄付やクラウドファンディングを、長くうまく回る仕組みにするには、誰かが我慢するのではなく、みんながうれしい状態をつくることが大切です。
その考え方をやさしく言うと、三方よしのインセンティブのしくみになります。
支援者、事業者、行政の三者それぞれにちゃんとメリットがあって、応援してよかった、やってよかった、支援してよかったと、素直に思える形をつくることで、全員が自然とその行動を選びたくなる、気持ちのいいルールづくりと言えます。
三方よしとは?
三方よしは、もともと近江商人の考え方で、売り手よし・買い手よし・世間よしという意味で、これを寄付やクラウドファンディングに当てはめると、支援者よし・事業者よし・行政よしの状態が理想になります。
支援者は応援することで幸せになり、事業者はきちんと利益を得て続けていけて、行政も税収や地域活性の恩恵を受ける。
この三者が同時によしと感じてはじめて、仕組みが長く続きます。誰か一人にだけ負担が偏ると、もうやめようという気持ちが広がり、せっかくの取り組みが続かなくなってしまいます。

支援者にとっての精神的報酬
寄付やクラファンでいちばん大切なのは、支援者に応援してよかったという温かい気持ちが残ることで、これは精神的報酬です。
プロジェクトの進捗を丁寧に知らせてもらえたり、完成した現場を見学できたり、関わった証として名前が刻まれたりすると、自分もこの街づくりの一員だと感じられます。
お得なリターンもうれしいですが、自分の応援が誰かの役に立ったという実感こそが、次の支援につながる一番の原動力で、支援者が笑顔でいられるような体験設計をすることで、支援することそのものが楽しくなり、良い循環が生まれます。

事業者にとっての適正な利益
一方の事業者にとっては、ちゃんと利益が出るかがとても重要で、良いことをしているからといって、いつもギリギリの状態では、いつか必ず疲れてしまいます。
適正な利益が確保されて初めて、スタッフの給与も支払え、設備投資もでき、次の挑戦にも踏み出せます。
寄付やクラファンの設計段階で、原価・運営費・リスクをきちんと見積もり、そのうえで持続可能な利益が出る価格や目標金額を決めておくことが大切で、事業者が安心して続けられると、支援者に対しても誠実な対応ができ、結果として信頼が積み上がっていきます。

行政にとっての税と地域活性
行政にとってのインセンティブは、税収と地域活性です。
寄付やクラファンをきっかけに新しいお店や施設が生まれると、人の流れが増え、地元でお金が使われ、結果として税収も増えていきますし、地域の魅力が高まることで、移住者や観光客も増え、人口減少や空き家問題などの課題をやわらげる効果も期待できます。
行政が、三方よしの仕組みに積極的に関わると、ふるさと納税型クラウドファンディングのように、寄付をした人にも税控除・地域にも事業・行政にも税収という、三重のメリットを生み出すことができます 。

誰か犠牲になるエコシステムは崩壊
もしこの三者のうち、誰か一人だけが我慢している状態が続くと、そのエコシステムは長くは持ちません。
支援者ばかりに善意を求めすぎると、またお願いか…と疲れてしまいますし、事業者がボランティア同然で働き続ければ、燃え尽きてしまいます。
行政が負担ばかり増えてメリットを感じられないと、協力が得られなくなりますので、ゲーム理論で言えば、自分だけ損をするなら参加しないという選択が合理的になってしまうのです 。
みんなが少しずつ得をするようなルールづくりが大切で、自分だけが損をしていないと感じられると、人は安心して協力し続けることができます。

全員の利害が調和するしくみを
これからの寄付やクラファンは、その場の気合いではなくて、全員の利害が美しく調和するルールを、あらかじめ設計することが鍵になります。
支援者には喜びと体験を、事業者には持続可能な利益を、行政には税収と地域活性を、それぞれうれしいポイントを丁寧に言語化して、仕組みとして組み込む。
ゲームのルールを設計するような作業ですが、この選択をすると、みんなが少しずつ得をするという状態をプログラムすることになり、自然とその選択が選ばれ続けます。
優しい寄付・優しいクラファンは、誰かの犠牲のうえに成り立つものではなく、みんなで少しずつ幸せになるための仕組みで、設計こそが、未来のまちづくりや社会づくりの土台になっていきます。
