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nordsudest
格上の男|世の中のルール|エッセイ
女性を口説く際に、最も重要なのは
「格上の男」と見られることらしい。
意外とこれは同調できる。
格上というと、偉そうとか上から目線とか思われるかもしれないが、
そんな大仰なものでもない。
例えば学生なら、
部活の部長。
野球部ならレギュラー。
できればピッチャーや四番。
それだけで格上認定される。
社会人でも同じだ。
オーナー。
部長。
チームリーダー。
ディレクター。
ただの先輩ではダメだ。
何かしらの能力や立場によって
「上」と認識される人間が格上になりやすい。
これは冷酷な事実でもある。
だが同時に、
イケメンでなくてもモテる可能性が生まれる
数少ない救済措置でもある。
だから男性は
役職を欲しがる。
能力を誇示する。
立場を欲しがる。
問題はここからだ。
この格上の男、
残念ながら“奢っただけ”では認定されない。
これが理不尽なのだ。
奢るという行為は一見格上っぽい。
だが奢らないと格上になれないという意味では、
良くて同格。
下手すれば格下だ。
つまりこういうことだ。
金を出す行為は必要条件だが、
十分条件ではない。
金を出しても格上にはならないが、
出さないと格下になる。
なんとも理不尽な世界である。
しかも金を出すという
最も分かりやすい行為をしているのに、
女性からの評価には
ほとんど加点されない。
感謝はされる。
だが“格上認定”には繋がらない。
それでも男性は奢る。
なぜか。
格上に見られたいからだ。
結局のところ、
奢りとは食事ではない。
男の立場を賭けた
一種のコンテンツなのだ。
