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「なんであなたは怒らないの」と言われ続けた私が、怒るのをやめた理由

「パパとママ、どっちが怒るべきか」問題に悩んだ私の話



共働きパパが試行錯誤してたどり着いた、家族が壊れない叱り方の設計図


\ この記事を読む前に /

この記事は、小さな子供を持つ共働きパパに向けて書いています。

我が家には2歳・5歳・6歳の三姉妹がいます。毎日が戦場です。

「妻に怒られる → 私が止める → 妻にも怒られる」という無限ループに入ったことがある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。


はじめに ── 私が一番しんどかった夜の話


ある夜、5歳の次女と6歳の長女がケンカをしていました。


妻が「もう!いい加減にしなさい!」と声を荒げました。


私は当然のように、「まあまあ、子供同士のケンカだから」

妻が私を見ました。あの目。「なんであなたは怒らないの?」


翌日、今度は次女が2歳の三女を叩きました。
その日は私が先に怒りました。「ダメでしょ!」


妻が横から言いました。「そんな怒り方しなくていいじゃない」


……では、どうすればよかったんでしょう。


三姉妹がいると、毎日何かしらのケンカや問題が起きます。そのたびに「誰が怒るか」「どこまで怒るか」が夫婦間のすれ違いになっていきました。育児書には「夫婦で連携して」とは書いてあるものの、具体的にどうやって連携するかは、どこにも書かれていなかったんです。


この記事は、私が試行錯誤してたどり着いた「家族が壊れない叱り方の設計図」をそのまま書いたものです。


 第1章 ── なぜパパとママで「怒り方」がズレるのか


「なぜ妻は些細なことであんなに怒れるんだろう」と思ったことはありませんか。


逆に妻からは「なんであなたはそんなに怒らないの」と言われる。


これは、どちらかが間違っているわけではありません。脳の仕組みと、子供との接触頻度の違いから生じる、ごく自然なズレなんです。


早稲田大学の公認心理師・本田恵子教授の研究によると、パパとママが子供に感じるイライラの閾値の差は、脳や生体反応の違い、そして子供との接触頻度の違いから来ています。


少し噛み砕くとこういうことです。


ママは毎日子供と長時間一緒にいます。だから子供の「いつもの状態」が分かる。「今日はご飯を食べないけれど、昨日たくさん食べたから大丈夫」と文脈で判断できます。


一方、パパは接触時間が短い分、子供の「いつもの状態」が把握しにくい。目の前の行動だけを見て判断することになる。結果として、同じ場面でも感じ方にズレが生じるわけです。


この背景を知ってから、妻に対する「なぜそんなに怒るんだ」という気持ちが半分以上消えました。お互いに見えている情報量が違うだけだと分かったからです。


ただし、理解するだけでは何も変わりません。大切なのはここからです。


第2章 ── 「どちらが怒るか」より先に決めること


多くのパパは「叱り方」を考える前に、もっと根本的なことをすっ飛ばしています。


それは、「何を叱るか」を夫婦で揃えること、です。


ルールがバラバラのまま「誰が怒るか」を話し合っても、意味がありません。


たとえば、ママはテレビを1日30分までと決めているのに、パパは「今日くらいいいか」と思っている。この状態でパパが「テレビ消しなさい」と言っても、子供は混乱します。「昨日パパがいるときは見られたのに」となるからです。


子供が反発するのは、子供がわがままなのではなく、ルール自体が矛盾しているから。これ、すごく大事なポイントです。


我が家でやったことはシンプルでした。「叱るシーン」と「怒らないシーン」を夫婦でノートに書き出して確認したんです。


叱るべきシーン(例):

- 人を叩く・噛む・傷つける言動をしたとき

- 危険なことをしたとき(道路に飛び出すなど)

- 明らかな嘘をついたとき


怒らなくていいシーン(例):

- ご飯を食べないとき(体調や気分によるものが多い)

- 片付けができないとき(まだ習慣化されていない段階)

- 姉妹ゲンカの軽いもの(自分たちで解決させる練習の場)


これを夫婦で共有するだけで、「なんであなたは怒らないの」という場面が劇的に減りました。


第3章 ── 我が家の「叱り担当ルール」をそのまま公開します


「叱るシーン」を揃えたうえで、次は「誰が叱るか」を決めます。


ポイントはたった一つ。どちらかが叱ったら、もう一方は必ず「受け止め役」に回る。


これだけです。


子供には逃げ場が必要です。両親から同時に責められると、子供は精神的に追い詰められる。「家の中に安全な場所がない」という状態になってしまいます。これが長期間続くと、親への不信感や自己肯定感の低下につながっていきます。


教育評論家の親野智可等先生も「両親そろって叱ることは避けるべき」と明言されています。どちらかが叱ったとき、もう一方が「逃げ場」になってあげることが、子供の心を守ることになるんです。


私が決めた「たった一つのルール」


試行錯誤の末、私はシンプルな結論にたどり着きました。


「人を叩いたときだけ、私が怒る」


それ以外は、基本的に妻に任せることにしました。ご飯を食べない、片付けをしない、姉妹ゲンカ、駄々をこねる……こうした場面では口を出さないと決めたんです。


最初は「それでいいのか」と不安でした。でも、理由は明確です。私が怒る場面を絞ることで、私が怒ったときの重みが増す。普段あまり怒らない父親が怒ったとき、子供はその深刻さを本能的に感じ取ります。


三姉妹がいると、毎日誰かがどこかで誰かを叩いたり噛んだりしています。2歳の三女が5歳の次女に噛みつく。6歳の長女が怒って次女を突き飛ばす。そういう場面でだけ、私が「それはダメだ」とはっきり伝える。それ以外では、子供たちの横でどっしり構えている。


この使い分けが定着してから、子供たちの私への反応が明らかに変わりました。


我が家のルールを具体的に書くと、こうなっています。


人を叩く・噛む・傷つける行動だけは、必ず私が出ます。そのとき妻はやられた子のフォローに回る。これが唯一、私が怒る場面です。


姉妹ゲンカは、軽いものは基本ふたりとも口を出さずに見守ります。エスカレートしてきたら気づいた方が止めて、もう一方は離れた子に寄り添う。


片付けや朝の支度が遅いときは妻が声かけ担当で、私はその横で一緒に動く。


ご飯を食べないときは、怒らないとルールから撤廃しました。これが一番大きな変化だったかもしれません。


「ご飯を食べない」を怒るシーンから外したことが、実は一番大きな変化でした。


食べないことへのイライラをやめたら、食卓の空気が変わりました。気づけば三姉妹が前より落ち着いて座っていられるようになっていたんです。怒ることが、むしろ逆効果だったと後から気づきました。


第4章 ── パパが無意識にやっているNG行動3選


少し耳が痛い話です。私自身、全部やっていました。


NG①「早くしないとママに怒られるよ」


保育園からの帰り道、子供がなかなか靴を履かない。そんなとき、つい「早くしないとママに怒られるよ」と言ってしまった経験はありませんか。


悪意はまったくないんですが、これは無意識にママを「怖い存在」として使っている言葉です。子供の頭の中で「ママ=怖い人」という構図が少しずつ作られていきます。


フォロワー160万人超えの現役保育士・てぃ先生も、「これはパパによく見られる傾向で、ママが相当我慢しているサインでもある」と指摘されています。


代わりの言葉はシンプルです。「この靴を履くと足が速くなるよ」「帰ってから一緒にゲームしようか」など、自分の言葉で子供を動かすようにする。それだけでいいんです。


NG②「自分も子供と同じじゃん」


妻が子供に怒っているとき、私が妻に向かって言ってしまった言葉です。


妻の立場からすると、「子供の味方をするために自分を攻撃した」と映ります。夫婦の信頼関係に確実に傷がつきます。


仲裁に入るなら、どちらかの味方になるのではなく「クッション役」に徹するのが正解です。子供には「ママはこう思っているんだよ」と橋渡しをして、妻には「今日は疲れているんじゃない?少し休んで」と声をかける。そのくらいのバランスが、場を収めることに繋がりました。


NG③ 後から「さっきはちょっと怒りすぎじゃなかった?」と言う


妻が子供を叱った後、二人きりになったタイミングで言いたくなる。でもこれは地雷です。


妻はすでに内心「怒りすぎたかもしれない」と感じていることがほとんどです。そこにさらに追い打ちをかけると、関係が壊れます。


効果的だったのは、「さっきは私もフォローが遅くなってしまって、ごめん」と自分の改善点を先に口にすることでした。すると、妻の方から自然に「私も少し怒りすぎたかも」と言いやすい空気が生まれました。


第5章 ── 変わったこと


正直に言うと、このルールを作っても最初の数ヶ月はうまくいきませんでした。


「その場の判断」より「感情」が先に出てしまうんです。妻も私も。


ただ、ルールがあると夫婦間のケンカになりにくくなります。「さっきのは担当外のシーンだったね」「私が受け止め役に回るべきだったのに遅れてしまった」という言葉に変わっていく。感情のぶつけ合いではなく、設計の問題として話し合えるようになるんです。


今では子供たちが「これはパパに話す」「これはママに話す」と自分で使い分けるようになっています。重大なことはパパへ、気持ちを聞いてほしいときはママへ。三姉妹それぞれがそれを自然にやっているのを見ると、この仕組みを作って本当によかったと思います。


まとめ ── 設計図として使ってください


この記事でお伝えしたかったことは3つです。


① まず「何を叱るか」を夫婦で揃える(ルールの統一が先です)


② どちらかが叱ったら、もう一方は必ず受け止め役に回る(逃げ場を作ることが重要です)


③ NG行動を意識してやめる(ママを悪者にしない、後から批判しない)


子育ての正解は家庭ごとに異なります。ただ「設計する」という考え方は、どの家庭にも使えます。感情に任せるのではなく、冷静なときに夫婦で話し合って決めておく。それだけで、日常の摩擦はかなり減らせます。


 特典:「夫婦の叱り方ルール決め表」テンプレート


印刷して、夫婦で埋めてみてください。


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   私たち家族の「叱り方ルール」

               作成日:___年___月___日

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【叱るべきシーン】(夫婦で話し合って書き込んでください)

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【叱らないと決めたシーン】

□ ___________________________________

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【我が家の担当ルール】


シーン       | 叱る役 | 受け止め役のやること

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人を傷つける行動 | (  ) | ___________________

嘘をついた     | (  ) | ___________________

姉妹・兄弟ゲンカ | (  ) | ___________________

朝の支度をしない  | (  ) | ___________________

___________   | (  ) | ___________________

___________   | (  ) | ___________________


【NGリスト(夫婦で決めた絶対にやらないこと)】

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