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「公開する」を押した頃には、外は暗くなっていた。


仕事が終わり、

薄暗くなり始めた頃に、
車へ乗り込みました。

エンジンをかけて、

スマホでnoteを開く。

記事は、
ほぼ完成していました。

あとは確認して、
公開するだけ。

そう思っていたんです。

書いた文章を、
最初から読み返す。

改行を変える。

ここは太字にした方が
いいだろうか。

少し言葉を変えて、

また読み返す。

本文が終わると、

今度は
ハッシュタグで悩む。

そうやって何度も確認して、

ようやく、

「公開する」

のところまで来ました。

あとは、
押すだけでした。

でも、

指が動きませんでした。

「この文章で
大丈夫だろうか……」

「反応は
あるだろうか……」

そんなことを
考えていました。

喉が渇いて、

胸が締め付けられるようでした。

文章は、
もう書き終わっている。

公開ボタンも、
目の前にある。

それなのに、

最後の一つが
押せませんでした。

気づけば、
外は暗くなっていました。

オーディオの光と、
スマホの光。

その二つが、

車の中で
私を照らしていました。

そして、

私はようやく、

「公開する」

を押しました。

押したあと、

少しだけ、
気持ちが軽くなったんです。

でも、

不安がなくなったわけでは
ありませんでした。

今度は、

「反応は、
いつ来るんだろう……」

そんなことばかり
考えていました。

今振り返ると、

怖さが消えたから、
公開できたわけではありません。

怖いまま、

私はあのボタンを
押していました。

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