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ココウノテンサとイミマン


イミマンとココウノテンサはいつもいっしょです
イミマンとココウノテンサは
憧れがほしくて
誰かに認められたくて
幸せになりたくて
いつもすごしています
二人で
イミマンとココウノテンサで
います

けれど
何に憧れていいのか
誰に認められたいのか
幸せとはなんなのか
わかりません
二人ともわかっていません
イミマンとココウノテンサは旅に出ることにしました
イミマンとココウノテンサは歩きました
イミマンとココウノテンサは坂があれば登りました
そしてくだりました。
イミマンとココウノテンサはお腹がすけばおにぎりを食べました
イミマンは大きいほうをココウノテンサにあげました
イミマンとココウノテンサは喉が渇けば水筒の水を飲みました。
わき水があれば水筒に汲み足しました。
イミマンとココウノテンサは歩きました
イミマンとココウノテンサは歩きました
イミマンとココウノテンサは歩きました
たくさん歩いて疲れました
イミマンとココウノテンサは
二人で入れそうな穴をみつけ
そこで
イミマンとココウノテンサは眠りました
イミマンとココウノテンサは起きて
また歩きました
イミマンとココウノテンサは歩きました
イミマンとココウノテンサは歩きました
イミマンとココウノテンサは歩きました
二人は疲れました
食べられそうな果実が一つ木になっていて
イミマンとココウノテンサは半分こして食べました
大きな岩に腰掛けて
二人で食べました
疲れたね
疲れたね
二人は言い合いました
イミマンとココウノテンサは歩きました
イミマンとココウノテンサは歩きました
イミマンが止まりました
そろそろ一つにならないか
ああ そうだね
イミマンとココウノテンサは一つになりました
イミマンとココウノテンサは
ココウノテンサイミマンになりました
ココウノテンサイミマンは歩きました
また歩き始めました
ココウノテンサイミマンは歩きました
ココウノテンサイミマンは歩きました
ココウノテンサイミマンは歩きました
目の前に誰かいました
野球の天才がいました
野球の天才がいいました
僕が打つとぜんぶホームランになるし
僕が投げるとぜんぶ三振になる
僕が打席に入ると三振かホームランでなく
四球かホームランなのさ
そうなんだ
ココウノテンサイミマンはまた歩き始める用意をしました
野球に興味はありません
だからココウノテンサイミマンはまた歩き始めました
野球の天才はグローブとボールを持って
過ぎ去っていくココウノテンサイミマンの背中を見ていました
自分で投げたボールを自分でうけて
背中をみていました
ココウノテンサイミマンは歩きました
ココウノテンサイミマンは歩きました
数学の天才がいました
3.1415926535
8979323846
2643383279
5028841971
6939937510
5820974944
5923078164
0628620899
8628034825
3421170679
8214808651
3282306647
0938446095
5058223172
5359408128
4811174502
8410270193
8521105559
6446229489
5493038196
4428810975
6659334461
2847564823
3786783165
2712019091
4564856692
3460348610
4543266482
1339360726
0249141273
7245870066
0631558817
4881520920
9628292540
9171536436
7892590360
0113305305
4882046652
1384146951
9415116094
3305727036
5759591953
0921861173
8193261179
3105118548
0744623799
6274956735
1885752724
8912279381
8301194912
ココウノテンサイミマンは歩き始めました
ココウノテンサイミマンは歩きました
ココウノテンサイミマンは歩きました
数字に追われているようでした
料理の天才がいました
僕が作った料理を食べた人は僕が作った料理以外
食べられなくなるんだ
フライパンとフライ返しをもちながらいいました
じゃあいないほうが実はいいんじゃない?
ココウノテンサイミマンは思ったことをいいました
ココウノテンサイミマンは歩き始めました
料理の天才はその場に立ち尽くしていました
ココウノテンサイミマンは歩きました
ココウノテンサイミマンは歩きました
ココウノテンサイミマンは歩きました
ココウノテンサイミマンはいろんな天才に出会いました
いろんな天才たちと邂逅しました
そしてまた歩きました
また邂逅しました
また別れました
また歩きました
平民がきました
平民がいいました
考えたところ
あなたたちは未満ですが
未満という孤高であり
未満という最高であり
未満というすべてであり
未満という神なのではないでしょうか
未満はいい
未満でないと失う
未満であると失われない
未満はやはり神だ
そうかもしれない
平民Bがいいました
そうだそうだ
平民Cがいいました
ココウノテンサイミマン様は神です
わたしたちの神です
神でいてください
神でいてくれたら
わたしたちは生きれます
わたしたちは
あなたを信仰します
わたしたちは
絶望したくない
だから
いてください
ずっとここに
そして崇めさせてください
そうしたら救われます
絶望せずにすみます
わたしたちの子どもたちも生きていけます
生活できます
わたしたちの宗教になってください
いいました
宗教
宗教
宗教
宗教
宗教
宗教
宗教
宗教
宗教
宗教
宗教
宗教
かなわんな、こいつらかってにと
ココウノテンサイミマンは思いました
歩き始めようとしたら
拘束されていました
動けません
神なはずなのに
崇められる対象なはずなのに
歩きたいのに
縛られています
ただただ歩いていたいだけなのに
それが幸せだといつのころからか気づいたのに
ということで
一度ココウノテンサとイミマンに分かれました
そして拘束からとけて
二人で歩き始めようとしたところ
また平民たちに見つかりましたが
平民Aがこっそり逃げ道を教えてくれました
わたしはあなたたちを信仰の対象にするという
天才的発想をしてしまいましたから、と
天才スペクトラムで天才よりの平民Aがいいました
ココウノテンサとイミマンは歩きました
早歩きしました
ココウノテンサとイミマンは歩きました
ココウノテンサとイミマンは歩きました
ココウノテンサとイミマンは歩きました
孤高って孤独
イミマンがいいました

ココウノテンサがいいました
ココウノテンサとイミマンはまた歩き始めました


                                  了


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