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【最終版】 2026年首都圏中学入試──模試データと現場感で読む最新志望動向と注目校

一つの転換点となり得る2026年中学受験

2025年度の受験者数は前年より3,000人以上減少しましたが、これは『中学受験バブル』の崩壊ではなく、志望校選びの軸が変わり始めた年となりました。

そして、偏差値偏重から多様な価値を求める時代へのシフト、11年ぶりのサンデーショック、高校授業料無償化という三つの潮流が重なり、2026年の中学受験は例年とはまた一味違う2月を迎えようとしています。

1. 11年ぶりのサンデーショック – 2月1日が日曜日に当たるため、多くのミッションスクールが礼拝日の関係で試験日を後ろにずらします。これにより、これまで不可能だった併願パターンが誕生し、受験スケジュールの組み立てが劇的に変わります。

2. 高校授業料の実質無償化 – 2026年度から所得制限を撤廃した高校授業料無償化が実施される見込みで、私立高校の授業料が実質無料になります。大阪府では2024年度から導入済みで、これが関西の受験率を過去最高へ押し上げました。学費の壁が低くなることで中学受験への参入層が広がり、あらためて脚光を浴びています。

3. 学校選びの価値観の多様化 – 保護者が学校に求める価値は、偏差値や大学合格実績だけではありません。子どもの興味・個性と調和する教育内容、習い事や興味を継続できる環境、探究学習やグローバル教育の充実など、学びの質を見極める視点がさらに広がっています。

今回の記事では、こうした変化を踏まえた「2026年度入試の最終展望」をまとめました。

首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の直前模試データ(主に日能研・SAPIX)
・サンデーショックによる日程変更と併願パターンの変化

学校別の変化・教育トレンド・新タイプの入試・新設校の情報

を横断的に整理し、「出願直前に何を押さえておくべきか」を保護者視点で解説します。

【この記事について】
2026年入試に向けた最新情報をまとめた有料レポート(300円)です。「第2章」までは無料で公開しています。出願直前期の今、2026入試の全貌を掴む参考としてお役立てください。


1 2025年度入試の総括:

2025年度入試は全体の受験者数が減少したと報じられる一方で、難関校以外の志願者が増加し、様々な能力を持った受験生が、自分に合った学校選びをし始めた年でもありました。

1.1 受験者数と受験率の推移

首都圏の受験者数は約6万2,200人で、受験率は約21.5%と10年ぶりに下落しました(日能研調べ)。ただし、東京23区の人口増加と私立中学の選択肢の多さが下支えとなり、受験市場自体は依然として大きいものです。全国を見渡すと少子化で人口減少が進む地域はあるものの、関西では高校授業料無償化を追い風に受験率が過去最高に達しているというデータもあります。

1.2 幅広い学校が人気となっている背景

難関校の志願者が減少した理由として、保護者が単に偏差値の高さだけを求めなくなったことが挙げられます。大学進学率や偏差値に頼るより、学校独自の教育内容や面倒見の良さを重視する傾向が強まりました。例えば、男子校では開成・武蔵・麻布の御三家が依然として人気ですが、攻玉社・海城などの志願者も伸びています。女子では吉祥女子や山脇学園、鷗友学園のような進学校が急浮上し、「難関校一択」ではなく、価値観に合う学校へ学力層が幅広く分散する結果となっています。

1.3 高校授業料無償化の影響

2026年度から全国的に拡充される高校授業料無償化は、2025年時点から中学受験に少しずつ影響を及ぼしています。大阪府では2024年度に所得制限が撤廃され、授業料無償化が始まった結果、中学受験率が10.52%と過去最高(日能研関西調べ)になりました。

首都圏でも同様に、無償化によって私立中高一貫の学費負担が軽減され、附属校や国際系、「家から近い私立」などが身近な選択肢になります。一方で、授業料以外の費用(入学金・施設費・教材費・寄付金など)は引き続き必要ですので、注意が必要です。

1.4 保護者の価値観の変化

受験校を選ぶにあたり、ひとりひとり、また家庭ごとの物差しが増えていると感じます。これは、保護者が学校を選ぶ際に、偏差値や大学合格実績だけでなく、子どもの個性や興味に寄り添う教育環境、習い事との両立、6年間の成長を長期的に見守る校風を重視しているようになっているためではないでしょうか。2025年度に新たに人気を集めた学校には、英語教育や探究学習の充実、学校生活の自由度、改革を進める勢いなど、進学実績以外の魅力が共通してあったように思います。

2 サンデーショックを徹底解説:日程変更と併願戦略

2.1 サンデーショックとは

「サンデーショック」とは、中学入試の解禁日(首都圏では2月1日)が日曜日に当たる年に起きる現象で、プロテスタント系の学校が礼拝に配慮して入試日を翌日以降に移動することです。2026年は11年ぶりのサンデーショックであり、関係する女子校・共学の試験日程が大きく組み替えられます。

2.2 主な日程変更とその意味

2026年サンデーショックで、実際にどの学校の日程がどう動いたかを整理します。

《2月1日→2月2日へ移動》
女子学院、立教女学院、東洋英和女学院、横浜共立学園

2月1日に実施してきたミッション系女子校が2日に移動するため、首都圏の女子志願者が2月1日に他校へ流れます。これにより2月1日の女子校の倍率が上昇し、吉祥女子や鷗友学園などが難化する見通しです。

《2月1日を維持》
フェリス女学院、横浜雙葉

礼拝日である日曜日でも1日入試を強行。これにより、フェリスは2日に移動した女子学院との併願が可能になり、最難関女子校を2日間連続で受験できる前例のないチャンスが生まれています。

横浜雙葉は11年前は一日程しかありませんでしたが、現在は2月1日、2日の二日程で入試を設けているため、大きな影響はなさそうです。

2月3日以降の調整

各校で複数回入試が広がったり、女子最難関の選択肢が増えたため、日程変更の影響は前回(2015年)より限定的という見方もあります。ただし、午後入試や英語入試の日程が過密になる可能性があり、受験生の体力とスケジュール管理がこれまで以上に重要です。

大きな日程シャッフルは起こっており、これまで不可能だった併願パターンが多数出現します。

2.3 前回との違いと注意点

2015年のサンデーショックと比べると、

  • 渋渋・広尾学園など共学校トップの躍進

  • 女子校側の「複数回入試」「午後入試」の一般化

という二つの違いが大きく影響しています。その結果、日程の大移動は限定的ですが、「これまでの王道併願パターンが微妙にずれる」という形で影響が広がっています。

2.4 併願戦略のポイント

サンデーショックに限った話ではありませんが、併願スケジュールを組むときのポイントをあらためて整理しておきます。

1. 午前・午後入試の組み合わせ – 近年は午後入試や2科目入試が増え、1日に2校受験するケースも珍しくありません。特に午後入試はどこも混雑するため、午前校の試験終了後に無理なく移動できるかを事前に確認しましょう。

2. 複数回入試の利用 – 同じ学校を複数回受験すると、得点加算や合格優遇を受けられる制度がありますし、何より会場や試験に慣れることができます。何回か受けてどこかで合格を取るという戦略も有効です。

3. 得意科目型入試の活用 – 算数・国語の1科入試や英語入試など、得意科目を生かせる入試方式を積極的に検討しましょう。理系に強い受験生は算数・理科型入試、英語が得意な女子は英語資格利用入試を活用すると、他受験生と差別化できます。ただ、1教科入試は難易度が上がりますし、午後入試の場合は疲労やメンタル面での不安もありますので、1日午後の1教科入試で「抑え」られるとは限りません。過去問などで相性をよく確認しておきましょう。

4. 移動・待機時間のケア – 特に日曜日はバスや電車も混雑が予想されます。試験会場近くに前泊する、会場間の移動時間を30分以上見込むなど、スケジュールの遅延に備えましょう。午後入試への移動中に昼食を取れるかも確認してください(昼食場所も混んでいるかもしれません)。

午後入試の学校に早めに着きすぎても会場で緊張してしまうかもしれないので、試験会場近くまで早めに到着し、緊張感が緩みすぎない程度に、お茶をしたり、散歩をしたりすると良いでしょう。

3 首都圏エリア別:最新志望動向と注目校

首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)では、2026年度はサンデーショックや新設校効果によって学校ごとの動きが例年と違うことがあります。本章では、男子校・女子校・共学校別に大手塾模試の最新志望動向などを整理し、学校名ごとに特徴や注目ポイントを掘り下げます。


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3章以降では、首都圏のエリア別・学校別の最新志望動向、新設校・共学化・校名変更の詳しい解説、新タイプの入試、2026年用の併願戦略までを具体的にまとめています。

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