見出し画像

10111のデジタルワールド

気がつくと明らかにゲームの世界だった。
サンドボックス系。Minecraftって言えば伝わるだろうか。
何千時間費やしたか分からない大好きだったゲームの中に存在している。

文章なのか音声なのか分からない、あるいは両方でコミュニケーションを取っているようだ。
小学校の頃の友達の声が聞こえて言葉が文字が表示される。
「来てたんだ?今日は何するの?」
聞こえた声に反応して喋る。
「今来たばっか。何も決めてない」
ちなみに彼とは10代後半に会ったっきり、会ってない。彼の実家は飲食店で子供の頃よくご馳走になったっけ。一緒に柔道もやってたけど自分の引っ越しを気に疎遠になったなぁ。歓楽街で黒服やってるってウワサを聞いたけど、元気にしてるだろうか。

ゲームに関わる話が続く。夢の話を書くようになって気づいたが、数日経ってる上に他人の話に興味がないおかげか、会話の内容まで記憶を保持出来ない。
内容を箇条書きだったり、たまに詳細に残してなんとかストーリーの体を保っている。
これからは会話の内容もできる限り記録したい。

そんなやりとりをしながらゲームのタスクをこなしていく。現実みたいに自ら目的や目標をする必要もなければ、課題や困難が分かりやすく設定されているゲームは楽だ。
現実もこのくらい明確で感情や気持ち、余計な情報を排除出来れば、どれほどスムーズに進められるだろう。

淡々と素材を集めていると新たなチャットが飛んでくる。今考えるとおかしな話だ。
某女性Vtuberが登場する。
「金ブロックが7個足りないんだけど持ってない?」
何の違和感も無く返答する。
「7個ならすぐ送れるよ」
どう操作したか分からないのに半透明のUIが表示されて金ブロックを送る。
『出来て当たり前』のことは違和感や操作感を認識できないらしい。都合の良い夢。
UIが表示された時に粉末と液体のクスリを所持していることに気づく。効果の説明は書かれてない。

Vtuberからお礼とお返しがくる。
「ありがとう!これあげるよ!」
気のない返事をする。
「おぉ、良いの?ありがとう」
贈られてきたのは緑色で【二頭身の幼体みたいなデフォルメされた直立したドラゴン】と【ダックスとシェルティのミックスっぽい犬】
どちらもアイテム化されているが犬だけ妙にリアルで、この辺りからゲームっぽさが薄れ現実っぽくなっていく。

犬を実体化させて自分と犬に手持ちのクスリを使う。理由は分からない。ゲーム内のアイテムが弱体化する可能性だってあるのにリスキーな選択。今思うと効果の分からないアイテムを使うのは、一体どういう神経なのか問い質したい。

効果が分からないまま『狩り』に行く。何を狩るのかは分からない。道すがらプードルを散歩させてるおばさん、じゃない。貴婦人とエンカウント。犬同士がケンカしそうなのを止める。言うことを聞く辺り、懐かれてるのか、犬だからなのか。
ついさっきまで持ち主(ご主人)は別人だったのに、夢の中は自分を中心に構成されているらしい。現実もそう成れ。

いつの間にか犬の背中にはストレージのようなカバンがあり、そこから抜き身の刃渡り60cm程の刃物を取り出す。
どうやって収まってたんだろう。そして何か武器を手にするのは何かと戦う為。
何と?
対象が見えない、分からないまま刃物を握っている。

場面が変わり気がつくと犬の死体が転がっている。
何故か職場の先輩が出てきて、埋葬しようと穴を掘っているところへ一言。
「アイテム化して食用にしないんですか?」
返事がない。

ここで目が覚める。前半の空想らしさと後半の生々しさのギャップがすごいと思いながら、低血圧の身体を無理やり起こそうとするが動かない。低血圧に睡眠時間のアベレージ6hの朝は堪える。

書いている今でも最後の発言は日本人らしくないと思う。
まして食うに困る世界でもないだろうに。


続く、かもしれない。

いいなと思ったら応援しよう!