自分が前に出ないことも、責任者の仕事
2泊3日のプログラミング合宿が終わり、一夜明けました。
今日は丸一日休むつもりでしたが、合宿後だからこそやるべき仕事があります。
参加されたご家庭へのアンケート依頼、梅田校の保護者の方への個別連絡、合宿中の様子を残したブログの整理。
合宿は最終日に解散して終わりではありません。
むしろ、終わった後に何を伝え、何を次へ残すかまで含めて、一つの仕事なのだと改めて感じました。
子どもの様子を「見えないまま」にしない
今回、梅田校から参加してくれた生徒については、私自身が見た様子を一人ひとり保護者の方へ連絡しました。
どんなことに取り組んでいたのか。
どこを頑張っていたのか。
どんな表情をしていたのか。
そして、良かった部分だけではなく、悔しい思いをしたことも含めて伝えました。
保護者の方からいただいた返信を見ると、
「本人から聞いた話と先生からの話が一致していて安心した」
「そんなに頑張っていたんですね」
「悔しかった経験が、次の成長につながりそうです」
といった反応もありました。
泊まりのイベントだからこそ、体調面や人間関係などを心配されていたご家庭もあったと思います。
子どもから聞くだけでは分からない部分を、現場で見ていた側が言葉にする。
そこまでやって、ようやく安心につながるのだと思います。
そして次は、合宿で見えた成長を日常の授業へどうつなげるか。
ここからが次の仕事です。
今回の自分の役割は「全部やる」ことではなかった
今回の合宿で、自分自身の変化も感じました。
私は、やろうと思えば比較的いろいろな仕事へ入れてしまいます。
授業もできます。
生徒対応もできます。
運営にも入れます。
だからこそ注意しなければならないのが、周囲の成長する機会まで奪ってしまうことです。
今回意識していたのは、
「この合宿の主役は誰なのか」
ということでした。
生徒が挑戦する。
学生スタッフが授業をする。
学生同士で連携する。
自分たちで状況を見て判断する。
私は必要なところを確認し、できていない部分をフォローする。
そして、
「ここはスタッフとしてできなければいけない」
という線を越えたときには、曖昧にせず伝える。
そんな役割に徹しました。
言いたくないことを伝えるのも育成
もちろん、楽しい話だけではありませんでした。
初日の状況を見て、少し厳しい話もしました。
私自身、
「ここまで言いたくないな」
と思う部分もあります。
ただ、自分がどういう立場で参加しているのかを考えれば、必要なことは伝えなければいけません。
その場ですぐ理解してもらえなくても構わないと思っています。
半年後や1年後に、
「あのとき言われたのは、こういうことだったのか」
と思ってくれれば、それでもいい。
学生の成長につながるのであれば、嫌われないことよりも、必要なことを伝えることを選ぶ。
責任者には、そうした役割もあると思います。
実際、初日、2日目、3日目と進む中で、学生スタッフの動きは大きく変わりました。
全体を見る。
周囲と連携する。
子どもたちへ責任を持って関わる。
前に立ったときには、普段とは違う「先生としての自分」を作る。
その成長スピードには、私自身かなり驚きました。
学生のうちに「前に立つ経験」ができる価値
私自身も、昔は人前で授業をすることにかなり苦労しました。
普段の自分とは少し切り替えて、教壇に立つ人間として振る舞う。
声を出す。
大きく表現する。
場を動かす。
それを自分のものにできたと感じるまでには、数か月かかった記憶があります。
今回、それに近い経験を学生の段階でしているメンバーがいました。
「自分が授業をやります」
と言い切り、難しい場面があっても簡単には引かない。
必要な部分だけ、
「ここをお願いします」
と周囲へ頼み、それ以外は自分でやり切る。
これはかなり大きな経験だと思います。
おそらく今後、通常授業へ戻ったときにも自信として表れてくるはずです。
そう考えると、合宿は生徒だけの成長イベントではありません。
スタッフにとっても、大きく成長できる場になっています。
私が授業をしなくなることが、理想かもしれない
私は授業が好きです。
自分が前へ出て授業をすれば、それなりにまとめる自信もあります。
ただ、責任者としてそれをいつまでも続けることが、本当にチームにとって良いのか。
今回の合宿を通して、改めて考えました。
学生が活躍できるステージを作る。
学生が授業を担当する。
そこで失敗も成功も経験する。
私は全体を見ながら、準備、運営、フォロー、判断に集中する。
そして本当に必要なときだけ前へ出る。
こちらの方が、組織としては強くなります。
自分ができるから、自分がやる。
ではなく、
自分ができるからこそ、誰かができるようになるまで支える。
その方が、今の自分には必要なのだと思います。
合宿は無事に終わりました。
でも、この3日間で生まれた子どもたちの経験も、学生スタッフの成長も、ここで終わらせたくありません。
日常の教室へ戻ったときに、何が変わっているのか。
そこを見ながら、また次の機会につなげる。
今回の合宿を、「楽しかったイベント」ではなく、全員が一段階成長した転換点にしていきたいと思います。
✏️ プロフィール
名前
藤原圭吾
学歴
明治大学 理工学部 情報科学系 卒業
明治大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻 情報科学系 修了
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