絵本・白峰アカネの冒険/11. アカネ、リンの立ち姿に見惚れる
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アカネが老人の古書店で働きだして3日が経った。この間、アキトは一度も店に姿を現さなかった、一方、「組長」のリンは、毎日二回は店の外に姿を現し、店内の様子をうかがっているようだった。

アカネ:リンさん、今日も来ていますね。
老人:ここにアキトが戻ってくると思って、見張っているのだよ。「組長」みずからご苦労なことだ。
アカネ:そこなんです。見張るだけなら、部下にやらせれば済むのではないでしょうか? 私のことは、手下に山まで送らせると言っていました。
老人:どういうこと?
アカネ:ひょっとしたら、アキトさんを快く思わない連中が店長に嫌がらせしないか、心配しているのかもしれません。
老人:まさか! 君は、人のことを良い方に考え過ぎだよ。

老人:ええーっ、君は、魔祓いの巫女だ。戦士だよ。「心の中で敵を増やすと、生きていくのがつまらなくなる」なんて、そんなヌルイこと言ってて、大丈夫なのか?
アカネ:うん、確かに。自分の身は、しっかり守らないとです。

老人:(絶句)

老人:え、そうなの?
アカネ:はい。本を読むことは魔祓い能力の妨げになると言われているのです。
老人:それは、知らなかった。読書は、人の心を豊かにしてくれるよ。もし、本に興味が湧いたら、この店の本は、いつでも読んでいいからね。
アカネ:ありがとうございます。今は巫女の方は休業中なので、本を読むのも悪くないかもしれません。少し、考えてみます。
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