東北忌~2023
昨年は「俳人デビュー」の年でもありましたが、今でも個人的な「課題」となっているのが、「東北忌」の句です。
やはり、3.11はそれほどの衝撃的な出来事であったわけで、この時期になると、あの時「被災」された方々は、何らかの形で記録を残そうとされる方が多いように感じます。
そして驚いたのが、「東北忌」というKWで検索すると、上位に私の昨年の記事が入っていたこと。

そもそも、「東北忌」という言葉自体、俳句を嗜む人でないとなかなか出てこないかもしれません。
ですが、俳句に親しむ諸先輩方は、この言葉を使うのにどうも否定的なようです。
そこには、安易に「震災を季語に落とし込むことで、一時的なイベント事にしない」というジレンマが存在する。
地元の俳人の方も、同じような趣旨で句集を出していらっしゃったと記憶していますから、俳人の間の共通認識なのかもしれません。
難しいですよね。
ですが、言わんとしていることは、俳人2年目となった今では、なんとなく分かります。
そんなわけで、今年は「東北忌」の言葉を使わずに、震災句を。
待ち人や夜の森渡る桜東風
(まちびとやよのもりわたるさくらごち)
季語:桜東風
知らない方には、何のこっちゃ?でしょうか。
ですが元々、富岡町にある「夜の森公園」の桜は、相双地区を代表するお花見スポットです。
私もこの公園がいつ「除染完了」したのかよく覚えていなかったので調べたところ、2015年でした。
震災後も流行り病などの影響で、花見を楽しむことも出来ない日々がありました。
ですが、そんな環境でも「帰還」を待つ人の姿や、桜の木々があったのではないでしょうか。
駒返る草を食みたる当才かな
(こまがえるくさをはみたるとうざいかな)
季語:駒返る草
少し、マニアックな季語の登場です。
ですが、幼稚園入園前に使っていました。その時よりは、少しは上達したかな?
<参考>
疾く疾くと駒返る草顔見せよ
当才は、今年生まれの子馬を指すことが多いようです。
元々は馬に限らないのでしょうが、私の中ではやはり「馬」のイメージ。
馬事公苑に行ったことはありませんが、相馬野馬追いはあまりにも有名ですよね。
やはり、「馬」を取り上げずにはいられません。
よみがへる醤油の小瓶春の浪
(よみがえるしょうゆのこびんはるのなみ)
季語:春の浪
こちらは、足を運んだことはないものの、2021年に参加したYou Tubeの企画をきっかけに、秘かに応援させていただいているヤマブン醤油さまをモデルに。
あんまり俳句っぽくないかなあ?と思いつつ、二物衝突風の句にしてみました。
3.11だけでなく、その後の2.13や3.16など、何度も危機に直面しながらも、そのたびに不屈の精神&全国のお客様からの支援を受けてきました。
現在では、3/11から「港町醤油」の販売も予定しています。
ヤマブン醤油さまのお醤油は、「ひらめ」の味を引き立てくれるとのこと(*^^*)
ひらめも「常磐もの」の一つですが、残念ながら季語としては冬なので、「春の浪」で詠みました。
そんな「海」つながりで、春の浪というわけです。
ちなみに、2021年の記事はこちら。
尚、トップ画像は一見脈絡がないようですが(苦笑)、震災の翌年にアクアマリンふくしまで誕生した、ユーラシアカワウソの子供たちです。
残念ながら、一昨年にオスのドナウは星になってしまいましたが、ドナウ&チロルは、アクアマリンふくしまの復興の象徴のカップルでした。
©k.maru027.2023
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