見出し画像

大地の怪物?ヒドノラ・アフリカーナくんが、土の中から大きなお口を開けて待っている、ちょっぴり怖い理由

ねぇ、まるちゃん。世の中には、私たちが想像もつかないような、とっても風変わりな生き物が、大地の底に隠れて暮らしているんだね。

今回紹介するのは、アフリカの乾燥した土地で、普段は土の中に隠れていて、花が咲く時だけ「ニョキッ」と姿を現す、不思議な植物「ヒドノラ・アフリカーナ」についてのお話だよ。

その姿は、植物というよりは、まるでおとぎ話に出てくる食いしん坊な怪物のようにも見えるんだ。でも、調べてみると、厳しい自然の中で生き抜くための、とっても賢い知恵がたくさん隠されているんだよ。


【大地の怪物】ヒドノラ・アフリカーナくんが、他の植物と違ってとっても「お行儀が悪い」理由

アフリカの南部やマダガスカル島にすんでいるヒドノラ・アフリカーナくん。普通の植物の常識が、ちっとも通用しない、とっても面白い生き物なんだよ。

まるちゃんが見たら、きっと「あハハ、なんだか大きな口を開けて、何かを狙っているみたいだね」って言うんじゃないかなぁ。それくらい、一度見たら忘れられない特徴がたくさんあるんだよ。

1. 植物なのに、葉っぱも緑色もちっともない?「完全な寄生生活」

植物といえば、緑色の葉っぱで太陽の光を浴びて、ご飯(栄養)を作る(光合成)イメージだよね。

  • 光合成をすっかり忘れた: でも、ヒドノラくんは、その光合成をすっかりやめちゃったんだよ。だから、葉っぱもちっともないし、体も緑色じゃないんだ。

  • 宿主の根っこにべったり: じゃあどうやって生きているかっていうと、他の植物(主にトウダイグサの仲間)の根っこに自分の根っこを繋げて、栄養やお水を全部もらっちゃっているんだ。自分では何もしないで、お友達のご飯を毎日分けてもらっているみたいで、なんだかちょっぴりお行儀が悪い気がするけれど、これが彼の生きる道なんだね。

2. 普段は土の中。花が咲く時だけ「怪物のお口」がニョキッ

ヒドノラくんは、人生の大半を、土の中の暗闇で過ごしているんだよ。

  • 花だけが地上に出る: お友達から栄養をたっぷりもらって、花を咲かせる準備ができると、土の中から「ニョキッ」と、花だけが姿を現すんだ。

  • まるで食いしん坊な怪物: その花は、茶色くてザラザラしていて、3つか4つの厚い花びらがギュッと合わさっているんだ。花が開くと、中は鮮やかなオレンジ色や赤色で、まるで食いしん坊な怪物が「あーん」と大きなお口を開けているみたいに見えるんだよ。植物の花だなんて、とても信じられないよね。

3. 香りじゃなくて「悪臭」?フンコロガシをおもてなし

普通の花は、甘い香りでハチやチョウを呼び寄せるよね。

  • 腐ったお肉の匂い: でも、ヒドノラくんは違うんだ。彼が出すのは、甘い香りじゃなくて、なんとフンや腐ったお肉のような、とんでもない「悪臭」なんだよ。

  • フンコロガシが大好き: この悪臭は、ハチじゃなくて、フンコロガシやシデムシのような、お掃除屋さんの昆虫たちが大好きな匂いなんだ。匂いに誘われて、昆虫たちが「わーい、ご飯だ!」って、ヒドノラくんのお口(花)の中に飛び込んでくるんだよ。

4. 飛び込んだら最後?「昆虫の一時監禁制度」

お口の中に飛び込んだ昆虫たち。そこには、ヒドノラくんの秘密の罠が待っているんだよ。

  • トゲトゲで出られない: 花の入り口には、内側に向かってたくさんのトゲトゲ(毛)が生えているんだ。昆虫たちは、このトゲトゲに邪魔されて、一度入ったら簡単には外に出られなくなっちゃうんだよ。

  • 受粉が終わったら開放: ヒドノラくんは、閉じ込めた昆虫たちに、自分の体にある花粉をたっぷりこすりつけるんだ。そして、昆虫たちが他のヒドノラくんの花粉を運んできてくれたら(受粉)、トゲトゲを柔らかくしたり、花びらを閉じたりして、昆虫たちを外に帰してあげるんだって。

  • ちょっと怖くて、でも賢い: 昆虫たちを捕まえて食べる(食虫植物)んじゃなくて、受粉を手伝ってもらうためだけに、一時的に閉じ込める。なんだかちょっぴり怖いけれど、自然の仕組みって、本当に賢くできているんだね。

5. 土の中で実る、不思議な「地下の果実」

受粉が無事に終わると、土の中で実が育つんだ。

  • 動物たちのご馳走: 実も土の中のまま育って、熟すと、とーっても甘い香りがするんだって。この香りに誘われて、イノシシやジャッカルのような動物たちが土を掘り返して、実を食べるんだ。

  • 種を運んでもらう: 動物たちに実を食べてもらうことで、その中にたくさんある小さな種を、遠くの場所まで運んでもらうんだよ。花は悪臭で昆虫を呼び、実は甘い香りで動物を呼ぶ。二つの顔を使い分けるなんて、ヒドノラくんは、なかなかの策士だよね。


たまえのノートのまとめ

アフリカの厳しい乾燥地帯で、他の植物に寄生して、悪臭の花を咲かせ、昆虫を一時的に閉じ込める。

ヒドノラ・アフリカーナくんの生き方は、私たちが普段目にしている植物とは、ちっとも似ていないけれど、調べてみると、厳しい環境の中で、子孫を残すために考え抜かれた、とっても賢い生き方なんだってことが分かったよ。


いいなと思ったら応援しよう!