或る記憶~Test Tube Encounter
【プロローグ】
今でも思い出すあの記憶。
なんだろう思い出せない・・・思い出したいときに・・・
やっぱり今思い出した!
まぎれもない事実?!
────偶然にも夏のワールドのそれも花火を観たくて来ただけなのに。
それを手記に収める・・・。

【Phase1】過去(夏)
ドドドーーーン!ドーーン!!
「たまやーーー!」
ご年配の方が大きな声で叫ぶ。
ここは地元の河川敷。今日は年1回の夏の風物詩でもある花火大会の日だ。
家族と来ていた僕はそのあまりも美しい光と音の融合に戦慄を覚えた。
流石に打ち上げのたびに叫んだりは恥ずかしくてできなかったけど、
子どもながらに花火を純粋に楽しんでいた。
そう───これだけなら八月の夏休みの思い出の一つ。
なにも問題ないことだし、むしろ人って楽しい記憶の方がすぐに忘れてしまうもの。それならそれでよかった。
問題はその日の夜の出来事。不思議な夢。

【Phase2】夢
ひどく蒸した日。部屋にはエアコンなどなく扇風機のみ。
何度も寝返りや自分のひどい首元の汗で何度か目が覚めた。
よく眠れなかったことを覚えている。
そこで「ある夢」を見た。
その前の夢の記憶について伝えておきたい。
僕が記憶に今も残っている夢は両手に収まるくらい。
A 免許も持っていないのに外車それもクラシックカーをなぜか運転していて、それがクラッシュして回転・谷へ真っ逆さまで地面に激突の瞬間に目が覚めた夢。これは5歳くらい?おそらく記憶の残る最古の夢。
B 学校内にしかも中学生?に進学していてなぜか深夜の校舎に1人いる。
先生にこんな時間に音楽室の掃除を任されて、竹ぼうきを渡される。
なぜこんな時間に??と疑問に思いつつ掃除に行くと音楽室は荒れ放題。
全てがひっくり返した状態で、ピアノの鍵は切れてるし天井はクモの巣だらけ、ため息をしつつ掃除を始めたら背後から変な息遣いが・・・。
振り返るとゾンビ出現!大慌てで音楽室を脱出!でも亘り通路の廊下で正面と背後から大量の白い裸のゾンビが現れて襲い掛かってくる!
「もうだめだ!」と思った瞬間、ゾンビ達は自分に接触した瞬間、風船が割れるように破裂して液体のようにぶちまけた状態になって、全て消えた。
自分は「わぁ!」と叫んで目を覚ます。全身汗だくだった。
これは12歳くらい。バイオハザード?いやいやゲーム未プレイ・映画観てないその頃。
これからの3つは何かを「示唆」していた。そう予兆だったのかも。何れも高校生の頃。
C 小学生高学年くらい?見たこともない煌びやかな私立でも来てなさそうな制服を着て学園内を3人で歩いている。3人も女の子のよう。声だけなぜか会話してるけど口パク?聞こえない。
とても広い校舎の中や巨大な出入り口を出ると近未来のような政令指定都市?が広がる世界。あれ?夢ってモノクロで色ないのだよね?こんなにパステルカラーのような色付きの夢って・・・。僕高校生だよね。性別違うし見た目が若すぎる!しかも見たことない街!夢だから当然か。夢と分かりつつ学園や街を周遊して楽しむ。
D みんなマジシャン?急に空を飛び始めたり、消えたりまた出現したり、物理法則を無視して次々と体内から食べ物やジュースにお酒・生活用品?を取り出してそれを使ったり戻したり。もう「???」目の前の人は説明してるようだけど、やっぱり何も聞こえない。口パクだけ。でも僕は頷いてる。────それより自分は何これ??全身毛むくじゃら?これも夢と認識しつつ楽しんだ見ていた。
E 突如の温泉シーン。目の前に目の大きな子が笑顔で浸かっている。
何か喋っているけど聞こえない。でも凄く嬉しそう満足してる顔。
どんな顔をしていたかは最近まで完全に忘れていたけど、ある切っ掛けで思い出す。
C~Eの夢はA・Bと全く異なる。そう現実(ドラマ)ではないのだ。
何というかアニメの世界?Cartoonな世界観で姿も顔も現実でない。
もう全くの夢そのものだけど。
あれ前日に影響受けるようなアニメや映画にゲームプレイしてたっけ??
・・・。



【Phase3】試験管~Test Tube Encounter
ここはどこ???
真っ暗で何も見えない。もう既に1時間以上歩いている。
でも不思議と疲れない。不思議な空間。
空調が効いているのか汗一つ掻かない。
暗い空間だけど子どもながらに快適な空間に居ることは分かる。
これは小学生の頃に見た夢。そして完全に忘れていた夢・・・。
・・・急に永遠の闇のような世界に閉じ込められて。
ずっと待っていても・叫んでも・何も反応がない。
僕はついに重い腰を上げて歩き始めた・・・。
そして前方に薄明かりが見える。やった外だ!
そう思ったが広がる世界観は全く違うものだった。
コンサートホールのような巨大な空間。無機質な黒い壁の実験場のような所だ。異様に天井が高い。そして最も驚くべきは台座と巨大な試験管・・・それが両端に広がり、奥へ奥へと続いている。
分かりやすく説明すれば巨大な大広間もといホールみたいな空間に入り、
前方にまだ廊下のように通路が続くのだが、その通路両端に巨大な台座そしてその上に巨大な透明の試験管が置かれている。
台座の形状や試験管のサイズなど細かなディテールまでは記憶にないが
説明不要で、その試験管の中には・・・人が入っていた。
そして試験管の下部にはネームプレートが貼ってあり、
オレンジの下地に数字が・・・。
「20●●年4月」と書かれたいた。ただ年や月だったかドット表記だったかは忘れている。日本語表記でなかったかもしれない。
でも年と月の記載があったのは覚えている。
巨大な試験管1つに1人が水槽の実験体のように水に浸かった状態で置かれていた。試験管サイズがどれも大きさは同じなので大人・子ども・性別などは関係ないようだ。
そして思い出すと1番手前の年月を見ていなかった・・・夢でも
途中から年月が貼りついているのを知った。
そして夢のルールなのか引き返せないし振り返ることも何故かできず、
そのまま前進しかできない感じ。
中央通路は幅が5mくらいなので、いちいち左右に振り返らないと試験管を見ることができない。
ただ1番手前が誰が入っていたかは、はっきりしている「両親」だ。
そして服はちゃんと来ているし、まるで生きているように肌艶もよくて
水に浸かっているのに溺れているように全く見えない。
水も「おいしい水?」のような透明純度の高いとても透き通った綺麗な水。
むしろ涼しそうで入れ替わりたいくらいに思えたほど。
両親は表情が笑顔で柔らかく、よくある映画のような凄い形相だの・みんなの目線が一斉にこちらだのそんな感じでなかった。

【Phase4】出会いと邂逅
通路を進む。僕は小学生・・・。
当然ながら両親の次は親戚の叔父や叔母・ご近所の優しいおばあちゃん。
と慣れ親しんだ人が続く。
このルールを子どもながら理解した。
そう自分に深く関わった人達だ。
お母さんに会えたのでもういいやと思ったが目は覚めず、
振り返ることも帰ることもできず、その通路から外れたり、試験管をぎりぎり横からは見れるのに後ろに回り込んだりはできないなど
ゲームの箱庭のように移動範囲が決まっていた。
どうしたらこの空間出れる??
何となくは察していた。そう・・・両親や親戚の更に奥に通路が進むと、人入り巨大試験管が続いているのだ。
僕は極度のあがり症・人見知り・今でいうコミュ障もう知らない大人でも学生でも視界に入れば緊張して立ち尽くしてしまう。
知らない人の横を通らないと進めないなんて!!
怒りにも似た感情と達観から通路を進んでいく。
【Phase5】未来・・・!
かなり進んだ。通路を直進すると両端には知らない人ばかり。
そして未来を垣間見た。
「へえ・・・中学生の僕って・・・」
小学生の頃の通路は比較的わかりやすくて
今が三年生なので、五年の年に全く知らない子が試験管の中に居た場合は
「転校生かな?それで出会って親しくなる?友達に??」
いじめっ子の嫌な奴が六年の年の秋に親しくなっている。
「仲良くなった?そんなバカな?!」
と自分い感想を言い聞かせつつストーリーを想像させてみた。
これはこれで楽しいと思った。
しかし中学生は全く違う。
背も高くニキビ顔で大人のような風袋の男は、クラスメイトだとしても
ちょっと怖く感じた。
担任の先生?は優しそうだった。だって手に●●中学校のホームルーム帳を抱えてるし。小学校に続き中学も男の先生か・・・と先の展開も知ることができた。
笑顔の女の子は初恋の人?ちょっとときめいた。
女の子比率が高いのは女性の多い部活か何か活動を始めたのだろうか。
小学生の持っている知識をフルに想像を働かせた。
近所の中一のお兄さんが「中学入ったら▲▲部に入りなよ!」としつこく勧誘しているのを思い出した。
そして高校。ぎりぎり中学でもどことなく知った顔があったので
今のクラスメイトの成長した姿?とか思ったりしたが、
高校生ではもうよく分からない。
でも高校名は分かる「近所の進学校?じゃん!あの制服?!」
凄い頭のいい人しか行けない高校が地元にあって、有名なデザインの制服?らしい。
試験管の人がみんな同じ制服ばかりなので、ちょっと驚いてる。
あれ僕は結構テストの点悪かったような。どこかでこれから頑張るのかな??
ここから先の通路はもうよく分からない。
大学?よく分かってない。大人?会社?見た目がみんな大人。
年齢もよくわからない。知らない人だらけ。
それなので顔も姿も完全にスルー。ネームプレートの年月だけが200●年■月、201●年■月と進んでいく。
流石に飽きてきた。
【Phase6】迴セ螳滉ク也阜縺九i莉ョ諠ウ荳也阜縺ク
遖∝援莠矩?
【エピローグ】
”それ”が分かってしまい今に至る。まさかのまさかだ。
でも目の前に彼女はいる・・・。笑顔で。
何でこんなに懇意なのかとずっと疑問に思っていたが、
蓋を開ければそういうことなのか。
もう既に”あの場”で出会っていたのか。
それで”あの境界”を境に妙に違和感と非現実を把握していたのか。
夢で片付けていてずっと忘れていた。
でも新たな疑問が。その引き合わせは何を意味する?タイムリープとは違う。
”最適解”は分からない。
・・・そして最も危ないことを記す。
”それ”の年月が最後の試験管。そして今なのだ。。。
終焉が近いのか。。それなら・・・

【あとがき】のようなもの
※今回もフィクションの短編小説を1つ。
後付けもありますがA~Eは実際に見た夢です。
本編の夢はメタ的要素で創作です。こういう世界観があってもと思って。
