お客様のパンはおいしそう | ライター日記
こんにちは、ライターの吉岡です。
私はライターとスーパーのレジ打ちパートのダブルワークをしていますが、本日はレジ打ちのお話です。
「隣の芝は青い」という言葉があります。
他人のものは羨ましく感じる、というやつですね。
私がレジを打つとき、よくこう思います。お客様のパンはおいしそう。
お買い物かごに入れられてやってくる商品たち。その中でもなぜかパンがとびきりおいしそうに見えるのです。
何の変哲もない市販のパンです。ヤマザキとかフジパンとかの。それがなぜかやたらおいしそうに見えます。レジ打ちをしている脳内では「そのパンおいしいですよね!めっちゃわかる!お目が高いっ!」などと言っています。(いたって真面目に働いていますヨ。)
昨日の退勤後、そのスーパーで買い物をして帰ったのですが、せっかくなのでレジ中においしそうと思ったパンの売り場まで足を運びました。
それが、さっきと比べると全然おいしそうに見えない。いや、おいしそうだなとは思うのですが、手に届くところにあるのに、欲しい、食べたいと思わないのです。結局パンは買わずに家に帰りました。
まさに隣の芝生は青い状態。いざ手に届くとなるとあまり魅力的に映らない。人のものが羨ましいだけ。
ただ、それだけが魅力的に映らなかった理由ではないと思いました。私は、誰かが選んだという事実が重要なのではないか、と思います。
目の前のお客様が選んだパン。食べたいと思って買おうとするパン。
熱望していたものかもしれないし、なんとなく気分で選んだのかもしれない。なぜそのパンを選んだのか、理由まではわかりません。
それでも、少なくともそのパンが欲しいと選ばれたわけです。その選ばれたという事実は、そのパン固有のもので、陳列されているその他たくさんのパンたちにはないものです。たとえ同じ種類でも。
だから、かごの中のパンはとってもおいしそう。
選ばれておめでとう、パン。
輝いてみえるぜ、パン。
人によっては味わうこともなく急いで食べてしまうかもしれないけど、お前は選ばれたんだ。誇っていいよ。
できることならしっかり味わってもらうんだよ。
そんなことを妄想する、レジ打ち担当でした。
