父の闘病を思う出す日|乳がん 抗がん剤【2回目 DAY6】
これは私の記録。というかメモ。
1回目の抗がん剤が本当につらかった。
5日ほどの便秘と不眠。
寝ても2時間ほどで目が覚めてしまう。
今思うと、父のがん治療を思い出してしまったことも大きかったのかもしれない。
父はがんと分かった時にはもうステージ4だった。そして1年の闘病の末に、緩和ケア病棟で亡くなった。
酸素を使う生活とがん治療が同時進行ではじまり、抗がん剤の治療はとても苦しそうで。私の胸が締め付けられるようだった。
父は強い人で、本当に泣き言を言わない人だった。それでも病院へ送迎すると、自分のことより私の仕事や子どもたちのことを気にかけていた。
1回目の抗がん剤治療中、私は看護師さんにそんな話をぽつりとした。
「抗がん剤にいいイメージがひとつもないんです」
すると看護師さんはこう言ってくれた。
「肺がんで使う抗がん剤はとても強いから、お父さんはとても頑張られましたね。とても大変だったと思います。でもね、あなたの乳がんで使う抗がん剤とは違います。
大丈夫だから。お父さんはお父さん。私は私だとしっかり分けて考えてね。
あと、家族が抗がん剤を使ったことがある人は、やっぱりフラッシュバックしたりするから。それも含めて、私たちに相談してくださいね」
この言葉が緊張していた私の心をほぐしてくれたことを、今でも覚えている。
とはいえ、1回目の抗がん剤の副作用はやはりつらかった。
特にジーラスタという白血球を増やす注射による痛みと不眠。
病院へ相談すると、「すぐ来てください」と言われ、睡眠導入剤を処方してもらった。
すると驚くほど体調が変わった。
眠れるって素晴らしい。
眠れるって本当に大事。
ありがとう、睡眠導入剤。
そして2回目の抗がん剤は、この経験を活かして万全の対策で挑んだ。
・便秘対策に酸化マグネシウムを前日から飲む
・抗がん剤の1日目、2日目は意識して水分を多くとる
・体調が良ければウォーキングや買い物に出かける
・痛みが出たら早めに痛み止めを飲む
・眠れない時は睡眠導入剤を使う
このラインナップで挑んだ結果、前回よりも本当に体が楽だった。
もちろん副作用がなくなったわけではない。
それでも、「対策できることはある」と分かっただけで気持ちもずいぶん違った。1回目の絶望から、「なんとかなるかもしれない」に少しだけランクアップした感じだ。
「こんなに私つらいの」
1回目の時はこんな気持ちの日があった。たぶん、本当に苦しかったから出た気持ちだったんだと思う。そして、だれにもわかってもらえない気持ち、体の辛さのもどかしさだったと思う。
でも、今回は
「1日1日、過ぎて行く時間が私の元気になるための時間」
こんなふうに思うようにした。
治療を「耐える時間」ではなく、「回復していく時間」だと思えば気持ちが楽になっていきます。
私の主治医はとてもやさしい。「副作用は長くは続かないから。一日一日体は楽になっていくから。自分の体を信じて」みたいな話をしてくれた。
少し話はそれるけれど、私の主治医は入院中、1日3回も部屋に様子を見に来てくれた。
土日でも必ず1回は顔を出してくれる。びっくりしちゃう。
だから私は、自分の体と、この医療チームを信じてみようと思う。
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