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日本光電(6849)vs フクダ電子(6960)— 事業成長力を徹底比較する


【医療現場の“心拍”を支える2社 ― グローバル展開の日本光電、国内循環器・在宅医療に強いフクダ電子】

記録日:2026年6月30日
株価・バリュエーションは、Yahoo!ファイナンス等で確認できた直近データを基準に概算しています。
決算情報は両社とも2026年3月期通期決算を使用しています。
会計基準は両社とも日本基準です。
日本光電は2024年7月1日付で1株を2株にする株式分割を実施しており、EPS・配当・株価は分割後ベースで整理しています。
上場状態は、日本光電が東証プライム、フクダ電子が東証スタンダードとして確認しました。2026年6月30日時点で、両社について上場廃止予定を示す公式発表は確認できませんでした。


筆者の注目ポイント

注目度:日本光電 ★★★☆☆ / フクダ電子 ★★★★☆

今回は、フクダ電子にやや強い関心を持っています。

理由はシンプルで、フクダ電子は売上成長こそ派手ではないものの、営業利益率・自己資本比率・配当継続性のバランスが非常にきれいだからです。医療機器株というより、「循環器検査・在宅医療の高収益ニッチ企業」と見ると、かなり面白い存在です。

一方で、日本光電は生体情報モニタ、AED、人工呼吸器、DHSなど事業領域が広く、北米・海外成長の余地があります。こちらは“変革が成功すれば見直される大型医療機器株”という印象です。


① 現在の株価・バリュエーション比較

日本光電(6849)

  • 上場市場:東証プライム

  • 株価:おおむね1,400円台前半

  • 時価総額:約2,400億円前後

  • PER:会社予想ベースで約15倍

  • PBR:約1.2倍台

  • ROE:8.1%

  • 配当利回り:2%台前半

  • 自己資本比率:70.1%

  • 決算期:3月

  • 会計基準:日本基準

日本光電は、時価総額では中堅〜大型の医療機器株です。PBRは1倍台前半まで低下しており、収益性の回復が市場から見直されるかどうかがポイントになります。

フクダ電子(6960)

  • 上場市場:東証スタンダード

  • 株価:おおむね1万円台前半

  • 時価総額:約4,000億円前後

  • PER:会社予想ベースで約16倍台

  • PBR:約1.5倍台

  • ROE:10%前後

  • 配当利回り:2%前後

  • 自己資本比率:83%台

  • 決算期:3月

  • 会計基準:日本基準

フクダ電子は、流動性や情報発信の派手さではプライム大型株に劣るものの、利益率と財務の強さが目立ちます。営業利益率が20%近い水準にある点は、国内医療機器メーカーの中でもかなり優秀です。


② 直近決算の比較

日本光電:売上は増えたが、営業利益は減少

2026年3月期の日本光電は、売上高2,350億9,900万円、営業利益187億4,500万円、親会社株主に帰属する当期純利益145億1,300万円でした。

  • 売上高:2,350億9,900万円(前期比4.3%増)

  • 営業利益:187億4,500万円(前期比9.5%減)

  • 経常利益:225億4,400万円(前期比10.7%増)

  • 当期純利益:145億1,300万円(前期比2.9%増)

  • 営業利益率:8.0%

  • ROE:8.1%

売上は伸びていますが、賃上げ、研究開発投資、M&A・設備投資に伴う償却費増加などにより、営業利益は減少しました。会社側の2027年3月期予想は、売上高2,325億円、営業利益235億円、当期純利益150億円です。

出典:日本光電 2026年3月期 決算短信

フクダ電子:微増収・増益で高利益率を維持

2026年3月期のフクダ電子は、売上高1,396億9,700万円、営業利益266億800万円、親会社株主に帰属する当期純利益187億9,000万円でした。

  • 売上高:1,396億9,700万円(前期比0.5%増)

  • 営業利益:266億800万円(前期比2.8%増)

  • 経常利益:273億4,100万円(前期比2.7%増)

  • 当期純利益:187億9,000万円(前期比1.0%増)

  • 営業利益率:19.0%

  • ROE:10.1%

次期見通しは、売上高1,420億円、営業利益255億円、当期純利益177億円です。売上は増収予想ですが、利益面はやや保守的に見ています。

出典:フクダ電子 2026年3月期 決算短信、Financial Highlights


③ 事業構造・中期計画の比較

日本光電:総合医用電子機器メーカー

日本光電の主力は、生体情報モニタ、生体計測機器、治療機器、その他の医療機器・サービスです。

代表的な事業・製品領域は以下です。

  • 生体計測機器:脳波計、心電計、臨床用ポリグラフなど

  • 生体情報モニタ:ベッドサイドモニタ、セントラルモニタ、医用テレメータなど

  • 治療機器:除細動器、AED、人工呼吸器など

  • その他:血球計数器、検査関連機器、消耗品・サービス、DHS関連

2026年3月期の売上構成では、生体情報モニタが35.8%、治療機器が23.9%、生体計測機器が22.8%を占めています。最大の柱は生体情報モニタです。

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