「嫁に行くしか能がない」⁉~『金八先生』『ひまわり』『GTO』に見た不適切~
こんにちは。カブトムシの母です。
今日は昔のドラマの話です。
この前、授業で体罰がテーマのとき
あ、言い忘れてましたが、私、留学生に日本語を教える仕事をしております。
上級クラスの作文のテーマが「体罰」で、書く前にウォーミングアップとして動画を見せました。
今の常識だと、体罰はいけないことなので、かつて体罰がOKだったときの例を見せよう、と探していたら、「金八先生の体罰集」なるものがあり、1分未満だったので、短くてちょうどいいや、と思い、学生に見せました。
「金八先生は、昔のテレビドラマで、私ぐらいの年の日本人ならみんな知っている先生です」と紹介したあと再生。
すると
金八先生、
殴る!
殴る!!
殴る!!!
え~
現代だったら、懲戒免職もんじゃん!!
と、びっくり。
学生もドン引き。
「これが、いい先生なんですか?」
まあ、これだけ切り取ったものを見ると、ヤバイ教師ですよね。
ちゃんと全編見れば、いい先生のはず?
(この前書いた記事でも、手放しで「いい先生」と書いてしまいました。)
前後関係がわからない動画を見せてしまったのは大失敗でしたが、
おかげで体罰の具体的なイメージは沸いたようで、
ディスカッションは盛り上がりました。
(小学生の頃、先生の機嫌が悪く、たいした理由もないのに、
木の枝で血が出るまで手を打たれたという旧ソ連の国から来た学生もいました。日本より怖い。)
しかし、どういう理由にせよ、現代の価値観でいったら、体罰は「不適切」ですね…。
先日、年を取って太宰の良さが分かるようになったという記事を書いたのですが、ドラマは逆に、昔のものを見ると違和感を覚える作品がいっぱい。
私はドラマやアニメが好きで、時々、TVerやNHK+、ネトフリで昔大好きだった作品を見たりするのですが、「ん?」と思うことも。
『ひまわり』に見た不適切
たとえば、NHK+で朝ドラ『ひまわり』の再放送を見た時は、
独身上司の浅野ゆう子が、「仕事も結婚も両立してがんばる」という
松嶋菜々子に対し「どっちも欲しいなんてあなたは欲張りよ」
(「わがままよ」だったか?)
みたいなことを言い、結局、松嶋菜々子は嫌がらせ人事で地方に異動となり退職…からの、いろいろあって弁護士を目指す…みたいな。
仕事と家庭の両立が当たり前となった今見ると、ほんと、昔は働きたい女性にとってひどい時代だったな~と思います。
恋愛ドラマでは、「仕事と恋人、どっちを選ぶか」みたいな究極の選択をするシーンが多かった気がします。
『GTO』に見た不適切
それから、少し前、26年ぶりの『GTOリバイバル』を見て、
なつかしくなって過去作品(1998年放送)もTVerで見ました。
鬼塚先生は、ぶっ飛んだキャラだから何をしてもいいんだけれど、
周りの先生たちに、え!?
特に円城寺あや演じる小谷先生。
昔のドラマにありがちなお局キャラで、若くてきれいな松嶋菜々子演じる
冬月先生に嫉妬し何かと嫌味を言う。そして
「女の幸せは夫に尽くすこと」
と、華道や裁縫を女子だけに教える先生。
(そういう刷り込み、いっぱいありましたね~)
その設定年齢は36歳!?(今の感覚だと若い!)
さらに、私がひっかかったのは、
後にアイドルになった生徒、朋子の父親が
「こいつは何の取り柄もないから、嫁に行くくらいしか能がない」
みたいなことを言ってたこと。
ドラマでは、鬼塚の助けもあり、朋子は才能を開花させることができるけれど、こういうセリフは、当時としては本当によくありました。
「女は大学なんて行かなくていい」「女はバカなくらいが可愛い」
そう言って、才能をつぶされてきた女の子たちが私の周りにもいっぱいいたことを思い出し、ちょっと悲しくなりました。
今やってる朝ドラ『虎に翼』を見ると、女性に対する差別がひどくて、
それに比べたら、今はずっといい時代になったなと思うのですが、
『アンチヒーロー』で闇落ちした瀬古判事の言っていた、法曹界での女性の生きづらさみたいなものって、今でもきっとあるんだろうなあと思ったり。
『シティハンター』に見た不適切
昔はセクハラも当たり前でした。
この前、Netflixで鈴木亮平の『シティハンター』実写版を見て、
その再現度の高さに感動し(鈴木亮平のプロ根性には脱帽)、なつかしくなってアニメの方を見たら、
「えー、冴羽獠、こんなにセクハラひどかった?」と思いました。
当時は「セクハラされても、目くじらを立てず、軽くかわせるのがいい女」みたいな教えがまかり通っていたので、自分も全然気にしていなかったのだと思います。
普段はHな冴羽獠が、いざとなるとシティハンターとして依頼人の美女を守るのがギャップ萌えでよかったけれど、今見ると、子どもにはあまり見せたくないなと思ってしまいました。
まとめ
昔は大好きだったドラマに違和感を覚えてしまうのは、ちょっと寂しいことですが、時間がたって社会も変わり、私も変わったんだな~と思いました。
『不適切にもほどがある』の市郎(阿部サダヲ)が令和の社会で過ごしたことで、昭和に違和感を覚えるようになったような感じです。
逆に、過去の作品を初めて見る若者がどんな感想を持つのか知りたいですね。
おまけ:俳優たちがなつかしい!
ちょっと真面目に語ってしまいましたが、昔のドラマを見る楽しさは、
俳優さんたちの若い頃が見られることと、意外な人が出ていたことの発見。
『ひまわり』では初々しい松嶋菜々子と上川隆也、大人カップルの夏木マリと奥田瑛二も素敵でした。風吹ジュンや寺脇康文も若い!
(寺脇康文は『相棒』とは打って変わって残念な役だったけど)
朝ドラだけあって、今でも第一線で活躍する豪華な俳優陣でしたね。
『GTO』は、26年たっても若々しい反町隆史は言うまでもなくですが、
注目は小栗旬。当時見ていたころは、まさか、あのいじめられっ子が
『鎌倉殿の13人』で主役をやる日がくるとは想像していませんでした。
(その前に『花より男子』で花沢類とかイケメン役、いっぱいやってましたが)
そして、個人的にツボだったのは出演していることさえ知らなかった
木村多江。
男にモテまくってる客室乗務員役って、あんまりイメージがなくて新鮮。
また、昔のドラマでは、亡くなった俳優さんたちに会えるのも嬉しい。
今は亡き、川島なおみに佐々木すみ江(ひまわり)、白川由美(GTO)…
白川由美のあのおばさんの感じ、好きだったなあ~。
こんな風に、いろいろな発見があるので、これからも時々、古いドラマを見たいと思います。
なつかしくて、一人で盛り上がってしまい、
気がついたら今日も長くなってしまいました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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